國府理《相対温室》循環プロジェクト 資料展のお知らせ

《相対温室》資料展

作家が遺した作品の一部は、「芸術資源」として、未来の創 造活動や記憶の共有にどうつながるでしょうか。
國府理(1970-2014、京都市立芸術大学彫刻専攻修了)は、 自動車などの乗り物をモチーフに、可動性や強度をそなえた 大型立体作品を制作した美術作家です。遺作の《相対温室》 (2014)は、循環する水によって木製プランターから植物の 種が芽吹き、生態系への思考をうながす作品です。
國府が制作した木製プランター18個をご遺族より提供いただ きました。学生の皆さんに、作品の素材や学内での活動として再活用してもらうことを目的とし、《相対温室》の資料展示 と再活用プラン案を募集します。再活用の事例は、成果発表の 機会を設ける予定です。

2024年は、國府が事故で急逝してから10年の節 目の年にあたります。國府は、自動車やパラボラ アンテナなど工業製品を素材に用いつつ、植物や 水という自然現象を取り込み、人工と自然の共生 関係を考えてきました。都市部に移転した崇仁キャ ンパスで、隣接する高瀬川など植物や自然との共 生を考える上でも、國府作品が示唆を与えてくれ るでしょう。
國府自身、自動車のエンジンを水槽の中で稼動さ せるなど、「自動車」の本来の機能を逸脱・拡張す る作品を制作しました。今回の「プランター」の 使いみちも、植物生育用に限定されません。絵の支 持体にする、版木にする、楽器の素材にする、 トにして高瀬川に浮かべてみる・・・再活用のアイデ アは無限大に開かれています。学生の皆さんから のたくさんの応募をお待ちしています。


日時:2024年12月15日(日)〜23日(月)/12:00~18:00 無休
会場:京都市立芸術大学B棟1階 交流室
主催:京都市立芸術大学芸術資源研究センター2024年度「現代美術の保存修復/再制作の事例研究―國府理《水中エンジン》再制作プロジェクトのアーカイブ化」
協力:國府克治、青木兼治、ARTCOURT Gallery
フライヤーデザイン:駒井志帆
チラシ(PDF)



説明会
会期中に学生を対象とした説明会を開催します。記録映像の特別上映と《相対温室》についてのミニレクチャー後、再活用のアイデアをブレーンストーミング的に話し合います。
日時:2024年12月19日(木)/15:30~17:00 
申込不要・途中参加OK
会場:京都市立芸術大学C棟6階 多目的ギャラリー(601)

木製プランターの再活用プラン案の募集
締め切り:2025年3月15日(土)
結果通知:2025年3月末
制作期間:2025年4月以降~
成果発表:2025年秋頃予定


國府理(1970-2014)
1994年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。自動車などの乗り物をモチーフに「夢の乗り物」を思わせる大型の立体作品を制作。造形表現に加え、実際の機能性も持ち合わせる。野村仁が主宰するソーラーカー・プロジェクトに参加し、技術面で支えた。また、テクノロジーとエコロジーの関係への関心から、植物や水を取り込み、文明社会と自然環境を対比させる作品を発表した。《相対温室》が展示された国際芸術センター青森での個展において、展示作品の点検中の事故で急逝した。


再活用を予定している「木製プランター」
高さ25cm✕横幅35cm✕長さ(奥行き)194cm ×計18個

《相対温室》(2014) 
鉄塔に載せられた水槽から、高低差により樋を伝って水が流れ、水は木製プランターの土を潤し、パラボラアンテナの皿に溜まっていく。溜まった水は少しずつ下の水路に落ち、ポンプの作動により再び水槽(=水源)に戻る。プランターでは植物の種が芽吹き、パラボラの皿には苔生した石が盆景をつくる。
「水棲生物を飼育する水槽」「プランター」「盆景」という「自然を人工的に切り取った箱庭的世界(=温室)」を一つのサイクルのもとに提示することで、水の循環や生態系への思考をうながす。


10周年記念企画「はみだしCOMPOST」投稿大募集

あなたにとっての「沓掛時代の、忘れられないあの出来事」を100文字でお寄せください。

京都市立芸術大学の芸術資源研究センターは、おかげさまで2014年の設立から10周年を迎えました。
本センターでは、研究成果をまとめた出版物として、2020年度から紀要『COMPOST』を刊行してきました。
次号では、特集テーマを「沓掛図鑑(不完全版)」とし、本学が沓掛の地にあった1980年から2023年を「沓掛時代」と捉え、この時代についての個々人の「記憶」や「証言」を集め、記録し、10周年記念号として刊行する予定です。

