ワークショップのお知らせ

定員に達しましたので申し込みは終了させていただきました(2016/02/09)。

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文化庁平成27年度メディア芸術連携促進事業 タイムベースト・メディアを用いた美術作品の修復/保存に関するモデル事業 京都市立芸術大学芸術資源研究センターワークショップ

「メディアアートの生と転生――保存修復とアーカイブの諸問題を中心に」

京都市立芸術大学芸術資源研究センター(以下「センター」)は,学内外の芸術作品や各種資料等「芸術資源」のアーカイブ化を通して,将来の新たな芸術創造につなげることを目的に,2014年4月に発足しました。
センターでは,文化庁平成27年度メディア芸術連携促進事業「タイムベースト・メディアを用いた美術作品の修復/保存に関するモデル事業」として,古橋悌二《LOVERS》(1994年)の修復と保存をはじめとする,メディアアートの修復と保存に関する調査研究を行っています。
メディアアートは,従来の絵画や彫刻と異なります。様々な技術や素材を用いて作られているため,最新技術を用いた作品がやがて古色を帯びたり,部品の故障や摩耗によって動作しなくなることもあります。裏を返せば,メディアアートは,私たちと同じように生きていると言えないでしょうか。だからこそ,たえざるケアとメンテナンスを必要としているのです。メディアアートにおいて,何をどのように保存修復し,そのためにどんな情報をアーカイブ化するのかという問題は,このメディアアートの生と密接に関係しています。
メディアアートは,保存修復によって,制作時とは異なるものになる場合もあります。また,動作しなくなって,アーカイブの情報の中に生き続ける場合もあるでしょう。それは,ドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミンが翻訳論で述べた「死後の生」というよりは,存在の構成を変えて,生を転じて生きているようにも思えます。今回のワークショップでは,こうしたメディアアートの生と転生について,メディアアートの保存修復やアーカイブ事業に取り組んでいるアーティスト,学芸員,研究者を招いて考察します。


  • 日時:平成28年2月14日(日曜日)13:30~16:45(13:00 受付開始)
    11:00~13:00 修復された《LOVERS》の公開(申込不要。修復作業の設置状態での鑑賞ですので、通常の作品の鑑賞とは異なります)
  • 会場:元・崇仁小学校(京都市下京区川端町16)
  • 要事前申込(先着50名)
  • 事前申込方法:メールで受け付けています。
    ①参加をご希望される方の氏名,②人数をご明記の上 arc@kcua.ac.jp へメールを送信してください。(メールでのお申込みが困難な方は,往復ハガキまたはFAXでお申込みください。)
    ※事前申込みをされてから1週間経っても返信メールが届かない場合は,お手数ですが当事務局までお問い合わせください。
  • 問い合わせ先:芸術資源研究センター事務局 tel:075-334-2231 mail:arc@kcua.ac.jp
  • チラシ

第1部 「古橋悌二《LOVERS》とその修復」(13:30~14:15)
13:30~14:15 「古橋悌二《LOVERS》とその修復について」(高谷史郎、聞き手=石原友明)
休憩(14:15~14:30)
第2部 共同討議「メディアアートの保存修復とアーカイブの諸問題」(14:25〜16:45)
14:30~14:35 趣旨説明(加治屋健司)
14:35~14:50 発表(久保田晃弘)「保存修復から飼育成長,そして進化へ」
14:50~15:05 発表(畠中実)「ICCにおける作品および展覧会のアーカイヴ化」
15:05~15:20 発表(松井茂)「IAMASメディア表現アーカイブ・プロジェクトについて」
15:20~15:30 コメント(佐藤守弘)
15:35~16:30 ディスカッション
16:30~16:45 質疑応答
16:45閉会


■登壇者略歴

石原 友明(いしはら ともあき)
アーティスト,京都市立芸術大学美術学部教授,同芸術資源研究センター所長。個展に「美術館へのパッサージュ」(栃木県立美術館,1998年),「i [the imaginary number]」(西宮大谷記念美術館,2004年)等。

