第3回研究会のお知らせ

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第3回アーカイブ研究会

    「記憶/記録/価値 ミュージアムとアーカイヴの狭間で」

第三回は京都工芸繊維大学美術工芸資料館の平芳幸浩准教授をお招きします。平芳氏が所属する美術工芸資料館は、英語でMuseum and Archivesと表記します。美術、デザイン、建築、染織の様々な資料(作品)を収蔵していますが、ミュージアム・コレクションとアーカイヴ資料との境界は限りなくグレーです。近年のアーカイヴへの注目の高まりは、非物質化した戦後アートの担い手たちが世を去り、再演/再制作が不可能となってきた実情のもと、記録を記憶と接続することで価値化する回路の設定が求められたことも大きな要因ではなかったでしょうか。記憶/記録/価値、ミュージアムとアーカイヴにまとわりつくこれらの問題を、美術工芸資料館のポスター・コレクションからデュシャンの箱まで見渡しつつ議論できればと考えています。

  • 日時:平成26年9月30日(火曜日)午後5時から6時半
  • 会場:京都市立芸術大学芸術資源研究センター(京都市立芸術大学中央棟2階)
  • 参加無料(事前申込み不要)
  • チラシ(PDF)

■ 講師プロフィール
平芳 幸浩
京都工芸繊維大学美術工芸資料館准教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。国立国際美術館学芸員を経て2008年より現職。最近の論文:「瀧口修造の1930年代」(『美学』第64巻第2号)、「要望とイデオロギー」(『美術フォーラム21』27号)、「複製(複数化)技術とポップ・アート」(『アメリカン・ポップ・アート展』カタログ)など。

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