そこで、1980年から2023年に本学沓掛キャンパスで過ごされた皆さんから、「沓掛時代の、忘れられないあの出来事」を募集します。
100文字以内のテキストであれば、川柳やポエムなど、文体は問いません。
制作室やレッスン室、食堂やグラウンドでの出来事、楽しかったことも切なかったことも、何でもお寄せください。

何か歴史をひとつに編もうとするときには、どうしても見落とされてしまう、たくさんの個々人の記憶があると思います。
ここでは、学生や教職員として沓掛時代を過ごした皆さんの、個々のさまざまな記憶をなるべくたくさん集めて、京都芸大の記録をつくりたいと思います。

ご応募いただいたテキストは、『COMPOST vol.05』(10周年記念号)の《ひとこと集「はみだしCOMPOST」》のコーナーに、紙幅の限り掲載します。
ぜひたくさんのエピソードをお寄せください。

 

募集概要

⚪️募集内容
・テーマ:「沓掛時代の、忘れられないあの出来事」
・文字数:最大100字
・川柳やポエムなど文体は自由です。
・本名あるいはペンネームでご投稿ください。
・おひとり何回でも応募可能です。

⚪️応募資格
本学の在学生、卒業生、教職員、研究員、元教職員・研究員

⚪️掲載先
京都市立芸術大学芸術資源研究センター紀要 『COMPOST vol.05 特集:沓掛図鑑(不完全版)』印刷版およびPDF版

⚪️応募方法
参加規約にご同意の上、こちらのWebフォームに記入してご応募ください。
・投稿締切:2024年11月30日(土)23:59

⚪️応募物の選考
・応募物の掲載・不掲載については、COMPOST編集委員会が判断いたします。
・応募多数により、誌面に掲載できない場合は、PDF版で増補することも検討します。

フライヤー音楽学部ver.(PDF)

フライヤー美術学部ver.(PDF)

協力:京都市立芸術大学美術学部同窓会 象の会

#138|京芸ねこ…|CREDIT 名無しさん|LOCATION 音楽棟|YEAR 2021

#1505|総合基礎実技の流しそうめん|CREDIT neco|LOCATION アトリエ棟|YEAR 2018

#72|2回生1年遅れ…|CREDIT 石原|LOCATION 講堂|YEAR 2021

画像:「沓掛1980-2023」WEBサイト投稿画像より引用

「沓掛 1980-2023:沓掛学舎3Dアーカイバルプロジェクト」公開のお知らせ


「沓掛 1980-2023:沓掛学舎3Dアーカイバルプロジェクト」
 京都市立芸術大学は今年10月1日、昭和55年からお世話になった京都市西京区大枝沓掛から京都駅東部の崇仁地区へ全面移転します。
 この度、京都市立芸術大学芸術資源研究センターは、「沓掛1980-2023」プロジェクト及びSAKIYA株式会社と連携し、ドローンで空撮した4K映像を用いて、フォトグラメトリの手法により、在校生、卒業生に加え地元の皆様の記憶を作ってきた沓掛キャンパスの3Dアーカイブを制作しました。
 沓掛キャンパスの記録を永遠に継承するため3Dアーカイブのモデルは、芸術資源研究センターにおいて恒久的に保管され、閲覧希望者の方向けにはセンター内の端末での閲覧に供します。また、本モデルを活用した創造活動をご検討の方に無料でデータを頒布いたします。(本モデルを活用して制作された成果物については、専用サイトにて活用事例として紹介いたします。商業利用および本学の権利を侵害するおそれのある二次利用はご遠慮いただきます。)

閲覧・データ頒布希望者の方は、下記メールアドレス宛にお申込みください。
arc@kcua.ac.jp

専用サイト(紹介映像をご覧いただくことができます。)
沓掛 1980-2023:沓掛学舎3Dアーカイバルプロジェクト


主催:京都市立芸術大学 芸術資源研究センター
協力:「沓掛1980-2023」プロジェクト
(学内特別研究助成「沓掛学舎アーカイブズ」/2020〜2022年度)
技術提供:SAKIYA株式会社(ドローン撮影・3Dスキャンモデル構築)

