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展覧会

2012/2/21

「遠くて、近すぎる ドミニク・レイマン」展  - Far Too Close Dominik Lejman -

 

 

ドミニク・レイマンは映像を用いながら、それをカンバスに投影したり、もしくは壁画のように壁全体に投影 する作品を発表してきた。また近年では、屋外で建物や公園、道などに投影するプロジェクトも続けてきている。 レイマンの作品にはしばしば、群衆が登場し、たくさんの群れ集う人々が俯瞰的に投影されることで、その個々 の動きがまるで花が咲くように、異なる側面を見せるさまが映し出される。例えば2010 年の《基礎的諸相》では、 メッカを巡る巡礼者たちの様子が俯瞰され、エルサレムの嘆きの壁で祈る人々が鮮やかに、まるで流れの激しい 川のようにも見える。個々の具体的な形態が、集団となって象徴的・抽象的な形へと変化するのだ。2011 年の 《60 sec. Cathedral》では、レイマンはスカイダイバー達に依頼して、ロンドンの聖堂の星形のアーチを空に作っ た。アーチは60 秒ほど継続して、また個々の要素(人)へと散らばってゆく。個展タイトル「遠くて、近すぎる。 Far too Close」に示されているように、遠く離れてみて気づく風景と近景とが交錯し、また同時にミクロとマ クロの世界が暗示され、歴史や文化的な背景とイメージの世界とがクロスする深みが感じられる展示である。具 体的な人物などが登場しながらも高い象徴性をはらみ、今ここの出来事でありながらいつどこでもあり得る普遍 性を獲得する、その両者を行き来する往還運動の瞬間の緊張感が最大の魅力である。2011 年にベルリンのZak | Branicka ギャラリーでも同タイトルの個展が開催された。今回は京都と東京の2会場にて、それぞれの会場の 特性を生かし、空間や建築的特徴を巧みに生かしつつ同個展出品作品を二か所に分けて展示し、さらにワルシャ ワのオペラ劇場前で実施予定の最新のパフォーマンス映像も加えた構成である。レイマンはこれまで日本にて、 2005 年「Passages to Olymp」展(崇城大学ギャラリー、熊本)、2008 年「液晶絵画 Still/Motion」展(三重 県立美術館/ 国立国際美術館/ 東京都写真美術館)などのグループ展で作品を発表してきたが、今回は国内初の 個展開催となる。



展覧会名称:「遠くて、近すぎる ドミニク・レイマン」展  Far Too Close Dominik Lejman
会期:2012 年3 月6 日(火)~ 2012 年3 月25 日(日)
開館時間:11:00 〜19:00(最終入場18:45 まで)
休館日:月曜日 主催:Yumiko Chiba Associates, 京都市立芸術大学加須屋研究室
協力: 駐日ポーランド共和国大使館、Zak|Branicka ギャラリー(ベルリン)、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
協賛 :ポーランド広報文化センターアダム・ミツキェヴィチ協会
会場:
・京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA GalleryC  2012 年3 月6 日(火)~ 2012 年3 月25 日(日)
・Yumiko Chiba Associates Viewing Room Shinjuku:2012 年3 月6 日(火)~ 3 月24 日(土) (営業時間:12:00-19:00 定休日:日、月、祝日)
観覧料:無料
お問い合わせ:教務学生支援室 事業推進担当 075-334-2204

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展覧会

2012/2/21

新鋭各賞受賞作家展「New Contemporaries」(平成23年度 京都市立芸術大学 特別研究助成事業)

 

 

