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【特別研究】「黒と白とであざやかに」芸大生が教える水墨画2012.06.15

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 京都市立芸術大学と境谷小学校の連携事業として,芸術大学の学生が教える「水墨画」の授業を行いました。

 この取組は,本学美術学部教職課程研究室の横田学教授,日本画研究室の小池一範准教授川嶋渉准教授を中心に企画され,学生10名,卒業生2名が参加しました。

 今回対象にしたのは小学3年生。図画工作の授業では,絵の具と筆を使って絵を描くとき,画面全体にきれいに色が出るように塗ることを心掛けます。今回の授業は,それとは異なり,あえて「にじみ」や「かすれ」を用いる水墨画独特の表現の美しさ,塗られていない空白の部分が作る美しさを体感してもらうことが目的です。

 6月13日,今日の授業を前に児童は一度自由に水墨画を描きました。そのときに児童が持った感想を聞き,学生はそれぞれ「どのように手本を示せば,どのように説明すれば,児童にうまく描くためのヒントを与えることができるのか。」と考え,授業にのぞみました。

 まず,学生が児童に見本を見せ,児童はその筆の使い方を真似るようにして描いていきました。児童は積極的に学生に質問し,どんどんその技術を吸収し,みるみる内に上達していきました。

 授業を受けて描いた児童の作品は,2日前の作品と比べると,同じ児童が描いたものとは思えないほどの仕上がりでした。児童自身も前回との違いを実感し,「お~。」「すご~い。」と驚き,「この前もみじを描いたときは,ひとでみたいになっちゃったのに,今日はちゃんともみじになった。」と喜ぶ児童の姿もありました。

 横田教授は,「せっかく芸術文化の都である京都の小学校に通っているのだから,京都の伝統的な芸術に触れる機会があった方が良いと思う。こうした授業が,一部の小学校だけでなく,京都にある全ての小学校で行われるように取組の実績を重ねていきたい。」と語ります。

 1回限りの特別なイベントとして行う授業ではなく,小学校の年間指導計画に則った継続的な授業の一環として行うことが重要との教員の想いから,児童は,今日教わったことを生かして6月19日にもう一度自分たちで水墨画を描きます。

 来週の作品がどのような仕上がりになるのか,とても楽しみです。

 

 

 

 今後も,芸術大学が持つ様々な情報や知識を,地域の文化芸術振興に生かす取組として,小学校との連携事業を進めてまいります。

 

※ 境谷小学校との連携事業は,本学独自の「特別研究助成」制度で採択された研究です。

 「特別研究助成」制度とは,教員の自発的な特別研究を積極的に推進し,研究教育水準の向上を図るため,学長の定めるテーマに基づく研究内容を教員から募集し,学長を委員長とする委員会において提出された研究内容を審査し,採択された研究に対して,研究費を助成する制度です。