写真

写真作品は,通常プリントされたものを収蔵館が保管するが,複数の一連の写真を壁面に投影するスライド・プロジェクションの方法や,写真の表面を裏側から人工光で照らすライトボックスを用いた展示方法も頻繁に行われてきた。スライドやライトボックスは電気や機材を用いたインスタレーションという点で,フィルム作品やライト・アートなど他のタイムベーストメディアの美術作品の修復・保存とも共通する要素があり,テート・モダンではタイムベースト・メディア作品の修復・保存部門が扱っている。日本では、所蔵目録のなかでスライドやフィルム作品が「映像」などとして同じカテゴリーに分類されることもあり、東京都写真美術館で多くの映像作品が扱われるほか、写真を専門とする学芸員がメディアアートを担当することも多い。

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