加治屋 健司(かじや けんじ)
京都市立芸術大学芸術資源研究センター准教授。共編にFrom Postwar to Postmodern, Art in Japan 1945-1989: Primary Documents (New York: Museum of Modern Art, 2012),『中原佑介美術批評選集』全12巻(現代企画室+BankART出版,2011年―)。

久保田 晃弘(くぼた あきひろ)
多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース教授,同メディアセンター所長。世界初の芸術衛星と深宇宙彫刻の打ち上げに成功した衛星芸術プロジェクト(ARTSAT.JP)をはじめ,バイオアート(BIOART.JP),ライブ・コーディングと自作楽器によるライブ・パフォーマンスなど,さまざまな領域を横断・結合するハイブリッドな創作の世界を開拓中。

佐藤 守弘(さとう もりひろ)
京都精華大学デザイン学部教授。著書に『トポグラフィの日本近代』(青弓社,2011年)。共訳にジェフリー・バッチェン『写真のアルケオロジー』(青弓社,2010年)等。平成23年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞(評論等部門)。

高谷 史郎(たかたに しろう)
アーティスト,個展「明るい部屋」(東京都写真美術館,2013年),パフォーマンス『ST/LL』(初演 2015年,ル・ヴォルカン国立舞台)等。平成14年度 京都市芸術新人賞。平成26年度 芸術選奨文部科学大臣賞(メディア芸術部門)。

畠中 実(はたなか みのる)
NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 主任学芸員。主な企画展に「サウンド・アート」(2000年),「サウンディング・スペース」(2003年),「サイレント・ダイアローグ」(2007年),「みえないちから」(2010年)など。ダムタイプ,明和電機,ローリー・アンダーソン,八谷和彦,ライゾマティクス,磯崎新,大友良英の個展も行なっている。

松井 茂(まつい しげる)
情報科学芸術大学院大学(IAMAS)准教授。共編に『虚像の時代 東野芳明美術批評選』(河出書房新社,2013年),『日本の電子音楽 続 インタビュー編』(engine books,2013年)。上映プログラムに「テレビジョン再検証・中継の思想」(東京藝術大学芸術情報センター,2013年),「おくりもの 藤幡正樹 Expanded Animation Works」(恵比寿映像祭,2014年)等。展覧会監修に「磯崎新 12×5=60」(ワタリウム美術館,2014─15年)。

第11回アーカイブ研究会のお知らせ

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第11回アーカイブ研究会

「アーカイブで書き出す複数の歴史」

第十一回は戦後日本前衛美術研究家の黒ダライ児氏をお招きします。

〈概要〉
 「記録をつくること自体が、たたかいの手段である。敵は記録をつくらない。」(竹内好)――モノとして残らず,美術館に収蔵されることも美術市場で売買されることもない「アート」の実践をどのように歴史化するのか。決して「アート」の実践を正確かつ完全に再現することのない様々な記録から,いかにして政治的・制度的・経済的・学術的な価値が立ち現われるのか,あるいは,それらの価値に挑戦し崩壊させるのか。記録が仮にアーカイブされても,アーカイブはそれ自体で価値はなく,別のファイル形式(言説,映像,展示など)に変換されることで既製の価値体系を揺さぶる批評性によって初めて価値をもつ。しかし現代日本社会ではアーカイブは様々な困難に直面している。調査(インタビューと資料収集),データベース化,データの配列と選択,そこからの言説の構築という過程を経て書かれた『肉体のアナーキズム』の成立とその反響,その後の調査のなかで考え・感じたことから,アーカイブと歴史・批評の問題を考察する。

  • 日時:平成28年1月18日(月曜日)午後5時半から
  • 会場:京都市立芸術大学 新研究棟2F 共同ゼミ室
  • 参加無料(事前申込み不要)
  • チラシ

■ 講師プロフィール
黒ダライ児
(くろだ・らいじ)
戦後日本前衛美術研究家。1961年東京生まれ、福岡在住。著書に『肉体のアナーキズム 1960年代・日本美術におけるパフォーマンスの地下水脈』(grambooks、東京、2010年)。最近の論文に“Sound in Two Dimensions: Graphic Scenario of Performances by Zero Jigen in the 1960s,” POST, website of Museum of Modern Art, New York, uploaded June 18, 2015がある。

