2015年度 RCA[藤田紗衣]

氏名 藤田紗衣
学年 修士課程1回生
専攻等 版画
留学先 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)/イギリス
留学先専攻 Printmaking
留学期間 2015年9月~12月
留学行動記録
9月6日〜16日 渡英,ドミトリーに滞在し,その間に家探し,語学学校(10日間)へ通う。
9月16日 フラットに引越
9月23日 RCA新入生オリエンテーション
9月29日 履修登録
10月2日 Printmaking教授のJo Stockham先生のスタジオ見学
10月5日 各自の制作スペースの割り振りと,Printmakingコースについての説明
10月6日~23日 テクニシャンによるプリントインダクション
10月14日 Printmaking1年生の自己紹介プレゼンテーション
10月29~31日 パリに旅行
11月2日~4日 Printmaking研修旅行 ベニスへ
11月18日 チュートリアル①
11月24日 チュートリアル②
11月25日~28日 スコットランド旅行
12月9日 チュートリアル③
12月11日~13日 留学生展搬入
12月14日~18日

交換留学生展

初日はオープニングパーティー

12月28日 帰国

授業や制作について

学校が始まってからすぐに,テクニシャンによるプリントインダクションがありました。スクリーンプリント,リトグラフ,エッチングの三版種の簡単なやり方や機械の使い方などを教えてもらいました。10月14日には,Printmaking1回生の自己紹介プレゼンテーションがありました。一人5分程度でスライドを見せながら今までの制作などについて話すというものでした。

11月2〜4日はPrintmaking研修旅行があり,ヴェネチアビエンナーレを見に行きました。インダクションと研修旅行が終わってからは各々制作に入っていき,合間に3回担当のチューターとチュートリアルを行うという流れでした。版画の工程に関しては,多少の違いはありますが概ね京芸で習ったことと大きな違いはありません。設備はかなり充実しています。スクリーンプリント,リトグラフ,エッチング,デジタルプリントのテクニシャンが常駐していて,技術面のサポートをしてくれます。私は今までスクリーンプリント(シルクスクリーン)をメインでやっていたので,こちらでもスクリーンプリントをしていました。スクリーンプリントの工房にはかなり几帳面なテクニシャンの方が付いています。刷り台は予約制で,必ずテクニシャンに版下を見せてからでないと予約ができません。まず何をするにも相談することが必須でした。刷り台の数も少ないので基本的に混んでおり,京芸と同じような自由さはなかったので,刷れる日までドローイングをしたり,他の版種のワークショップに参加したりしてバランスをとって制作をしていました。京芸では,教授から技術と考え方を学びますが,こちらではテクニシャンとチューターがいて,技術を教える人とアイデアについてアドバイスをくれる人が別というのが新鮮でした。京芸では興味のある版種を一つ選ぶところから出発して,自分のアイデアや技術を発展させていく生徒が多いですが,RCAでは一つの版種に限定するのではなく,さまざまな版種を自分のアイデアに合わせて使っている生徒が多かったです。

RCAケンジントンキャンパスのギャラリーで,斎藤さん,永井さんと交換留学生展を行いました。留学生担当のMariaさんと協力しながら準備を行いました。フライヤーには,三人で紙皿や紙コップでアフタヌーンティーセットを自作して撮った写真を使いました。ギャラリーはファインアート科があるバタシーキャンパスからすこし離れていますが,オープニングにはファインアート科の友人も大勢来てくれました。

現地での生活について

生活について:生活の面で不自由はあまりしませんでした。最初は右も左もわかりませんでしたが,滞在していたドミトリーが日本人向けのところで,そこで知り合った方々から情報をたくさん頂けたのがありがたかったです。ロンドンは交通が発達しているので,簡単に行きたいところに行くことができます。ロンドンは物価が高い上に今回はポンドもかなり高かったので,慎重に日々の買い物をしていました。基本的に高いですが,中には激安スーパーもあるので,そこで買えば節約も可能です。日本食も比較的安く買えるのが嬉しいです。

語学について

私は渡航後10日間,1日3時間ずつ語学学校に通っていました。会話を中心に教えている学校だったので,そこでとにかく英語に慣れようと試みましたが,私は語学学校ではあまり英語に慣れることができませんでした。大学に入り,同級生と交流する機会が多くなってからは,あまり物怖じせず喋ることが出来るようになっていきました。Printmakingでは共通の設備を使うこともあり,学生同士でしゃべる機会が多いので,来た当初より話せるようになりました。また,英語の版画用語を知らないまま来たので,テクニシャンの動きを見ながら,英語を必死に聞きとってメモをとり,自分の持っている版画用語を英語に変換する作業が面白かったです。

留学を終えての感想

右も左もわからない留学生活でしたが,新しい環境に身を置いて,何もない中から自分が何ができるか,何を選択すべきかを考えるということがとても面白かったです。学部から京芸に通っていたので,一度大きく環境を変えることはわたしにとって重要なことでした。異なる言語環境で一から版画を教わったり,友人と版画について話したりすることで,改めて版画の面白さを再確認しました。Printmakingコースに所属できたことをとても嬉しく思っています。