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富本憲吉関係資料の京都市立芸術大学への御寄付について2013.02.27

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 この度,京都市立芸術大学は,富本憲吉記念館創設者辻本勇氏遺族と富本憲吉関係資料の寄付に関わる覚書を交わしました。

 奈良県生駒郡安堵町に位置する富本憲吉記念館は,人間国宝で文化勲章受章者である陶芸家富本憲吉(1886~1963)ゆかりの作品,資料を展示・公開していました。

 同館が平成24年5月31日に閉館したことを受けて,富本憲吉が本学の前身である京都市立美術大学で陶磁器専攻を創設され,教授,学長を務められた経歴にちなみ,この度富本憲吉関係資料のうち,バーナード・リーチとの往復書簡をはじめとする,文書,素描,図案など貴重な研究資料を本学に御寄付いただくこととなりました。

 本年3月に第1回目の寄付受納を行い,以後整理作業を継続して平成25年度中に寄付手続きを終える予定です。

 寄付を受けるにあたっては,資料の保存と収集に尽力した富本憲吉記念館の創設者辻本勇氏の意思を継承し,御遺族代表の辻本泰子氏,辻本隆司氏等々の関係者各位と協力しながら,「富本憲吉アーカイブ・辻本勇コレクション」として,同館館長山本茂雄氏及び本学において共同研究を進め,芸術資料館での公開やシンポジウム,出版物等を通じて広く一般の方々の利用に役立てていく予定です。

 なお,閉館した富本憲吉記念館は,平成25年3月20日から富本憲吉文化資料館として開館する予定となっており,今後も,本学と協力連携して,富本憲吉の業績を顕彰していきます。

寄付品

富本憲吉関係資料 約660点

(内訳)

富本憲吉筆,バーナード・リーチ宛書簡及び葉書    約 90点

バーナード・リーチ筆,富本憲吉宛書簡及び葉書    約 10点

富本憲吉筆,水木要太郎,白瀧幾之助等宛書簡及び葉書 約440点

富本憲吉筆,素描及び図案              約 50点

富本憲吉意匠,装幀挿図本              約 70点

 

 

富本 憲吉(とみもと けんきち)明治19年(1886)~昭和38年(1963)

奈良県安堵村に生まれる。明治41年(1908)東京美術学校在籍中イギリスに私費留学。同43年(1910)帰国。バーナード・リーチと親交を結び,作陶の道に入る。大正4年(1915)郷里に窯を築く。同15年(1926)東京に転居,国画会に工芸部を創設する。作品は,国画会,新文展に発表。昭和10年(1935)帝国美術院会員。同21年(1946)郷里に帰り,翌年新匠美術工芸会を結成。同25年(1950)京都市立美術大学教授,同38年(1953)に学長を務めた。同30年(1955)重要無形文化財保持者(色絵磁器)に認定。同36年(1961)文化勲章を受章。

 

バーナード・リーチ(Bernard H. Leach)明治20年(1887年)~昭和54年(1979年)

香港に生まれたイギリス人。幼少期を日本で過ごした後帰国。明治42年(1909年)に再来日して,柳宗悦ら白樺派の作家らと出会い,富本憲吉に出会うと大正元年(1912年)には六代尾形乾山に師事し楽焼を学んだ。このころ濱田庄司とも出会い,これらの親交のうちに,古陶磁・民芸の影響を受ける。一時北京に居住したが柳宗悦のすすめにより日本へ戻り,大正6年(1917年)我孫子に窯を築く。大正8年(1919)にこの窯が全焼すると翌年濱田庄司を伴い帰英。セントアイブスに「リーチ・ポタリー」を築窯し,以後,東洋陶磁とイギリスの伝統的な陶技の融合した作品を発表。陶芸家として知られる一方,画家,デザイナーとしても知られる。

 

富本憲吉文化資料館(とみもとけんきちぶんかしりょうかん)

639-1061 奈良県生駒郡安堵町東安堵1442番地

奈良県生駒郡安堵村に生まれた故辻本勇氏(1922-2008)が富本憲吉の生家を譲り受け,整備して1974年11月に開館した富本憲吉記念館は,辻本氏が収集した富本作の作品,資料を展示公開していたが,2012年5月31日に閉館。2013年3月20日より,1年の期間限定にて富本憲吉文化資料館として週2日開館(毎週金・土。但し3月20日,21日は特別開館)。陶磁器作品の展示はなく,関係資料を中心に研究者,一般見学者を対象としたサロンスタイルにて公開。3月20日より,富本憲吉文化資料館と京都市立芸術大学共催により「リーチ宛書簡にみる リーチVS 憲吉」として,関係資料を展示。山本館長の講話を予定。収蔵品のうち陶磁器等作品は,兵庫県陶芸美術館と大阪市立美術館に辻本勇コレクションとして分藏されている。

公式ウェブサイト:http://www.tsujimoto-arts.jp/