シンポジウムのお知らせ

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文化庁平成27年度メディア芸術連携促進事業 タイムベースト・メディアを用いた美術作品の修復/保存に関するモデル事業 京都市立芸術大学芸術資源研究センター・国立国際美術館共催シンポジウム

「過去の現在の未来 アーティスト,学芸員,研究者が考える現代美術の保存と修復」

 京都市立芸術大学芸術資源研究センター(以下「センター」)は,学内外の芸術作品や各種資料等「芸術資源」のアーカイブ化を通して,将来の新たな芸術創造につなげることを目的に,昨年4 月に発足しました。
 センターでは,文化庁平成27年度メディア芸術連携促進事業「タイムベースト・メディアを用いた美術作品の修復/保存に関するモデル事業」として,古橋悌二《LOVERS》(1994年)の修復と保存をはじめとする,現代美術の修復と保存に関する調査研究を行っています。
 現代美術の作品は,様々な技術や素材を用いて作られています。そのため,最新技術を用いた作品がやがて古色を帯びたり,部品の故障や摩耗によって動作しなくなることもあります。作品の保存では何を重視するべきなのでしょうか。修復において作品の同一性はどのように保たれうるのでしょうか。現代美術の保存と修復は,従来の絵画や彫刻にはなかった様々な問題を提起しています。
 現代美術に携わる人々は,この問題をどのように考えているのでしょうか。それぞれの立場によって,保存と修復に対する考え方は異なるでしょう。今回のシンポジウムは,国際シンポジウム「現代美術をコレクションするとは?」(2014年)など現代美術の保存と修復の考察に取り組んできた国立国際美術館との共催で,アーティスト,学芸員,研究者という3つの異なる立場から,現代美術の保存と修復の意義と課題について考察します。


  • 日時:平成27年12月5日(土曜日)13:30~17:00(13:00 受付開始)
  • 会場:国立国際美術館 B1 講堂 (大阪府大阪市北区中之島4-2-55)
  • 参加無料(事前申込み不要)
  • 問い合わせ先:芸術資源研究センター事務局 tel:075-334-2231 mail:arc@kcua.ac.jp
  • チラシ

次 第
13:30~13:40 開会挨拶 山梨 俊夫(国立国際美術館館長)
13:40~15:00 発表
発表者
石原友明(アーティスト,京都市立芸術大学美術学部教授,同芸術資源研究センター所長)
「ゾンビとフランケンシュタイン 保存と修復」
植松由佳(国立国際美術館主任研究員)
「国立国際美術館におけるタイム・ベースド・メディアの保存修復ケーススタディ 高谷史郎《optical flat / fiber optic type》」
金井直(信州大学人文学部准教授)
「アルテ・ポーヴェラの古色(パティナ)と抗老化(アンチエイジング)」
マルティ・ルイツ(サウンド・アーティスト,バルセロナ大学美術学部研究員)
「バシェの音響彫刻の修復と保存 インタラクティヴな芸術作品の動態保存への挑戦」
15:00~15:20 休憩
15:20~16:30 パネルディスカッション
16:30~16:50 質疑応答
16:50~17:00 閉会挨拶 石原 友明

司会 加治屋 健司 (京都市立芸術大学芸術資源研究センター准教授)


■発表者略歴

石原 友明(いしはら ともあき)
京都市立芸術大学美術学部油画専攻教授。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。個展に「美術館へのパッサージュ」(栃木県立美術館,1998年),「i [the imaginary number]」(西宮大谷記念美術館,2004年),「アウラとエクトプラズム」(MEM,2014 年)等。グループ展に「彫刻の遠心力」(国立国際美術館,1992年),“Vanishing Points: Contemporary Japanese Art” (National Gallery of Modern Art, New Delhi, 2007),「Trouble in Paradise 生存のエシックス」(京都国立近代美術館,2010年)等。

