卒業生等の活躍

本学は、開学以来132年という芸術系大学としては我が国でもっとも長い歴史を誇っています。文字通り日本の近代芸術の屋台骨を支える美術家たちを輩出し、さらに2学部・1研究所という今日の体制になって以降は、音楽家も併せ、国際的に注目されている数々の輝かしい才能を世に送り出すようになりました。

卒業生インタビュー

日本美術の歴史を作ってきた先輩たち

 「国画創作協会」は、戦前に本学の教員と卒業生を中心に結成され、近代日本画を確立したとして名高いグループです。戦後では、オブジェ焼きを導入し、現代陶芸に新しい視野を開いた「走泥社」、日本画の革新運動「パンリアル」、「ケラ美術協会」、また世界的な前衛運動である「具体」、その他の運動に、本学の関係者・卒業生たちが名を連ねました。

  • 「国画創作協会」(1918 年結成)中井宗太郎(教員) 小野竹喬 土田麦僊 村上華岳 野長瀬晩花 榊原紫峰 入江波光ら
  • 「走泥社」(1948 年結成)八木一夫 宮永東山 鈴木治(後に教員)ら
  • 「パンリアル」(1949 年結成)山崎隆 大野俶嵩 三上誠 星野眞吾 野村耕 下村良之介 不動茂弥ら
  • 「ケラ美術協会」(1959 年結成)野村久之 楠田信吾 岩田重義 榊健
  • 「具体」(1955 年結成)白髪一雄 田中敦子

各世代の芸術家も次々と活躍

 百余年の歴史をもつ美術学部は,日本画の上村松園・山口華楊氏などの文化勲章受章者をはじめ,美術の各分野において数多くの文化功労者や人間国宝を輩出してきました。

 現在,これらの先輩諸氏に続いて,大学院進学や海外留学により,さらに研究・制作に専念し,新進作家として認められ国際的な活動をしている者が多くいます。

 現在各界で活躍する先輩の名前を挙げればきりがありませんが、例えば重要無形文化財保持者である村山明や森口邦彦をはじめ、山本容子、森村泰昌、森田りえ子らの美術家、田中一光、粟辻博、ワダエミ、皆川魔鬼子らのデザイナー、あるいは、次の世代のヤノベケンジ、やなぎみわなど広く評価を得た現代美術作家のほか、ダムタイプなど数多くのパフォーマンスアートやメディアアートの先駆者がいます。

 音楽学部・研究科出身者も,国内外のコンクールで多数の入賞者を出しており,ソリストあるいはオーケストラやアンサンブルのメンバーとして活発に活躍している者も多く、高い評価を得ています。

 世界で活躍する指揮者佐渡裕、阪哲朗、チェリスト上村昇、河野文昭、プリマ菅英三子、ピアニスト三木香代、NHK交響楽団首席ファゴット奏者水谷上総、シカゴ交響楽団ヴィオラ奏者小倉幸子など、数々の著名な音楽家を輩出しています。

 最近でも、美術・音楽ともに修了生、卒業生、在学生が、内外の各種団体展、コンペティション、コンテストで次々と受賞・入選し、伝統を継承するとともに新しい歴史を作りつつあります。