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津崎実

  • 役職:教授
  • 専攻:音楽学専攻
  • 専門:音響心理学,音楽心理学

コメント

2004年にこの大学に着任したときには、自分のような人間が芸術家を目指す人や、音楽学を学びたいと思う人を指導できるかについて正直のところ確信を持っておりませんでした。芸術志向の人はなんらかの意味で音楽に神秘性を感じていたいわけで、自然科学的な方法論を用いる実験心理学的な手法でその神秘のベールを剥ぐことに対する心理的な抵抗は少なからずあると思いましたし、音楽学志向の人はバッハ、モーツァルト、ベートーベンとかの人物像などに興味はあっても音響信号の原理や聴覚の仕組みには興味がない人だろうという偏見もありました。

しかし、指導を積み重ねていくうちに私でもそういう学生さんに教えられること、いや、不遜な表現を許していただければ、そんな私しか教えられないことがたくさんあると今では確信しています。私のようなバックグラウンドを持つ人間に音楽学という領域での職を与えてくれた京都市立芸術大学は日本では当然のこと、世界的な視点から見ても希有な存在であると思います。学問と芸術とは最終的には目指すところも違いますが、優れた学術的な研究をするためには芸術的ともいえるセンスを磨く必要があり,反対に、奇をてらうことのない地に足をつけた芸術作品を生み出すにはしっかりとした知識の裏打ちが必要です。残念ながら日本ではこの2つの領域の有機的な結合があまりできていないのが現状です。京都市立芸術大学を中心として日本の芸術、学術領域に新しい息吹を吹き込むことができたら、どんなに素晴らしいでしょう。そのために微力ながら貢献できればと考えております。

関連サイト:『聴覚心理学・音響心理学・音楽心理学の研究室』(※ただ今研究室のホームページはサーバー移行作業に伴い更新作業中で公開できていません。しばらくお待ち下さい。)

略歴

1980 東京大学文学部第IV類(行動学)卒業
1982 東京大学大学院人文科学研究科心理学専門課程修士課程修了
1982-85 新潟大学人文学部助手として勤務
1985-88 東京大学文学部心理学研究室助手
1988-04 (株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR) 研究員
2004-11 京都市立芸術大学音楽学部 准教授
2011- 京都市立芸術大学音楽学部 教授

最終学歴及び学位称号

東京大学大学院人文科学研究科心理学専門課程修士課程修了
文学修士

業績・研究発表

演奏実績・活動等

ATR人間情報通信研究所在籍中の1995年から1996年には英国ケンブリッジのMRC応用心理学ユニットの客員研究員として滞在。大学時代より一貫して聴覚に関する研究を手がけている。これまでに関連した研究は、周波数変化音の知覚、音楽的音程知覚、音声のプロタイプ知覚、持続時間短縮現象、音声・音響刺激の時間構造知覚、時間ジッター検出、位相スペクトルによる音色弁別、音声合成における聴覚モデル応用、口唇画像が聴覚音声知覚に与える影響、聴覚モデルを使用したイベント検出,音響信号に基づく寸法知覚などがある。所属学会は、日本音響学会、日本心理学会、アメリカ音響学会、日本音楽知覚認知学会、日本基礎心理学会である。