シンポジウムとコンサート「糸が紡ぐ音の世界」の報告

織物と織りにまつわる音,記すこと(ノーテーション)に関するシンポジウムとコンサート「糸が紡ぐ音の世界」が,2019年2月16日に本学大学会館にて開催された。2部構成からなり,第一部にシンポジウム,第二部では藤枝守氏(九州大学芸術工学研究院教授)作曲の委嘱新作の発表が行われた。また,演奏の前には藤枝氏,伊藤悟氏(国立民族学博物館外来研究員),藤野靖子(本学美術学部教授)の3人によるトークが行われ,藤枝氏が委嘱新作の作曲の際,織機の振動から得た発想を中心に議論が交わされた。 (さらに…)

京焼海外文献アーカイブ活動報告

2017年6月16日(金)

米国を代表する陶芸コースをお持ちのアルフレッド大学陶磁器美術館館長のウェイン・ヒグビー先生と, 同大准教授のメガン・ジョーンズ先生が京都市立芸術大学と芸術資料館を見学に来られました。
美術学部工芸科陶磁器専攻3回生の芸術資料館所蔵の歴史的な京焼に触れる授業にも参加。アメリカの陶芸家という我々とは異なる視線から,学生に対して京焼の名品の見方の指導など,貴重な体験を提供いただきました。

(芸術資源研究センター研究員 前﨑 信也)

京焼海外文献アーカイブ

レクチャーコンサート「五線譜に書けない音の世界〜声明からケージ,フルクサスまで〜」の報告

芸術資源研究センターの重点研究の一つである記譜プロジェクトは,「五線譜に書けない音の世界」と題したレクチャーコンサートを2月26日に開催した。このプロジェクトでは,昨年度に「バロック時代の音楽と舞踏~記譜を通して見る華麗なる時空間~」と題した第1回のレクチャーコンサートを行ない,一定の成果を得た。第2回にあたる今年度は,とくに実験的な作曲家による不確定性の音楽における「記譜とは何か」を考察することをテーマとする企画となった。 (さらに…)

京都市立芸術大学芸術資源研究センター企画展 「Sujin Memory Bank Project #01 デラシネ —— 根無しの記憶たち」の報告

撮影:髙橋 耕平

芸術資源研究センターは,京都市立芸術大学移転プレ事業として,京都市下京区の柳原銀行記念資料館を会場にして,2016年11月12日から2017年2月19日にかけて,展覧会「デラシネ――根無しの記憶たち」を開催した。当初,会期は1月22日までを予定していたが,最終的に資料館の好意により会期を延長することになった。 (さらに…)

特別授業 壁画は何をうつすのか—法隆寺金堂壁画の模写を通して—の報告

12月8日,本研究センターの客員教授・特別招聘研究員の彬子女王殿下による特別授業「壁画は何をうつすのか―法隆寺金堂壁画の模写を通して―」が行われた。講演のポイントは以下の3点が挙げられる。1)「模写,複製」を行う動機の時代的変遷や多様性。2)「日本画家」が文化財の保存修復に関わる際に,アイデンティティの問題が浮上したこと。3)「模写,うつし」の目的は技術的な精巧さか精神性の継承なのか,という本質論に関わる問題である。 (さらに…)

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