植松 由佳(うえまつ ゆか)
国立国際美術館主任研究員。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館勤務を経て2008年より現職。企画展に、映像作品によるグループ展「夢か、現か、幻か」、ヴォルフガング・ティルマンス、やなぎみわ、ピピロッティ・リスト、エイヤ=リーサ・アハティラ、マルレーネ・デュマス、マリーナ・アブラモヴィッチ、草間彌生、ヤン・ファーブルの個展等。第54回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、第13回バングラデシュ・ビエンナーレ日本参加コミッショナー。京都市立芸術大学非常勤講師。

金井 直(かない ただし)
信州大学人文学部准教授。京都大学大学院文学研究科美学美術史学専攻博士後期課程研究指導認定退学。京都大学博士(文学)。企画展に「ヴォルフガング・ライプ」(豊田市美術館,2003年),「アルテ・ポーヴェラ」(豊田市美術館,2005年),“Vanishing Points: Contemporary Japanese Art” (National Gallery of Modern Art, New Delhi, 2007)等。あいちトリエンナーレ2016キュレーター。

マルティ・ルイツ(Martí Ruiz)
サウンド・アーティスト,バルセロナ大学美術学部研究員。バルセロナ大学大学院でバシェの音響彫刻に関する博士論文を書く。音楽学校でギターを学ぶとともに,古楽とヴィオラ・ダ・ガンバをサンティアゴ・ミロンに師事。電子音響にも関心を持ち,“Katatsumuri”プロジェクトを行う。カタルーニャのサウンドスケープ録音プロジェクト,環境芸術プロジェクト,カウベルの音を音階に調律しなおし,草を食べている牛たちの間に自動生成的に音を生むプロセスをつくるプロジェクト等を行う。

第10回アーカイブ研究会のお知らせ

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第10回アーカイブ研究会

映像民族誌とアーカイヴの可能性
記録映画『スカラ=ニスカラ ~バリの音と陶酔の共鳴~』
上映+レクチャー

第10回は美術家、映像・音響作家、映像人類学研究者である春日聡氏をお迎えし,記録映画『スカラ=ニスカラ ~バリの音と陶酔の共鳴~』の上映会とレクチャーを行います。

〈概要〉
 映像民族誌とは映像で描く民族誌で、ほかの映像分野と同様に制作には膨大な素材(ストック・
フッテージ)が必要となる。
 映像・音響は祭礼や音楽やダンスなど一回性の事象を時間軸と伴に克明に記録する代わりに、文字
と違い、後から書き直すことができない。そのため記録者は事象の生起する場の流れを読み取り、臨
機応変に対応しなければならず、撮影・録音の技量が問われる。そうして記録した素材は価値を持つ
一方、さまざまな失敗やノイズが含まれる可能性がある。さらに長期保存や共有に関する問題が待ち
構えている。これらの問題はメディアのアナログ/デジタルに関わらずつきまとう。
 また記録者の存在によって事象の状況が変化する可能性を含むことに留意しておきたい。その場を
共有する記録者も刻々と変化する事象に影響を与えうる存在なのである。
 このようなことを踏まえ、ここでは、足かけ16年超のフィールドワークで撮影・録音した調査
アーカイヴを基に制作した記録映画を参照し、バリ島特有の事情も交えながら、映像民族誌における
アーカイヴとはどのような意味を持つのか、また映像作品制作によりよく活用できる創造的なアーカ
イヴとはどういうものなのか、映像民族誌とアーカイヴの可能性を考える。

  • 日時:平成27年12月8日(火曜日)午後5時から7時まで(上映60分+レクチャー)
  • 会場:京都市立芸術大学 中央棟 L1
  • 参加無料(事前申込み不要)
  • チラシ