1990 年代以降、美術界では具象的傾向の絵画が、その意味も問われないままに評価され続けてきた。もちろん、具象的なイメージというものは鑑賞者ばかりでなく、制作する者の側面からも多くのアプローチを与えるものである。「人の気に入るものはすべて気に入るだけの理由がある」とボードレールも言うように、無闇にそのような傾向を否定すべきではないのかもしれない。とはいえ、高度資本主義社会という名における消費者迎合型の文化を無批判に受け入れた結果が、マンガやアニメのようなキッチュなイメージを多用・濫用した表現を生み出したこともまた事実であろう。そのような特定のバイアスから自由な真の表現というものを何処に見出せばよいのか、という設問に応えることができる的確な答が用意されている訳では無い。とはいえ、上記のような絵画の一群から目を反らしたときに、後景に見えてくる風景が存在しないわけではない。例えば、絵画の可能性を問うことを唱って1994 年より開催されている「VOCA -新しい平面の作家たち」という展覧会である。これは全国各地の美術関係者の推薦によって構成された作家たちの展覧会であり、今日、若手画家の登竜門となった気配がある。前述したようなある傾向の作品群と相対的に見れば、若い表現者たちの真摯な姿勢が窺える内容だと思われる。その展覧会の受賞者の作品を総覧すると、一定の傾向が見られない反面、何とも捉えどころのないものになる。それもまたコンペ展覧会の事実であろう。しかしながら、ここに京都芸大の出身者というフィルターを設けると、ある一つの道筋のようなものが現れてくる。抽象・具象、油彩・日本画・版画と、表現様式やジャンルは違いながらも、それらの作品の多くが、イメージと表現素材が相互に、それらの在り方を問い質すようなかたちで、新しい表現を生み出している、と言ってもよいだろう。


このような問題意識を高く持った作品が、偶然に、連続して生み出される、ということは考え難い。そこには何らかの作用が働いたと考えることが自然であろう。伝統であるのか、指導法であるのか、あるいは見えないシステムが作用したものであろうか。本展の実施によって、そのようなロジックが明らかにされる、ということは無いかもしれない。しかしながら、そのような見えない何ものかを問う姿勢こそが、明日の作家を導き出す道標となるのである。この展覧会はそのフィールドを用意するものとして準備されるのである。



ゲストキュレーター:中井康之(国立国際美術館主任研究員)


出品作家:

樫木知子(KASHIKI Tomoko) 

手塚愛子(TEZUKA Aiko) 

中岡真珠美(NAKAOKA Masumi)

中山玲佳(NAKAYAMA Reika) 

西田菜々子(NISHIDA Nanako) 

三瀬夏之介(MISE Natsunosuke)

三宅砂織(MIYAKE Saori) 

三宅由希子(MIYAKE Yukiko) 

森千裕(MORI Chihiro)

横内賢太郎(YOKOUCHI Kentaro)



関連イベント:
アーティストトーク:3月3日(土)16:00-17:00
レセプション:3月3日(土)17:00-19:00
トークイベント:3月18日(日)14:00-16:00  ゲスト:中井康之(国立国際美術館主任研究員)、モデレーター:加須屋明子(京都市立芸術大学准教授)
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出版物

2012/1/22

【新作】クリ ボテラ タイツ(寄神くり design)

 

 

クリ ボテラ  KURI BOTELLA

タイツ

CHIDORI

〈gray×blue〉 〈red×pink〉 〈black×white〉 5,040円(税込)

*クリ ボテラHP→   http://www.kuri-botella.com/

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展覧会

2012/1/22

エコール・デ・ボザール留学生展 Les Phénomènes s'émurent - 一切の事象が蠢きはじめた -

 

エコール・デ・ボザール留学生展 Les Phénomènes s’émurent

– 一切の事象が蠢きはじめた -

会期:2012年2月18日(土)- 2月26日(日)

時間:11:00-19:00(最終入館18:45まで)

休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合、翌火曜日が休館)

主催:京都市立芸術大学

助成:笹川日仏文化財団

後援:在日フランス大使館/関西日仏学館/京都市立芸術大学同窓会

会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

〒604-0052  京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1(堀川御池ギャラリー内)

観覧料:無料

お問い合わせ:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA   075-253-1509

 

■概要:

1999年に発足した京都市立芸術大学とパリ国立高等学校(エコール・デ・ボザール)との国際交流が10年を経過し、美術研究科の様々な分野(油画、構想設計、彫刻、日本画、漆工)から、これまで12名の留学生が派遣されました。国際交流を介して留学生が何を学び、その後どのように制作活動を展開しているのか、芸術的、社会・文化的観点から総括するための展覧会を開催します。