*この3Dアーカイブ制作は、科学研究費助成事業「分散型芸術資源アーカイブの理論と実装」の一環として、実施されました。


「沓掛1980-2023」プロジェクトにつきましては下記のサイトをご覧ください。
「沓掛1980-2023」

公式SNSでは収集した写真を随時ご紹介しています。
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ハニワ引き上げ 動画公開のお知らせ


2022年5月25日。京都市立芸術大学・沓掛キャンパスの中心にある池の中から、二体のハニワが引き上げられました。

ひとつは、美術家の藤浩志さんが1985年の大学院修了制作のデモンストレーションの一環として制作したハニワ*。「大学」のメタファーとして作られたこのハニワは、藤さんの手で沓掛キャンパスの池に沈められ、以来、京都市立芸術大学の一部のように歴代の学生たちに親しまれてきたようです。

もうひとつのハニワは、それから30年後の学生たちが「総合基礎実技」の授業で藤さんのハニワをテーマに選び、リサーチして制作したもの。二体のハニワは池に並んで結婚式を挙げ、その後はずっと池の中に隠れていました。姿が見えない間も、学生たちはハニワを語り継ぎ、新入生でもその存在を知っているといいます。

多くの学生、講師、職員、卒業生たちが見守った二体のハニワ引き上げは、なにか特別なイベントというわけではなく、京芸の日常そのものの光景でした。芸資研のYoutube チャンネルで、その様子の記録映像を公開しています。

芸資研Toutubeチャンネル

動画制作:河原雪花 https://setsukakawahara.com/
写真:清水花菜
企画・撮影:京都市立芸術大学 芸術資源研究センター


* 藤さんのハニワは下記の展覧会に出展されます。
兵庫県立美術館 開館20周年 特別展「関西の80年代」
(会期:2022年6月18日〜8月21日)

THEATRE E9 KYOTO上演作品アーカイブ 2021年度メンバー募集のお知らせ

2020年度より、THEATRE E9 KYOTOと京都市立芸術大学・芸術資源研究センターでは、
THEATRE E9 KYOTOで上演される作品を、基本的に全て記録(アーカイブ)するプロジェクト「THEATRE E9 KYOTO上演作品アーカイブ」を実施しています。
このたび、次年度のプロジェクトに参加していただける、メンバーを募集します。


説明会・研究会

  • 2021年3月11日(木) 19:00〜20:00 募集説明会
  • 2021年3月17日(水) 13:00〜15:00 THEATRE E9 KYOTOアーカイブ 研究会 [ゲスト:Yelena Gluzman氏(実験演劇演出家、映像作家)] 15:15〜16:15 募集説明会
  • ※説明会・研究会はオンラインにて行います。参加される方は以下のフォームよりお申し込みください。申し込み後、当日のURLをご案内します。(説明会は二回とも同じ内容になります)
  • 参加無料

【プロジェクト「THEATRE E9 KYOTO上演作品アーカイブ」とは?】
日本では、小さな劇場で上演された舞台芸術作品を、体系的に記録し、その記録を蓄積していくシステムがほとんど存在しません。記録作業は基本的に各カンパニーに委ねられており、公共的・恒久的に記録を保管し、舞台芸術の豊かさを継承していくためのしくみが不足しています。THEATRE E9 KYOTOでは、京都市立芸術大学・芸術資源研究センターと協働して、本劇場で上演された作品の記録を継続的に保管し、記録を閲覧できる環境を整えることによって、同時代・未来の舞台芸術関係者や研究者たちがより良い作品を制作し、さらなる研究活動と創作活動に活かすことができるような、「舞台芸術の共有資源」をつくることをめざしています。目標は高いのですが、今ある装備は、カメラ1台、パソコン1台です。限られた資源の中ではありますが、メンバーと実践を重ねて行く中で議論を重ねながら、少しづつアーカイブの方法から活用までの仕組みと内容をつくって参りたいと思います。

【参加条件】

  • 年齢・職業は不問です。
  • 「舞台芸術(パフォーミング・アーツ)を記録するのに最適な方法」や、「アーカイブされた舞台芸術資料の活用」「記録をもとにした作品制作や再演」などに、実践者・研究者・マネジメント・鑑賞者など、様々な視点から興味があること。
  • 月に1〜2回程度、上演作品の撮影記録に参加できること(撮影日は公演ごとにスケジュール調整します)
  • ※アーカイブミーティングはアーカイブの手法や芸術を記録することなどについて広く話し合う場となります。オープンな場として、アーカイブメンバーでなくても参加可能です。

