コンテンツ2. 写真家・井上隆雄の紹介

■写真家・井上隆雄について

 

 井上隆雄は1940年に滋賀県大津市に生まれ、1965年に京都市立芸術大学(当時は京都市立美術大学)の工芸科を卒業し、1973年より写真家として独立している。2016年7月21日 に 肺炎のため、76歳で亡くなった。
 撮影対象は、仏教美術、国内外の風景、京都の文化を主としつつ、アジアを中心とした諸民族の生活、国内では美術作品や展覧会の記録、さらには今熊野時代の京都市立芸術大学を記録した写真集『描き歌い伝えて』(1980年)に携わるなど、美術や本学との関連も深い。
 展覧会歴も、ニューヨークでの個展「禅-Meditation」(Cast Iron Gallery)や「京都美術文化賞受賞作家展」、「梅原猛と33人のアーティスト展」などかなりの数に及ぶ。出版物に関しても、講談社や淡交社、新潮社など多数の企画に携わっている。1984年に「京都市芸術新人賞」受賞をはじめ、2000年に「日本写真学会賞(東陽賞)」、2004年に「京都市文化功労者表彰」、他多数の受賞がある。