更新日 : 2017/3/23
ジャンルとその歴史
EAI [1]の区分を大枠で参照しつつ,日本で提唱されている「デバイスアート [2]」や,ウェブ上の空間で作品が発表される「インターネット・アート [3]」を加えた。
展示形態を問わない映像作品を「シングルチャンネル・ヴィデオ [4]」,さまざまな要素の組み合わせで展示される作品を「マルチメディア・インスタレーション [5]」,コンピュータの特性を活用する作品を「コンピュターを用いたアート [6]」,インタラクティブな要素をもち道具として使用されるメディアアートを「デバイスアート [2]」,展示室よりもインターネットやデバイス上のアプリケーションでアクセスされる作品を「インターネット・アート [3]」とした。「シングルチャンネル・ヴィデオ」,「インターネット・アート」,「デバイスアート」が美術館で展示される場合、再生環境を含めた展示設計をする必要があり「マルチメディア・インスタレーション」と同様の注意が必要となる。それゆえ「マルチメディア・インスタレーション」には多様なジャンルが含まれる。それらは使われる素材や機材によって彫刻 [7]、写真 [8]、映像 [9]、パフォーマンス [10]、音響 [11]と分類でき,それぞれ修復・保存に関する注意点が異なる。