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1880年設立の京都府画学校を出発点とする美術大学と、1952年設立の音楽短期大学が統合して生まれた京都市立芸術大学は、創立143年目の今年、沓掛から崇仁へキャンパスを移転します。
この度の移転は「テラス」が基本理念です。テラスは外に向かって開かれ、地面から少し浮いて風通しと陽当たりのよい、内側と外側が共有できる場所です。社会に向かって、テラスのように張り出した大学は、地域の歴史や文化と緩やかに繋がり、新たな「創造の現場」となります。日常の視点とは少し異なる新鮮で創造的な体験の場で、多様な人々や機関との交流が「芸術」を原動力にして活発に行われます。
京都芸大は、京都の歴史や伝統からの学びと未来への展望が交差するテラスとして、展覧会、演奏会、ワークショップ、講演・講座など、教育研究の成果を通じて芸術に触れる機会をより広く人々に提供しつつ、産業界、教育機関、研究所等とも連携し、芸術の力で未来を共創する新たな一歩を踏み出します。どうぞご期待ください。
「テラスのような大学」をコンセプトに掲げる新キャンパスがついに始動しました。明治13年創設の日本初の公立画学校を起源とする京都芸大。「まちづくりは人づくりから」という先人の志を受け継ぎ、世界で活躍する優れた芸術家等を多数輩出してこられた貴学は、まさに「文化芸術都市・京都」の宝です。
今春、文化庁の移転が実現し、京都が名実ともに日本の「文化首都」になりました。本市としても文化を基軸としたまちづくりを一層推進。貴学の移転を機に、この地が国内外の多くの人々の交流、新たな文化の創造発信拠点へ。京都の更なる飛躍を目指します。
社会情勢が不安定な今、互いの違いを認め合うこと、そして、人々の心を潤す文化芸術の役割はますます重要になっています。京都芸大を核に京都駅東部エリアが文化創造の“火床”へ。経済の活性化や「誰一人取り残さない」社会の実現につなげてまいります。変わらぬ御支援と御協力をお願い申し上げます。
本学は、1880(明治13)年に日本初の公立の絵画専門学校として開設された「京都府画学校」を母体とする芸術大学です。
1969(昭和44)年に、京都市立美術大学と京都市立音楽短期大学が統合され、現在の「京都市立芸術大学」となりました。
美術と音楽を両軸とする本学は、文化首都・京都に蓄積された豊かな美の伝統を背景に、建学以来、国内外の芸術界・産業界で活躍する優れた人材を輩出し、国内のみならず世界の芸術文化に貢献しています。
1880(明治13年)
京都府画学校 創立
1889(明治24年)
京都市画学校 改称
※京都府から京都市へ移管
1891(明治24年)
京都市美術学校 改称
1894(明治27年)
京都市美術工芸学校 改称
1901(明治34年)
京都市立美術工芸学校 改称
1909(明治42年)
京都市立絵画専門学校 創立
1945(昭和20年)
京都市立美術専門学校 改称
1950(昭和25年)
京都市立美術大学 創立
※大学制度へ移行
1952(昭和27年)
京都市立音楽短期大学 創立
1969(昭和44 年)
京都市立芸術大学
※美術大学と音楽短期大学の統合
1980(昭和55 年)
大学院美術研究科修士課程 設置
※西京区大枝沓掛へ移転
1986(昭和61年)
大学院音楽研究科修士課程 設置
2000(平成12 年)
大学院美術研究科博士(後期)課程・
修士課程保存修復専攻 設置
日本伝統音楽研究センター 開設
2003(平成15年)
大学院音楽研究科博士(後期)課程 設置
2010(平成22 年)
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア) 設置
2012(平成24年)
公立大学法人へ移行
2014(平成26年)
芸術資源研究センター 開設
2023(令和5年)
京都駅東部エリアに移転
京都駅東部エリアに位置する新キャンパスには、3つの地区に10棟の建物が配置されています。
また、鴨川と高瀬川という2つの川に面しており、京都市の中心部でありながら自然の息吹も感じられます。
教育研究に必要な各種設備や機能に加え、音楽ホールやギャラリー、芸術資料館など、芸術大学にふさわしい施設が整備されています。
京都駅に近く、アクセスしやすい新キャンパスにおいて、これらの施設を有効活用し、各種演奏会や展覧会、ワークショップなどを通して、これまで以上に身近に感じていただける大学を目指します。
[A棟] シューボックス型から、幕でプロセニアムアーチをつくり、
エンドステージ型へ変更することにより、音楽にもオペラにも対応する客席数800席のホールです。
