本学は研究、創作、教育の場であると同時に、社会に向けて情報を発信し、また市民の方々と積極的な交流をはかる拠点でもあります。昨年、京都市立芸術ギャラリー、通称アクア(@KCUA)が京都の都心のサテライト・スペースとしてスタートし、そのような対外的な発信と交流の機能がより充実したものになりました。
「@KCUA」とは大学の英語表記 「Kyoto City University of Arts」 の頭文字をもじったもので、音読みするとラテン語の「アクア=水」となります。生命を養う水のように、芸術が人々の暮らしに浸透し、創造力豊かな社会に貢献するという本学の理想を表現しているのです。
新設されたアクアでは、その名にふさわしく、美術学部、音楽学部、伝統音楽研究センターという本学の三つの機関がそれぞれの活動を展開するのに加えて、相互に連携したプロジェクトや学外とのコラボレーションにも意欲的に取り組んでいきます。当然ながらプログラムの内容も、展覧会、演奏会、シンポジウム、講演会、研究集会、ワークショップなど多岐にわたり、将来的にはオープン・カフェのような日常的な交流の場であることを目ざしてもいるのです。
アクアは、あえていうならば重厚な伝統を誇る京都という町自体を大いなる文化資源として活用するようなフレキシブルな発想に立った文化施設として、大学の既存の枠を越えた活動を展開すべく、いま第一歩を踏み出したところです。市民の皆様のご理解とご支援をお願いする次第です。
京都市立芸術大学学長 建畠晢

