第3章 実施体制

本事業の企画・運営は、京都市立芸術大学芸術資源研究センターが行う。また古橋悌二《LOVERS――永
遠の恋人たち――》の修復と保存を実施するに当たり、せんだいメディアテーク、国立国際美術館、ダムタイ
プオフィスと連携する。せんだいメディアテークは作品の提供及び作品情報を提供する。国立国際美術館は
修復計画を監修し本作を収蔵するための資料を検討する。ダムタイプオフィスは高谷史郎を中心としたエン
ジニアを組織し実際の修復作業を行う。また本事業に関わる調査研究の充実を図るため、多摩美術大学、NTT
インターコミュニケーション・センター、 情報科学芸術大学院大学とも連携し、人材育成に役立てる。具体
的な体制及び構成員は以下となる。

【プロジェクト事務局】
本事業全体の企画と運営・管理を行う。
• 石原友明(京都市立芸術大学美術学部教授・同芸術資源研究センター所長)
• 加治屋健司(京都市立芸術大学芸術資源研究センター准教授)
• 広瀬ちづる(京都市立芸術大学芸術資源研究センター担当課長)
• 中川大幸(京都市立芸術大学芸術資源研究センター事務職員)

【企画系】
修復作業のマネージメント及び記録・撮影を行う。作業期間中、研究員は都度2、3人がスタジオに常駐し、
記録と動画及び静止画撮影、また高谷を中心とする実作業者及び作品関係者へのインタヴューを行う。(ヴ
ィデオ・カメラを2台、一眼レフ・カメラ1台、ICレコーダーを常備)。研究員は、毎回の作業後に日誌を作
成し、インタヴュー内容をまとめ、作業内容及び本事業の修復に関わる要点を時系列で整理する。最終的に
は、それら記録資料をまとめ報告書を作成する。
• 加治屋健司(京都市立芸術大学芸術資源研究センター准教授)
• 菊川亜騎(大阪大学大学院博士課程学生)
• 古川真宏(京都芸術センター・アート・コーディネーター)
• 林田新(京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員)
• 山下晃平(京都市立芸術大学大学院博士課程学生)
• 今村遼佑(京都市立芸術大学非常勤講師)
• 佐藤守弘(京都精華大学デザイン学部教授)

【作品系】
京都市立芸術大学の研究員は、スタジオとなる元・崇仁小学校内の教室に5m四方の暗室を設営し、作品を
修復するための会場を準備し、管理する。高谷史郎を中心とするエンジニアは、作業期間中、スタジオで実
際の修復作業を行う。高谷が本作の修復に必要な実施項目を指示・統括し、各エンジニアによって実際の修
復作業と本事業の修復にあわせた作品資料の再作成を行う。
• 石原友明(京都市立芸術大学美術学部教授・芸術資源研究センター所長)
• 川田知志(京都市立芸術大学非常勤講師)
• 高谷史郎、高谷桜子(ダムタイプオフィス)
• 清水建人(せんだいメディアテーク学芸員)
• エンジニア:古館健、白木良、濱哲史

監修:植松由佳(国立国際美術館主任研究員)
コーディネート:廣田ふみ(元文化庁芸術文化課研究補佐員)

上記ほか連携機関担当者:
• 久保田晃弘(多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授)
• 畠中実(NTTコミュニケーション・センター学芸員)
• 松井茂(情報科学芸術大学院大学准教授)

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