■ 講師プロフィール
春日 聡
(かすが・あきら)
 美術家、映像・音響作家、映像人類学研究者。博士(美術)。東京藝術大学美術研究科先端芸術表
現領域博士後期課程修了。
 専門は映像人類学、音楽人類学、民俗芸能研究、映像・音響メディア研究。バリ島、日本列島にお
ける祭祀儀礼や芸能などの無形文化と聖地に関する民族誌研究。地域研究における映像・音響メディ
アの活用。
 1990年より日本列島各地、バリ島、ネパールなどでフィールド・ワークを続ける。祭祀儀礼や祝
祭空間における「可視/不可視」や「超越性」をテーマに民族誌映像の可能性を追求。
 バリ島の祭祀儀礼における多様なトランス・ダンスと、宇宙観における五大元素をモチーフにした
サウンド・スケープでつづる記録映画『Sekala Niskala スカラ=ニスカラ ―バリの音と陶酔の共鳴
―』を発表。「ふじのくに⇄せかい演劇祭2012」(SPAC静岡舞台芸術センター)、SARAVAH東京
(2012、2013年)、日本映像民俗学の会岐阜大会、東洋音楽学会西日本支部例会(2015年)など
各地で上映。
 奈良県立万葉文化館委託共同研究『日本列島の古代における音の超越性 ~祭祀芸能の比較研究と
音楽・映像による実践的研究の視座から~』研究成果発表シンポジウム「音と映像で体感する超越性
の古層」(2015年)において、パネル発表とともに映像・音響による演奏を行う。
 これまで音響彫刻作品、メディア・インスタレーション作品、ダンス作品の音楽、映像・音響作品
を多数発表。またライヴ・エレクトロニクスを中心とする演奏を自作のインスタレーション空間で行
うほか、ギャラリー、書店、神社、アート・イベントなどで発表。

講演会のお知らせ

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芸術資源研究センター講演会 「イタリア未来派—芸術の革命」

イタリア未来派—芸術の革命

記譜法のプロジェクトの一環として,音楽学者で音楽美学者のルチャーナ・ガリアノ氏をお招きし,講演会「イタリア未来派—芸術の革命」を行ないます。

〈概要〉
イタリア未来派は20世紀初頭にイタリアで起こった芸術運動のひとつで,1909年に詩人フィリッポ・マリネッティがフランスの新聞『フィガロ』に発表した「未来派宣言」がこの運動の発端です。1913年にはルイジ・ルッソロが論文「騒音芸術」を発表し,ノイズ楽器「イントナルモーリ」を開発。伝統的な芸術観を否定する彼らの活動は,20世紀の芸術運動に大きな影響を与えました。絵画や彫刻といった造形芸術だけでなく,写真、建築,デザイン,ファッション,演劇,音楽,文学,政治活動に至るまで広範囲に及んだ芸術運動の思想的背景を探るとともに,ノイズ楽器のための記譜法について考察します。

  • 日時:平成27年11月20日(金曜日)午後5時から6時半まで
  • 会場:京都市立芸術大学大学会館交流室
  • 参加無料(事前申込み不要)
  • チラシ

■ 講師プロフィール
ルチャーナ・ガリアノ(Luciana Galliano)
音楽学者・音楽美学者。トリノ大学卒業。東京藝術大学修士課程修了。
2004年より2009年まで、CESMEO(国際東アジア高等研究所)取締役会役員。ミラノ音楽院、トリノ大学等にて講師を務めた後、1996年−2011年ヴェネツィア大学 Ca’ Foscari 教授。 2014年、国際日本文化研究センターに外国人研究員として滞在。現代音楽に関する深い知識と才能を兼ね備え、現代音楽、現代芸術関係の著作を数多く発表している。現在、日本のフルクサスについての著作を執筆中。イタリア未来派についても造詣が深く、今回は音楽と美術、詩、演劇などについて考察する。

シンポジウム開催のお知らせ

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シンポジウム開催のお知らせ

ほんまのところはどうな ん、「 アーカイブ」~初心者にもわかるアーカイブ論 ~

<概要>
本イベントは,京都市立芸術大学芸術資源研究センターが主催する公開シンポジウムです。本学客員教授であり,本研究センターの特別招聘研究員を務める美術家の森村泰昌氏を迎え,今日の芸術文化において関心が高まっている「アーカイブ」について,教員・研究者がともに話し合います。自らを「アーカイブ初心者」と呼ぶ森村氏が,アーカイブに関して分からないことを研究者に聞いてみるという趣向です。「なぜ、いまの美術でアーカイブが話題となっているのか」を一緒に考えませんか。

