プロダクト・デザイン専攻

ひと・モノ・社会の関係を

包括的に学び,考え,デザインする。

教育目的

授業風景

プロダクト・デザインは,その領域を表すレーモンド・ローウィの自伝で「口紅から機関車まで」と言われているように,公共車輌・乗用車などから家庭電化製品,照明器具,音響・映像機器,スポーツ用具,レジャー用品,家具,ファッション関連など,一般家庭用機器から工業用機器まで様々な分野の製品がデザインの対象となります。

その領域は大変広く,扱う製品も多種多様になりますが,プロダクト・デザイン専攻では,学生が各自の目標領域を模索しながら,適切なヒトとモノと社会の関係に於ける具体的な提案の出来る,発想豊かなデザイナーの育成を目指しています。

授業概要(カリキュラム)

プロダクト・デザイン専攻の実技授業は,実社会のデザインの現場から遊離することのないよう,2年間を通して外部講師を招聘しています。そして,自らの手でモノ作りを体感・体験することを重視しており,アイデアや模型に終始することなくできる限りもの作りを経験させ,実社会でのデザインの制作に生かせる造形力を軸とした資質形成を主眼としています。

入学後,半年の総合基礎実技を経て,1年次後期と2年次に,デザイン科3専攻の全教員が担当するデザイン基礎課程を共通で履修します。

1年次後期

一日一課題の制作( 立体課題,レンダリング,色彩課題,自然観察,製図課題)を多様なデザイン技法を用いて制作することで,表現技術を習得します。

2年次

素材そのものの体験から自己の表現を見つけることを重視しながら,1~2週間で完成させる課題を繰り返し行うことで,デザイン全般に通じる表現技術を習得し,各専攻に進むための発想と技術を訓練します。

3年次

授業風景

プロダクト・デザインとしての基礎的訓練を行います。前期は,デザインの表現手段,プレゼンテーション方法,製品の加工法,制作プロセスの理解・習得,製品のメカニズムの研究,従来のスケッチ・ドローイング表現に加えて,コンピュータによる表現方法の習得などを行い,合わせてプロダクト・デザインの理論的理解も深めます。後期には,それらを踏まえてより具体的機能を持った製品デザインを行います。

4年次

前期は,各自の設定したコンセプトをもとに制作を行います。並行して,社会とプロダクト・デザインの関わりの中からテーマを設定して理論的考察を行い,論文としてまとめます。後期はこれら全ての作業を踏まえて,論文との関連性を含めた卒業制作に取り組みます。

科目一覧

在学生の声

​最も暮らしに近いデザインを学ぶことができる専攻だと思います。課題に取り組む中でも,実際に自分が生活している中で気づいたことから発想を得ることが多いです。そのため,考えたデザインが形になったとき,それを使うシーンが容易に想像でき,身近なところで人々の暮らしを豊かにできるという実感が持てるところに魅力を感じています。

大学では木工,金工,陶器,3Dなど様々な分野の授業があるので,幅広い表現方法が身につきます。また,外部から来られる先生が多いところもこの専攻の魅力です。実社会のデザインの現場で仕事をされている先生方のお話はとても刺激的で,デザイナーとして仕事をする厳しさを知り不安になるときもありますが,今学んでいることが人や社会の役に立つことを先生方の仕事から知ることができました。

小手先の技術ではなく,ものづくりを深く考えるうえでの様々な視点を学び,物事を捉え直す貴重な経験をすることができる専攻だと思います。

伊藤葉月(4回生)

授業に関連した専攻での活動について

産学連携

産学連携は,近年,積極的にかかわるケースが増えてきました。教育の一貫として,様々な企業から,商品開発に関するデザイン的諸問題を提示いただき,その中から学生課題として相応しいものを選びます。学生が中心となり企業に対して問題解決及び提案を行い,その成果を企業に提供するものもあります。これは企業内でのデザイン開発における閉塞感・マンネリ感等から少しでも新鮮な学生の感覚・発想やアイデアから刺激を受けることを目的に行う場合が多く,一方,学生にとっては企業での商品開発に参加する事により,様々なプロセスを経験できる場になります。企業の人々に直接プレゼンテーションできる機会でもあり,学生間や教員に向けたプレゼンテーションとは違う体験を得ることができます。

新しい文具の提案,和菓子のオーナメント提案,スイーツパッケージ提案,端材を使ったテーブルウェアなどを実施し,学生のデザイン提案が実際に商品かされ高い評価を得ているケースもあります。

産学連携には,まだまだ解決しなければならない多くの問題が企業の側にも,そして大学側にもあります。しかし,少しずつながら,この十年企業との共同作業を通して学生の力を活用した事例を重ねてきました。この蓄積を糧として,今後も教員各自の研究と共に,学生の力を社会に還元し,リアルな企業の現状・現場からの情報を教育に活かして行きたいと考えています。

学生作品

Box Chair
氏名 村井陽平
制作した学年 修士1回生
第2回 商品開発アイディアコンテスト 特別賞

和心
氏名 早川徹
制作した学年 修士1回生
2014年度京都中央信用金庫学生デザインコンテスト 最優秀賞

教員一覧

塚田章
  • 教授
  • プロダクトデザイン

高井節子
  • 准教授
  • 環境デザイン

牛田裕也
  • 講師
  • 機械工学/ものづくり全般

非常勤講師(実技)一覧

  • 井上正憲
  • 大田尚作
  • 尾河奈実
  • 金子賢司
  • 倉持淳子
  • 澤田正治
  • 谷本尚子
  • 中坊壮介
  • 藤林祥浩
  • 寶角光伸
  • 松永尚悟

非常勤講師(実技)
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