 

■出品作家:

野原健司 NOHARA Kenji

前田剛志 MAEDA Takeshi

藤島幸 FUJISHIMA Yuki

湊茉莉 MINATO Mari

川合奈津子 KAWAI Natsuko

笠間弥路 KASAMA Miro

斎藤雅恵 SAITO Masae

須藤絢乃 SUDO Ayano

中岡庸子 NAKAOKA Yoko

 

■関連イベント:

【市民向け講演】「土田麦僊とフランス」 入場無料

2012年2月18日(14:00-15:30)

講師:柏木加代子

1921年から1923年にかけて、当時日本の美術界を席巻していたヨーロッパ絵画の研究のため、パリを基点とした欧州旅行に出発した土田麦僊(1887-1936・京都市立絵画専門学校別科1期生)が、如何に、日本画の近代化を目指した京都画壇の牽引役を果たしたのか検証します。

【記念講演】 入場無料

2012年2月18日(16:00-)

ゲスト:Gaïta Leboissetier

本展覧会を記念し、パリ国立高等学校(エコール・デ・ボザール)副学長ガイタ・ルボワスティエ氏をフランスより招き講演会を行います。(日仏通訳)

【アーティストトーク・レセプション】 入場無料

2012年2月18日(16:30-)

ゲスト:建畠晢

京都市立芸術大学学長建畠晢氏をゲストに迎え、出品作家によるギャラリートークを行います。

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展覧会

2012/1/22

センス・オブ・ワンダー The Sense of Wonder

センス・オブ・ワンダー The Sense of Wonder 展

会期:2012年2月18日(土)- 2月26日(日)

時間:11:00-19:00(最終入館18:45まで)

主催:京都市立芸術大学

会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA1

〒604-0052  京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1(堀川御池ギャラリー内)

観覧料:無料

お問い合わせ:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA   075-253-1509

 

■概要:

———もしも私がすべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消える事の無い「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。(レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』より)

 

本展覧会は、京都市立芸術大学日本画専攻出身の作家達によるグループ展です。

彼女達はすでに日本画家として様々な場で作品を発表し、高い評価を得て来ました。しかし本展では、その自分たちの制作の立脚点である、自然と人間の根源的な関係から導かれる「描くこと」の意義を、あらためて見つめ直します。

例えば、彼女達が日本画を研鑽する過程で繰り返して来た「写生」は、対象を精確に描写する技術を磨くだけでなく、その対象の「生」を感得し、それを自らの「生」と共鳴させながら画面に定着させてゆくための修練として注目できます。「我々が存在しているこの世とは物質的次元の世界で、その取材対象となるものが、形や存在を変えたり、失った時に感情が生まれ、作者、人間としての魂が養われていく。」(岸本)と語るように、彼女達は写生を通じて、森羅万象の様々な変化や推移を捉え、そこから世界の大きなダイナミクスを感じ取っています。

しかし、彼女達はそうした自然との交感を、伝統的な日本画の主題である「花鳥風月」に押し込めようとはしません。むしろ誰もが感じることのできる身近な日常世界——「湿った苔や花の香り、高い空に渡っていく鳥の声、頬をなでる心地よい風、夜の水面に揺れる波紋の輝き」(東端)へと開いてゆきます。

『沈黙の春』で知られるレイチェル・カーソンの著した『センス・オブ・ワンダー』は、そのような作家達の自然への感動、驚きをそのまま言葉に紡いだかのような本です。日本画とはほど遠い西洋世界にある自然への細やかな視線をあえて掲げた本展の展覧会タイトルは、言うまでもなく世界に対峙する人間の根源的な感性は様々な立場や環境の違いを超えて共有できるのだ、という彼女達の希望なのかもしれません。

5人の作家が繰り広げる《センス・オブ・ワンダー》をどうぞお楽しみください。

 

 

■出品者:

岸本志津 KISHIMOTO Shidu

直海かおり NAOMI Kaori

東端哉子 HIGASHIBATA Kanako

堀井陽子 HORII Yoko

吉岡佐知 YOSHIOKA Sachi

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