    【活動内容】

  • 上演作品の撮影…映像撮影の経験は不問です。機材はこちらで準備します。撮影は 二人一組で行い、データはE9がマスターを、芸資研がバックアップを保管します。
  • ミーティングへの参加…プロジェクトの実務だけでなく、記録や活用の方法などについて、多彩なゲストを交えて話し合う場を設けます。開かれた会として開催し、パフォーミングアーツをめぐる豊かな文化をつくっていくことが目的です。毎月第1火曜日19:00からの実施を予定しています。
  • 【特典!】
    記録部メンバーには、E9サポーターズクラブエリア限定会員証を差し上げます(2021年度のほぼ全てのプログラムが鑑賞可能です)。


    [研究会ゲストYelena Gluzman氏プロフィール]
    実験演劇の演出家で映像作家でもあるイェレナ・グラズマン(Yelena Gluzman)は、認知科学、インタラクション研究、批判的障害学やフェミニストSTS(科学技術社会論)などの諸分野にまたがって活動しています。最近のプロジェクトでは、「他者の心」がどのように上演されるのかを室内実験において調べたり、聴覚障害者や難聴者の学生のためにリアルタイムの書き取りを行なうキャプション担当者たちの分散型コミュニケーションの生態学を分析しています。これまでに出版された仕事は、研究としてのパフォーマンス(PaR)の議論に貢献し、実験的反省性と「演劇としての研究」(RaT)の可能性を考察しています。グラズマンはニューヨークの出版社Ugly Duckling Presseの創設メンバーであり、『Emergency Index: An Annual Compendium of Performance Practice(エマージェンシー・インデックス;パフォーマンス実践の年間記録)』の創設編集者と、「Emergency Playscripts」シリーズの共同創刊者としても知られています。

    【応募先】
    応募の際には、以下のフォームから[氏名、所属、年齢、連絡先(メールアドレスと電話番号)、応募理由]を明記の上、ご応募ください。応募者多数の場合には審査の上、採用不採用のご連絡をします。

    [説明会/研究会 参加申し込みフォーム]
    https://forms.gle/bMXqpSDHLiYAtWki7

    [新規メンバー 応募フォーム]
    https://forms.gle/gaXzUMPZX6JubLvq9

    【募集についてのお問い合わせ】
    芸術資源研究センター:geishiken@gmail.com(担当:村上)

    京都市立芸術大学芸術資源研究センター 
    〒610-1197 京都市西京区大枝沓掛町13-6 TEL/FAX : 075-334-2217 Email : geishiken@gmail.com
    一般社団法人アーツシード京都
    〒601-8013 京都府京都市南区東九条南河原町9-1 TEL:075-661-2515(10:00〜18:00) Email:info@askyoto.or.jp


    THEATRE E9 KYOTO 上演作品アーカイブ

    崇仁小学校展|記憶のひきだし/見返りすうじん 開催のお知らせ

    京都市立芸術大学・崇仁小学校の記録と記憶を継承するプロジェクト

    崇仁小学校展|記憶のひきだし/見返りすうじん

    2023年度,京都市立芸術大学が崇仁地区に移転します。
    この移転に向けて2020年度に,崇仁小学校の建物は解体されます。
    けれども,この建物であったことや思い出がなくなるわけではありません。
    「崇仁小学校展|記憶のひきだし/見返りすうじん」は,たくさんの人たちが利用した崇仁小を,記憶がいっぱいつまった大きなひきだしに見立て,そのひきだしを引いたり出したりすることで,さまざまな人たちが記憶をひきし,見返しながら,未来に向けて継承していく催しです。

    • 2020年3月20日(金・祝)〜3月31日(火)
    • 3月23日,26日,30日はお休み
    • 会場:元・崇仁小学校(京都市下京区川端町16)
    • 参加無料(事前申込不要)

    屋外展示
    ミカエルさん
    (制作・伊達伸明)
    ミカエルさんのTwitter公開中!
    日々変化を続けるミカエルさんの動向をチェックできます。
    制作過程、校内散歩、バージョン変更企画などを随時発信!


