第17回アーカイブ研究会「エイズ・ポスター・プロジェクトを振り返る」

「エイズ・ポスター・プロジェクト[APP]」は,京都市立芸術大学の卒業生や在学生,京都市内の大学生や有志が集まって,1993年春に京都で開始された。日本では1990年代になってもHIV陽性者やエイズ患者,また様々なマイノリティを排除しようとする状況があり,APPはそうした状況に対してポスター,フライヤー,スライドショーなどのビジュアル表現やクラブイベントなどによって,自分達の無知・偏見・無関心を見直し,メッセージを発信する活動を行った。APPの活動には世界各地のNGOなどによって制作されたHIV/エイズに関するポスターの収集もあり,今回は1980年代から2000年代にかけて世界で制作されたポスターの一部(佐藤知久所蔵)をカフェスペースに展示した。研究会では,かつてエイズ・ポスター・プロジェクトの活動に関わったブブ・ド・ラ・マドレーヌ氏,小山田徹氏,佐藤知久氏,伊藤存氏らが,それぞれ異なる立場からの関わり方や印象深いエピソードについて語った。 (さらに…)

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