第4章 実施スケジュール

Microsoft Word - 20160225_final_kcua_time-based_media.docx

 2015年6月と7月に高谷史郎、高谷桜子とプロジェクト事務局、企画系のメンバーで研究会を開催し、修復作業の場所や作業の方針について検討した。その後も企画系のメンバーは研究会を行い、《LOVERS》という作品やメディアアートの修復についての理解を共有した。10月7日、8日に国内での先行事例調査として国立国際美術館で行われた高谷史郎《optical flat / fiber optic type》修復プロジェクトの見学を行い、また10月13日から19日には、海外での先行事例を知るためカールスルーエ・アート・アンド・メディアセンター(ZKM)(ドイツ)とテート(イギリス)を視察してレクチャーを受けた。
 作品系のメンバーは8月9日と10日に事前準備として元・崇仁小学校の会場設営を行い、8月25日から28日にかけて高谷史郎とエンジニアを中心に作品を搬入、現状を確認し、今後の作業計画を調整した。その後、修復準備を経て12月7日から21日にかけて本格的な作業を行った。
 12月5日には、国立国際美術館との共催シンポジウム「過去の現在の未来――アーティスト、学芸員、研究者が考える現代美術の保存と修復――」、2月14日にはワークショップ「メディアアートの生と転生――保存修復とアーカイブの諸問題を中心に――」を開催し、本事業の取り組みを広く公開した。

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