  • 日時:平成27年9月19日(土) 午後1時~5時半
  • 会場:京都芸術センター講堂 ※会場がフリースペースから変更になりました
  • 主催:京都市立芸術大学芸術資源研究センター
  • 共催:京都芸術センター
  • 参加無料(事前申込み不要)
  • 問い合わせ先:芸術資源研究センター事務局 TEL:075-334-2231 MAIL:arc@kcua.ac.jp
  • チラシ(PDF)

登壇者:石原 友明(本センター所長・本学美術学部油画専攻教授)
    加治屋 健司(本センター准教授)
    加須屋 明子(本学美術学部教授)
    佐藤 守弘(京都精華大学デザイン学部教授)
    林田 新(本センター非常勤研究員)
    森村 泰昌(本学客員教授・本センター特別招聘研究員)        (五十音順 敬称略)

タイムスケジュール
13:00~13:30 その0:プロローグ「ボクにもわかるように話してな」(話者:森村 泰昌)
13:30~14:00 その1:「なんでそんなもんが出来てきたん」(話者:林田 新)
14:00~14:30 その2:「なにがおもろいのか教えてください」(話者:佐藤 守弘)
    休憩
14:45~15:15 その3:「アーカイブは病やて言うてる学者がいるらしい」(話者:加治屋 健司)
15:15~15:45 その4:「アーカイブを芸術にする人が増えてきた」(話者:加須屋 明子)
15:45~16:15 その5:「忘れることはよくないことですか」(話者:石原 友明)
    休憩
16:30~17:30 その6:討論「ほんまのところはどうなん、「アーカイブ」」(全員)

レクチャーコンサートのお知らせ

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「バロック時代の音楽と舞踏〜記譜を通して見る華麗なる時空間」

京都市立京都堀川音楽高等学校音楽ホールにおいてレクチャーコンサートを開催します。

入場を希望される方は,メールでの事前申込が必要となります。御注意ください。

<プログラム>
挨拶:柿沼敏江(本学音楽学部教授・芸術資源研究センター副所長)
導入:高野裕子(本学芸術資源研究センター非常勤研究員)
「バロック時代の音楽と舞踏」
第1部:レクチャー
 三島郁(本学音楽学部非常勤講師)
「『音楽』と『演奏』を書き留める—17〜18世紀の手稿譜を手がかりにー」
 赤塚健太郎(成城大学文芸学部芸術学科専任講師)
「舞踏譜は何を語るのかー資料としての舞踏譜の可能性と限界ー」
第2部:バロック・ダンスと演奏 〜17・18世紀のフランス・バロックオペラより〜
 リュリ:《アルミード》より〈パッサカーユ〉
 ラモー:《優雅なインドの国々》より〈野蛮人〉ほか
 樋口裕子(バロック・ダンス)
 永野伶実(バロック・フルート)
 大内山薫(バロック・ヴァイオリン)
 頼田麗(ヴィオール)
 三橋桜子(チェンバロ)

  • 日時:平成27年10月18日(日) 午後2時開演(午後1時30分開場)
  • 会場:京都市立京都堀川音楽高等学校 音楽ホール
  • アクセス:地下鉄「二条城前」2番出口すぐ 市バス「堀川御池」下車
  • (〒604-0052京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1)
  • 主催:京都市立芸術大学芸術資源研究センター
  • 入場無料 要事前申込(先着300名)
  • チラシ

事前申込方法
メールで受付けています。
①入場をご希望される方の氏名,②連絡先ご住所と電話番号を明記の上,
arc@kcua.ac.jp へメールを送信してください。(メールでのお申込みが困難な方は,往復ハガキまたはFAXでお申込みください。)
確認次第,整理番号を記載したメールを返信します。
当日窓口にて,整理番号が記載されたメールのプリントアウト,あるいはメール画面を提示してください。
※事前申込みをされてから1週間経っても整理番号メールが届かない場合は,お手数ですが当事務局までお問い合わせください。
[問合せ]京都市立芸術大学 芸術資源研究センター事務局
〒610-1197 京都市西京区大枝沓掛町13-6
TEL: 075-334-2231
FAX: 075-333-8533
メール: arc@kcua.ac.jp

特別授業のお知らせ

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国際展とキュレーション~今年のヴェネチア・ビエンナーレをふまえて

