第39回アーカイブ研究会のお知らせ

「静謐なモダン」沓掛キャンパスの設計者「富家宏泰」の人と作品


今「沓掛から崇仁へ」まさに移転するタイミングです。同じように去る昭和55(1980)年に、美術は東山智積院隣地より、音楽は左京岡崎より統合移転を果たしましたが、その際のキャンパスプランを含めた校舎設計のすべて(のちに追加された大学会館と新研究棟を除く)を手掛けたのが富家宏泰(1919-2007)とその建築事務所スタッフでした。
富家はこの前後に三重県立美術館、石川県立美術館などの美術館建築を立て続けに設計していますが、京都でも府立文化芸術会館、府立資料館(旧館)市立歴史資料館などの公共建築を数多く設計しています。富家の作品は一貫して意図的に地味で控えめ。若い頃の作品を除き、建築ジャーナリズム的には注目されることなく世を去りましたが、とかくデザインの新奇性にばかり耳目の集まる風潮にあって、建物のユーザーに寄り添い、非常に静かで控えめなモダニズムとも言える独自の価値観を貫いた富家の作品とその意味を沓掛キャンパス以外の作品も事例にこの移転のタイミングで振り返る機会を持ちたいと思っています。


講 師:富家大器 (とみいえたいき)
新日本デザイン研究所代表、神明舎オーナー、環境デザイナー、総合デザインプロデューサー。
大阪芸術大学(環境デザイン)卒業、京都市立芸術大学大学院美術研究家(環境デザイン)修了。
GK京都勤務を経てフリーランスののち四天王寺大学准教授、京都美術工芸大学特任准教授を歴任。 京都府景観アドバイザー。
建築家・富家宏泰(とみいえひろやす)の作品研究及び図面資料等のアーカイブ化を進めている


日 時:2023 年7月19日(水)18:00-
会 場:京都市立芸術大学 芸術資源研究センター(お越しの際は公共交通機関をご利用ください ▶︎アクセス
定 員:40名
▶︎要申し込み:申込フォームより参加申し込みをお願いします。
チラシ PDF

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