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卒業生インタビュー[music_18]小西 潤子さん 1/4

1. フルートから民族音楽へ

interviewer_music小さい頃から音楽に関心をお持ちだったのでしょうか。

小西 特別にクラシックを愛好していた家庭ではありませんでしたが,両親の意向で私が子どもの頃にできたヤマハ音楽教室に3歳から通いました。音楽教室ではオルガンとソルフェージュ(※)をやりましたね。

interviewer_music民族音楽に興味を持たれたのは,いつ頃からですか。

小西 高校時代に音楽の先生が,東京の「芸能山城組」という,民族音楽の合唱団のレコードを聴かせてくれました。大阪音楽大学に進学後も,それがなんとなく耳に残っていたのですが,そんな時,芸能山城組の京都支部があると知り,そこに通って私も歌い始めるようになりました。1年ぐらい舞台などでの実演を重ね,また西岡信雄先生の「比較文化論」の授業を受けたことで,民族音楽について研究したいという気持ちが湧いてきたんです。

 私は大学ではフルートを専攻していたため,3回生の時に音楽学へ転学科して,民族音楽を学ぶことにしました。その当時は,民族音楽に対して音楽大学ですらきちんと認識されていない状況でしたから,周囲からは「何で転学科したの?」と言われました。でも,私は,色んなことに挑戦してみたいという気持ちが強く,民族音楽学という未知の世界に向かっていったのです。

 これは余談ですが,現在指揮者として活躍されている佐渡裕さんと同門下でフルートのレッスンを受けたこともあるんですよ。佐渡さんは身体が大きいから,持ったフルートがピッコロに見えましたね(笑)。

共同研究者ダニエル・ロング首都大学東京教授と共に,サイパンのラジオ「Power FM 99」に出演。(2010年)

interviewer_music芸能山城組のどういった点に惹かれたのでしょうか。

小西 私がそれまでに触れてきた音楽とは,違う価値観を見出しました。未知の世界が沢山あると感じたんですね。彼らがやっていたことはすごくユニークでした。

 西洋音楽の世界では,佐渡さんのような素晴らしい才能を持った人を間近で見ていました。「では,自分はこの先どうしたらよいのか?」と考えました。そんなとき,西洋音楽の系譜にないものに出会い,こういう別の世界と関わることで,自分の世界が広がったらいいなと思ったのかもしれません。

 この頃,小泉文夫という民族音楽学者の「世界の民族音楽」というラジオ番組がありました。それを聴いていたことも民族音楽に興味を持った一因のように思います。

※ソルフェージュ…音楽の基礎教育のことを言い,感じる力や聴く力,音感やリズム感,読譜など,全ての音楽に共通して役立つ能力を,様々な音楽体験の中で養うこと。

インタビュアー:稲谷祐亮(音楽研究科修士課程 作曲・指揮専攻(作曲)1回生*取材当時

(取材日:2015年11月6日・本学大学会館にて)

Contents

  1. フルートから民族音楽へ
  2. 京都芸大で学ぶ【2016年9月14日公開予定】
  3. 視点を変えて大学を見る【2016年9月21日公開予定】
  4. なんくるないさー【2016年9月28日公開予定】

Profile:小西 潤子【こにし・じゅんこ】大学教員

大阪府出身。1990年京都市立芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了。1998年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程芸術学専攻(音楽学)修了。

専門は民族音楽学。主にオセアニアの民族音楽を中心に人々と音楽との関わりについて研究している。

静岡大学教育学部教授を経て,現在,沖縄県立芸術大学音楽学部音楽学科教授。