キャリアデザインセンターでは、既存の枠にとらわれず、実践的な活動を続けてきた二人の卒業生を迎え、特別セミナー「Don’t worry, Make a Placard」を開催します。
近年、アーティストと社会との関係をめぐって、様々な実践や議論が発生しています。一方、現実の社会はとても複雑で奥深いものです。学生の皆さんの中にはアーティストとして社会と向き合うことを「難しい」「怖い」と思う人もいるかもしれません。しかしながら、それはおそらくそんなに難しいことではありません。「アート」の「枠」にとらわれずに、真に自由に、やりたいことをやればいいのです。今回は日々、そんな実践をしているお二人に話を伺います。
特別セミナー「Don’t worry, Make a Placard」
登壇者:ハスラー・アキラ × ブブ・ド・ラ・マドレーヌ
モデレーター:山田創平
日時:2017年12月21日(木)17:30−19:30
場所:京都市立芸術大学 大学会館交流室
入場無料(事前申込不要)

ハスラー・アキラ/Akira the Hustler 1969年東京生まれ。 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修了。 2000年より、ハスラーアキラ名義で、国内外の展覧会 に出品。2004年よりLGBTも含むHIV陽性者やその周囲 の人々のリアリティを可視化するプロジェクト「Living Together計画」を発足。2011年よりTwit No Nukesを はじめとする東京および各都市で始まった新たな社会運 動に興味を覚え、参加。 主な展覧会:「ゲームオーバー」展(WATARI-UM/Tokyo /2000)、「どないやねん」展(国立パリ美術学校/ France/1999)、「あきまへん」展(Maisonde Folly /Lille France/2004)、「アート一日小学校展」 (WATARI-UM、2001)「Post Gender展」(HaifaMuseum /Israel/2005)「Life展」(水戸芸術館/茨城/2006)、 「Love's Body」展(東京都写真美術館/Tokyo/2010)、 Reborn Art Festival (宮城県石巻市、2017) 主な出版物:『売男日記』(イッシプレス刊)

ブブ・ド・ラ・マドレーヌ/BuBu de la Madeleine 1961年大阪生まれ。 京都市立芸術大学美術学部美術科構想設計専攻卒業。 dumb type《S/N》(1994-96)に出演。1993年から 2006年頃までセックスワークに従事。同時にHIV/エイズ と共に生きる人やセックスワーカー、女性の健康や人権 についての市民運動に携わる。2011年から2013年まで 地域生活定着支援センターで触法障害者・高齢者に関する 福祉相談員。 主な展覧会等: 「セックスと消費主義」展(ブライトン大学/ブライトン /2001)、「IN TRANSIT」(ハウス・デア・クルトゥレン ・デア・ヴェルト/ベルリン/2002)、「日韓現代美術展」 (韓国国立現代美術館/ソウル、国立国際美術館/大阪/ 2002)、「水図プロジェクト」(別府、京都/2010~) 最近の寄稿: 『たたかう LGBT&アート』(法律文化社、2016年)

モデレーター 山田 創平 社会学者/京都精華大学社会連携センター長・人文学部准教授。 名古屋大学大学院修了。博士(文学)。 公益財団法人エイズ予防財団リサーチレジデント、独立行政法人 国際協力機構アジア地域短期技術協力専門家、MASH大阪副代表、 特定非営利活動法人関西エイズ対策協議会副代表理事などを経て 2009年より現職。編著書に『たたかう!LGBT&アート・同性 パートナーシップからヘイトスピーチまで、人権と表現を考える ために』(法律文化社、2016)、共著書 に『ジェンダーと自由 -理論、リベラリズム、クィア』(彩流社、2014)などがある。
お問い合わせ先:京都市立芸術大学キャリアデザインセンター
電話:075-334-2348
Eメール:career@kcua.ac.jp