「ナリワイをつくる」の伊藤洋志さんに会いに行ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この夏開催予定のレクチャー&ワークショップ「ナリワイをつくる」の講師をお願いする伊藤洋志さんに会いに、
大徳寺近くにある「古今燕」(こきんえん)に行ってきました。

伊藤さんは、自分で色々な仕事を作ることを実践されている方で、「ナリワイ」 というテーマを持って活動されています。
「ナリワイ」とは、個人で元手が少なく多少の訓練ではじめられて、やればやるほど健康になり技が身につき、仲間が増える仕事のことです。「ナリワイ」をいくつかつくることで、競争の厳しい社会に巻き込まれずに生きる作戦を日々練っておられます。

 

 

 

 

 

 

 

見学させて頂いた「古今燕」も、伊藤さんの「ナリワイ」のうちの一つです。
学生時代を京都で過ごされた伊藤さんは、東京にお住まいを移した後、京都にいつでも来れるような別荘を友人とシェアして借りようと、使われていなかった空き家を自分たちで改装して再生させました。
建てられた当時からのお茶室の細工が随所に見受けられ、見所満載のお家です。
伊藤さんの知人の作家が製作した家具なども設置されていて、お家の雰囲気がより素敵に演出されています。

このお家が、今では一棟貸しの宿として活用されています。最近は海外からのお客さんも多く訪れるようになりました。
そんな「古今燕」で、お茶を飲みながら伊藤さんに色々とお話を伺って来ました。

 

 

 

 

 

 

 

元手は少なく、余っている物を活用する、無駄な物を減らして行くというキーワードから、
伊藤さんがこれまで行って来た「ナリワイ」について、現在行っている活動について、様々なお話が飛び交いました。

 旅行代理店の考えるツアーには参加したいものが無いという考えから立ち上がったモンゴル武者修行ツアー。
結婚式はなぜ300万円もの資金がかかるのか、自分たちでやってみたらもっと安くて健全な式が出来るのではないかという発想からの結婚式の企画運営。
日々の生活の観察から生まれる「ナリワイ」は、聞き手にとっても身近に感じられる発想から来たものでした。

 また、熊野で廃校になった小学校を活用してスペースを作っていること、田舎では家も余っているが温泉も余っているという目から鱗のお話も。学生からは、余っているには余っているなりの理由があるのではないかという問いもありましたが、それをどうクリアして行くかと言うお話にも、実体験から得た「なるほど」がつまっていました。

 様々なナリワイを実践したり人に伝えたりされている伊藤さんの言葉は、体験談とアイデアに満ちていて、聞いていると「ナリワイ」を何か1つは持ってみたい!とわくわくさせられる力がありました。

 自分の時間をお金と交換する「時給」ではなく、自分で仕事を作って生きるというのは、自分で人生を創って行くことと同義のように感じられました。
伊藤さんの本には「仕事も、ほしい物も、自分でつくるのは面白い」と書かれています。芸大生にぴったり寄り添ったキャッチフレーズに聞こえるのは私だけでしょうか。

伊藤さんのレクチャー&ワークショップ「ナリワイをつくる」は、8月に開催予定です。

在学生、卒業生のみなさま、是非ご参加ください!

芸術アドバイザー 谷澤

 

 

伊藤洋志
プロフィール

伊藤洋志(いとうひろし) 1979年生まれ。香川県丸亀育ち。
京都大学大学院農学研究科卒業。ナリワイ実践者。個人が元手少なくはじめられる仕事をナリワイと定義し、年に2、3個のナリワイを制作している。東京、渋谷はずれにカマドのある一軒家ギャラリーを運営後、現在は、京都で滞在可能ギャラリー古今燕を運営中。

ナリワイをつくる http://nariwaibook.tumblr.com/n