本校の客員教授である建畠晢氏にお話いただきます。

<概要>
ヴェネチア・ビエンナーレ日本館のコミッショナー(1990年、1993年)や、横浜トリエンナーレ(2001年)とあいちトリエンナーレ(2010年)のアーティステイック・ディレクターとしての経験をもとに、国際展のキュレーションについてお話しいただきます。今年のヴェネチア・ビエンナーレを振り返りつつ、今日の国際展のあり方についても論じる予定です。

  • 日時:平成27年7月23日(木) 午後1時~午後2時半
  • 会場:京都市立芸術大学 大学会館交流室
  • 主催:京都市立芸術大学芸術資源研究センター
  • 参加無料(事前申込み不要)
  • チラシ

■ 講師プロフィール
建畠晢
(たてはたあきら)
1947年京都生まれ。1972年に早稲田大学文学部卒業後、多摩美術大学教授、国立国際美術館館長などを経て、2011年から2015年3月まで京都市立芸術大学学長。専門は近現代美術。1990年、1993年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、横浜トリ エンナーレ2001、あいちトリエンナーレ2010のアーティステイック・ディレクターなどを務める。アジアの近現代美術の企画にも多数参画。詩人としても活躍し、1991年に歴程新鋭賞、2005年に高見順賞、2013年に萩原朔太郎賞を受賞。2015年4月から多摩美術大学学長、京都市立芸術大学客員教授。

第9回アーカイブ研究会のお知らせ

延期になっておりました第9回アーカイブ研究会の開催日が決まりましたのでお知らせいたします。

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第9回アーカイブ研究会

文化の領野と作品の領野―アーティファクトとしての視覚文化

第9回は批評家の石岡良治さんをお迎えいたします。

〈概要〉
『視覚文化「超」講義』(2014)は、現代を「情報過多時代」と捉え、そうした条件のもとでの視覚文化について考察している。そこでとりわけ注目したのは、YouTubeなどの「動画サイト」の存在などによって、膨大な情報が「イメージ」として可視化されていく傾向性である。このとき、「アーカイヴ」と「展示の空間」といった区別についての従来のイメージは大きく変容を被るように思われる。暗がりにあった資料に光を照らす、というイメージから、事物やデータの水平的な移動というイメージへの移行が何をもたらすのかを考察する。(講師談)

  • 日時:平成27年10月23日(金曜日)午後3時から4時半まで
  • 会場:京都市立芸術大学 アトリエ棟3F 構想設計ゼミ室
  • 参加無料(事前申込み不要)
  • チラシ

■ 講師プロフィール
石岡良治
(いしおか・よしはる)
批評家・表象文化論。青山学院大学ほかで非常勤講師。著書に『視覚文化「超」講義』(フィルムアート社、2014年)『「超」批評 視覚文化×マンガ』(青土社、2015年)ほか。

特別授業のお知らせ

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特別授業のお知らせ

3.11後に企画した展覧会とプロジェクト~あいちトリエンナーレ2013を中心に

建築史・建築批評家である,五十嵐太郎氏をお招きし,3.11後に企画した展覧会とプロジェクトについてお話しいただきます。

<概要>
東日本大震災の後,3つの展覧会を企画しました。また被災地において,建築と美術を横断するプロジェクトにも関わりました。そこで芸術監督をつとめた,あいちトリエンナーレ2013を中心に,アーティストや建築家がどのように向き合ったかについて振り返りたいと思います。(五十嵐太郎)

  • 日時:平成27年6月8日(月) 午後3時~(5時終了予定)
  • 会場:京都市立芸術大学 大学会館交流室
  • 主催:京都市立芸術大学美術学部
  • 共催:京都市立芸術大学芸術資源研究センター
  • 参加無料(事前申込み不要)
  • チラシ

■ 講師プロフィール
五十嵐 太郎
(いがらし たろう)
1967年生まれ。建築史・建築批評家。1992年、東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)。
現在、東北大学教授。あいちトリエンナーレ2013芸術監督、第11回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展日本館コミッショナーを務める。第64回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。『現代日本建築家列伝』(河出書房新社)、『被災地を歩きながら考えたこと』(みすず書房)ほか著書多数。

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