柿沼敏江

柿沼敏江KAKINUMA Toshie

柿沼敏江

  • 役職:教授
  • 専門:西洋音楽史,現代音楽論

コメント

1970年の大阪万博で,武満徹のプロデュースする「鉄鋼館」のコンサートを連日連夜聴き,大きな衝撃と感銘を受けたのが,現代音楽にのめりこむきっかけでした。その後,アメリカに渡って、最先端の実験音楽が民族音楽と深いつながりを持っていることを発見し,新たな地平を獲得したように思います。いまは現代音楽だけでなく,さまざまな音楽を比較しながら,つねに音楽の原点に立ち帰りつつ,研究を続けていきたいと考えています。

関連サイト:『柿沼研究室』 http://w3.kcua.ac.jp/~kakiken/

略歴

京都市立芸術大学音楽学部教授。静岡県生まれ。

国立音楽大学楽理科,お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。

カリフォルニア大学サンディエゴ校博士課程修了。Ph.D.取得。

最終学歴及び学位称号

アメリカ合衆国 カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部博士課程修了

Ph.D

業績・研究発表

受賞歴
2011 ミュージック・ペン・クラブ賞 アレックス・ロス著『20世紀を語る音楽』(みすず書房)の翻訳
研究活動等

お茶の水女子大学大学院在学中に,現代音楽祭<パン・ムジーク・フェスティヴァル>の音楽評論のコンクール<アドホック・クリティック>で,第1位「音楽之友社賞」を受賞。その後,カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部博士課程に進み,理論実験(Theoretical Experimental)コースを専攻。1989年,ハリー・パーチの創作楽器に関する研究でPh. D.を取得した。

帰国後は,明治学院大学などで教鞭をとるとともに,『音楽芸術』,『読売新聞』,『フィルハーモニー』,『アサヒ・イヴニング・ニュース』,『グラモフォン・ジャパン』などに執筆。アメリカの雑誌『EAR』や『ハイ・パフォーマンス』などにも寄稿した。2001年度から京都市立芸術大学音楽学部にて教鞭をとるとともに,多様化する現代の音楽状況について幅広い視野から研究を続けている。

論文・著書など

著書

  • 『アメリカ実験音楽は民族音楽だった』(2005年,フィルムアート)
  • Musical Instruments of Harry Partch as an apparatus of Production in Musical Theatre (1989, UMI)

分担執筆

  • 「ジョン・ケージとスピリチュアリティ〜『ネティ・ネティ』の思想〜」鎌田東二編 講座スピリチュアル学第6巻『スピリチュアリティと芸術・芸能』(2016年,ビイング・ネット・プレス)所収
  • 「ローマックス父子の活動――「民謡」から「歌唱様式」へ」細川周平・編著『民謡からみた世界音楽−−うたの地脈を探る』(2012年,ミネルヴァ書房)所収

論文

  • “Sneezing Toward the Sun: The Human Voice in the Concrete Music of Toru Takemitsu,” Contemporary Music Review (forthcoming)
  • “Composing for an Ancient Instrument That Has Lost Its ‘Tradition’: Lou Harrison’s Set for Four Haisho,” Perspectives of New Music, vol. 49, no. 2 (2011)

主な訳書

  • アレックス・ロス著『これを聴け』(2015年みすず書房)
  • ケネス・シルヴァーマン『ジョン・ケージ伝』(2015年論創社,水声社)
  • アレックス・ロス著『20世紀を語る音楽』(2010年みすず書房)
  • R・D・コーエン編『アラン・ローマックス選集』(2007年みすず書房)
  • スチュアート・ホール『カルチュラル・アイデンティティの諸問題』(2001年大村書店,共訳)
  • エドワード・ストリックランド『アメリカン・ニュー・ミュージック』(1998年勁草書房,共訳)
  • ジョン・ケージ『サイレンス』(1996年水声社)
  • 『ルー・ハリソンのワールド・ミュージック入門』(1993年ジェスク音楽文化振興会,共訳)

書評

  • ヘガティ『ノイズ/ミュージック』 『ポピュラー音楽研究』Vol. 19、2015年,pp. 42-46.
  • Ruth Crawford Seeger著(Larry Polansky, Judith Tick編) “The Music of American Folk Song” and Selected Other Writings on American Folk Music『音楽学』第49巻1号,2003年,pp. 59-60.

報告

  • 「創造のためのアーカイブ」Part 1 『未完の歴史』報告 『ハルモニア』第43号 2013年3月

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