デジタルデータの種類

ひとえに映像データと言ってもその種類は,実に多様に存在する。SDやFull HD,4Kといった単位は画面解像度とよばれ,一画面辺りのピクセル数を表す。また,動画データは再生するソフトごとに拡張子が異なる,MacではQuickTimeという動画ソフトが標準装備されており,これに対応する代表的なファイル形式が,QuickTime(拡張子は.mov)である。一方,WindowsではAVI形式(拡張子は.avi)などが使われている。このファイル形式には,動画と音声のファイルが入っており,同時に扱えるよう一体化された状態になってため,コンテナと呼ばれている。

このコンテナの中には動画と音声がそれぞれ入っているが,動画ファイルを全く圧縮しない状態で保存すると非常に重たいファイルになり再生が出来ない。そのため,動画データを効率よく再生するために「圧縮(コーデック)」を行うが,その圧縮方法によってファイルサイズと画像クオリティに大きく差が出る。DVDやBlu-rayにはMPEG-2という形式が使用され,QuickTime形式で使われている圧縮形態ProResなどに比べると画質が劣る。用途に応じて,ファイル形式とコーデックを選ぶ必要がある。

 

<用語>

解像度:一画面に対するピクセル数を表す。DVDやDVで使用されていたSDは720×480,現在の放送規格Full HDは1920×1080,2Kは2048×1080,4Kは3840×2160。プロジェクターやモニタを使用する際XGA(1024×768)やWXGA(1280×768)。

コンテナ:音声と動画それぞれのファイルをまとめたファイル形式。AVI,MOV,MP4などがある。

圧縮(コーデック):動画ファイルを効率的に軽くする方法。ProRes422やH264,MPEG-4など。同じコーデックでもビットレートを上げると画像のクオリティが上がるが,ファイルが重くなる。

ビットレート(Mbps):1秒間に必要とする処理速度。

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