ホールホワイエに階段を設けて3階と4階をつなぎ、回遊性のある空間となります。
[B棟] 地下から3層吹抜けとし、フルオーケストラの演奏を想定した大きな気積を設けています。
天井反射板は木の板を織ったような正面を定めない形とし、
多様なレイアウト・演奏形態を想定したつくりになっています。
[C棟] @KCUA(アクア)は、この度、堀川御池ギャラリー内から新キャンパスに移転しました。
施設名の「アクア」はラテン語で水を意味し、生命を養う水のように、
芸術が人々の暮らしに浸透し、創造力豊かな社会に貢献するとの本学の理想を表現しています。
多くの方に作品を鑑賞していただく場として、また本学の活動成果を公開する実験的発表の場としてオープンし、
学芸員の企画による特別展や本学の研究成果発表展、教員・在学生・卒業生による企画展、ワークショップなどを開催します。
[C棟] 1991年に設置された大学博物館(美術系博物館)。学生の卒業作品と旧教員の作品および美術工芸に関する参考資料を収蔵しており、1880年に開校した京都府画学校以来の140年に及ぶ歴史を受け継ぎ、写生や粉本を含めた総数は約4,300件に上ります。
[C棟] 芸術に関する専門図書、雑誌を中心に約14万冊の蔵書を有し、小合文庫や長崎文庫、高山文庫など特色のあるコレクションも揃っています。また、7,000点を超える視聴覚資料を利用できる視聴覚室や、所蔵の楽譜をピアノで演奏するための試奏室も備えています。
キャンパス内を南北に貫く大通りで、芸術活動の場となるとともに、京都芸大を訪れる人々と学生の交流の場として、「テラスとしての大学」を具現化する場所となります。
[I棟] 旧キャンパスでは専攻ごとに設置し、使用していた大型機械や特殊機材を全学で共有化し、専攻や分野を超えて創作活動を行います。
2023年10月3日[火]– 11月12 日[日]
京都市立芸術大学 ギャラリー@KCUA
作家:川田知志
入場料:無料
2023年10月23日[月]–26日[木]9:00-12:00
京都市立芸術大学 伝音セミナールーム
内容:英語での仮面劇および仮面制作のワークショップ
参加料:無料(要事前申込)
2023年11月2日[木]19:00開演
京都市立芸術大学 堀場信吉記念ホール
指揮:阪哲朗 他
出演:音楽学部・大学院管弦楽団
入場料:無料(要事前申込)
2023 年11 月4日[土]– 26日[日]
JRA京都競馬場
主催:JRA日本中央競馬会
作家:西野陽一、森村泰昌、八木明、山本容子
入場料:200円(12日・19日は500円)
2023 年12月2日[土]14:30 開演予
京都コンサートホール 大ホール
指揮:阪哲朗
出演:音楽学部・大学院管弦楽団
入場料:1,200円(チケット販売予定)
2024年2月7日[水]– 11日[日]
京都市立芸術大学
展示:美術学部1回生から美術研究科修士課程
2回生までの全学生の作品
入場料:無料
2024年2月18日[日]14:00開演予定
京都市立芸術大学 堀場信吉記念ホール
曲目:G.ヴェルディ / 椿姫
出演:音楽研究科修士課程声楽専攻生 他
入場料:無料
2024年3月20日[水・祝]14:30開演予定
京都市立芸術大学 堀場信吉記念ホール
出演:2023年度音楽学部卒業予定の成績優秀者
入場料:無料
2024 年3 月23日[土]予定
京都市立芸術大学
笠原記念アンサンブルホール
出演:笠原威子・笠原純子
2024年3月30日[土]14:00開演予定
京都市立芸術大学 堀場信吉記念ホール
指揮:阪哲朗
出演:音楽学部・音楽研究科有志、京都市立京都堀川音楽高等学校、京都市少年合唱団、京都子どもの音楽教室、京都市ジュニアオーケストラ有志 他
入場料:500円(チケット販売)
2024年4月–2025年3月
京都市立芸術大学 芸術資料館
展示:150年の歴史の中で生み出されてきた数々の〈はじめて〉を、芸術資料館収蔵品を中心に2024年4月から4期に分けて紹介
入場料:無料
2024年5月3日[金・祝]
京都市立芸術大学 堀場信吉記念ホール
出演:金剛永謹、茂山千五郎、宝生欣哉 他
入場料:有料(チケット販売予定)
※2023年10月1日時の情報です。
申込方法、チケット情報などの詳細やその他の事業は、本学ウェブサイトをご覧下さい。
A棟堀場信吉記念ホール
B棟笠原記念アンサンブルホール
C棟芸術資料館 / ギャラリー@KCUA
京都市立芸術大学
〒600-8601 京都市下京区下之町57-1
TEL. 075ー585ー2000(代表)
JR・地下鉄烏丸線・近鉄京都線
京都駅から徒歩約6分
※ A棟まで
4・南5・16・17・81・205系統
塩小路高倉・京都市立芸術大学前から下車すぐ
※ A棟まで
京阪本線
七条駅から徒歩約6分
※ I棟まで