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【特別研究】京都芸大×京都市立中学校美術部~日本画にふれる~2012.12.13

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京都市立芸術大学では,大学と中学校美術部が交流する場を設け,中学校の部活動をより豊かで広がりのあるものとするため,合同部活動による制作及び展示を行いました。

なお,この取組は,京都芸術教育コンソーシアムに基づくものであり,京都市立芸術大学「特別研究助成」制度で採択された研究(※)の一環として実施したものです。

7月に京都芸大において京都市立大枝中学校の美術部と,12月に京都芸大ギャラリー・アクアにおいて,大淀中学校,衣笠中学校,山科中学校の美術部との合同部活動を実施しました。

12月の合同部活動では,京都芸大日本画専攻の学生の「地面」を描いた作品を前に,小池一範准教授が日本画の素材や技法等について講義を行いました。


その後,中学校の美術部の皆さんは,小池一範准教授,川嶋渉准教授,井出本貴子非常勤講師,在学生の指導のもと,京都芸大の母体である京都府画学校の教員であった望月玉泉が描いた明治時代の毛筆画をお手本に臨画(手本の絵を忠実に模写すること)を体験しました。


そして,臨画を体験し,日本画の技法を学んだ後に,モチーフである野菜を実際に見て,その感動を毛筆画で色紙に描き,出来上がった作品を会場に展示しました。

合同部活動に来られていた,山科中学校美術部顧問の岡もと女(おか もとめ)先生,清水幸子先生は,「学校の外に出て,違う世界と触れ合う機会は生徒達にとって貴重である。また,教員としても,大学の先生が教えておられるところを見るのは新鮮である。中学校とは生徒達へのアプローチが違う。こういう『自由にやっていいよ』というやり方も,生徒達がのびのびしていて良いと思う。今日の毛筆画の授業は,中学校でも挑戦してみたい。」とおっしゃっておられました。

指導に当たった川嶋渉准教授は,「最初に素材を見た時に上がったテンションのまま描いてもらうことが大事。書き始めはどうしても恥ずかしいという気持ちがある。『おー!いい感じやん!』と声をかけながら生徒達のテンションを上げて,描くことを楽しんでもらうよう心掛けている。例え下手であっても描くことを楽しんでくれたら,それで良い。」と語ります。

また,特別研究を行う横田学教授は,「小学校との連携事業は,『美術が好きな子どもが増えてくれたら』という美術の広がりの視点で,今回の中学校の美術部や銅駝美術工芸高校との連携では,広がりに加え,美術の深まりの視点で,美術に興味・関心がある者同士が繋がることが大切と考え,取り組んでいる。」と語ります。

京都市立芸術大学では,今後も,芸術大学が持つ様々な情報や知識を,地域の文化芸術振興に生かす取組として,小・中・高校など異校種との連携事業を進めてまいります。

※「特別研究助成」制度とは,教員の自発的な特別研究を積極的に推進し,研究教育水準の向上を図るため,学長の定めるテーマに基づく研究内容を教員 から募集し,学長を委員長とする委員会において提出された研究内容を審査し,採択された研究に対して,研究費を助成する制度です。