本学の概要

京都府画学校

 京都市立芸術大学は,1880年に日本初の公立の絵画専門学校として開設された京都府画学校を母体とする日本で最も長い歴史を持つ芸術大学です。美術と音楽を両軸とする本学は,文化首都・京都に蓄積された豊かな美の伝統を背景に,建学以来130年以上にわたって,国内外の芸術界・産業界で活躍する優れた人材を輩出し,わが国のみならず世界の芸術文化に貢献してきました。

 1883年の京都府画学校通則には,「本校は美術を拡張し工芸製作の基礎を訂正するために設くるものにして粗を戒め精を窮め浮を去り実に就き公益を謀り文化を補うを本旨とす」とあります。この建学精神にあるように,創造的な精神と技術によって広く社会や文化に貢献することが,今日まで続く本学の基本理念です。

 1889年に京都府画学校は市に移管され,その後,市立絵画専門学校,市立美術専門学校と変遷を経て,1950年に市立美術大学となります。一方,1952年にやはり全国初の公立音楽大学として京都市立音楽短期大学が設置されます。開学の趣旨には「京都市が市民の音楽熱の熾烈なる実状に鑑み,名実ともに国際文化観光都市にふさわしい教養ある社会人としての音楽芸術家を育成せんがため」とうたわれています。この二つの大学が1969年に統合され,京都市立芸術大学となりました

 1980年には大学院美術研究科修士課程が,1986年には大学院音楽研究科修士課程がそれぞれ設置され,その後,1999年に美術学部に総合芸術学科が,2002年に音楽学部に音楽学専攻を新たに設置しました。さらに2000年には美術研究科に博士(後期)課程を設置するとともに,修士課程に保存修復専攻を開設しました。加えて,2000年には歴史文化都市・京都にふさわしい日本伝統音楽の研究機関として日本伝統音楽研究センターを設置,2003年には音楽研究科博士(後期)課程を開設しました。

 2010年には,展覧会や演奏会など教育・研究成果を多くの市民に還元するとともに,市民の生涯学習を支援するため堀川御池に京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア)を設置しました。また,2012年には,教育研究の充実をはじめ,京都の文化芸術のシンボルとしてのさらなる発展を実現するために,運営の全般に亘ってより自主的な取組が可能となる公立大学法人という新しい運営体制に移行しました。

 こうして名実ともに芸術の高度な総合的研究・教育機関としての体制を整えた本学は,建学以来の自由で先進的な創造精神をさらに発展させ,国際的な視点にたって,新たな文明社会を担う多様な価値の発見や創造に貢献する芸術の研究・教育・交流を展開しています。