    展示
    崇仁小学校資料展
    「崇仁小学校をわすれないためにセンター」
    会場:南校舎1階ギャラリースペース
    参加方法:直接会場へお越しください。
    入場無料 


    参加型展示・展示
    校舎のかけら〈ーここでなにがあった?ー〉
    会場:元崇仁小学校全体(参加型展示),南校舎1階ギャラリースペース(展示)
    参加方法:南校舎西側入り口の受付でシールを受け取ってください。(無料)


    写真展
    懐かしい崇仁小学校の卒業生・教員の写真展
    崇仁自治連合会と共催。歴代の卒業生・教職員集合写真を展示します。
    会場:南校舎1階
    入場無料


    展示
    100年後の未来に伝える崇仁地域の今
    崇仁発信実行委員会と共催。崇仁地域の現在の姿を住民・学生と共に制作した写真や映像で紹介します。
    会場:南校舎1階ギャラリースペース 
    入場無料


    崇仁小学校アトリエ利用者による展示
    劇団三毛猫座
    舞台美術・衣装展
    京都市立芸術大学出身者を中心に活動している劇団三毛猫座の舞台美術・意匠の展示です。
    開催日:3月20日(金・祝日)~22日(月)


    ギャラリー崇仁完成見学会
    ギャラリー崇仁は、寺岡波瑠により設計され,約2年間京都市立芸術大学に関係のある様々なアーティストにより展覧会を開催してきました
    本見学会は、ギャラリー崇仁の最後のイベントです。
    開催日:3月14日(土)~29日(日)12:00-17:00 
    会場:本館1階 ギャラリー崇仁
    コーディネーター¦SCRAPANTISE(黒川岳/寺岡波瑠/平田万葉)


    新型コロナウイルスの感染拡大の状況を鑑み、開催期間中は、アルコール消毒液を会場に配備するとともに、状況に応じて開催内容を変更する場合があります。ご了承ください。

    チラシ


    主催|京都市立芸術大学・崇仁小学校の記録と記憶を継承するプロジェクト共催|崇仁自治連合会 崇仁発信実行委員会
    お問合せ|京都市立芸術大学芸術資源研究センター tel /fax 075-334-2217


    東九条野外劇場 まちがつくる×まちがめぐる×まちがのこす

    2019年11月17日(日曜日)16時45分から,京都市南区の北河原市営住宅跡地(通称マンモス団地)において開催される「東九条野外劇場 まちがつくる×まちがめぐる×まちがのこす」において,本学の客員教授で美術家の森村泰昌氏による新作「野生『能』」が上演されます。また前夜祭として16日(土曜日)には公開リハーサルもが予定されています。

    前夜祭を含む開催時間中,彫刻専攻の小山田徹教授による焚き火を囲む共有空間「小さな火床」も登場します。

    是非お出かけください。

    前夜祭:2019年11月16日(土曜日)16時~20時 ※雨天時は中止
    本 番:2019年11月17日(日曜日)12時〜18時30分 ※雨天時は元山王小学校
    森村泰昌氏による新作「野生『能』」は16時45分から上演
    会 場:北河原市営住宅跡地(通称マンモス団地)(雨天時:元山王小学校)
    所在地: 京都市南区東九条北河原町1
    入場料:無料
    主 催:京都市
    問合せ THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)
    TEL:075-661-2515(10時〜18時)
    mail:info@askyoto.or.jp

    チラシ

    東九条野外劇場 まちがつくる×まちがめぐる×まちがのこす 一般社団法人アーツシード京都

    フィリップ・コーナー オーラル・ヒストリー公開のお知らせ

    プロジェクト「フルクサスのオーラル・ヒストリー」(2014年度-2018年度)はフルクサスのアーティスト靉嘔,エリック・アンデルセン,塩見允枝子,一 柳慧,フィリップ・コーナーへのインタヴューを行ってきました。

    今回,フィリップ・コーナーのオーラル・ヒストリーの日本語訳が完成しましたのでお知らせいたします。

    フィリップ・コーナー オーラル・ヒストリー(日本語)

    フィリップ・コーナー(フィル・コーナー)(1933年~)
    1933年ニューヨーク市ブロンクスに生まれる。ニューヨーク市立大学で作曲を学んだ後、パリ音楽院のオリヴィエ・メシアンのクラスで音楽分析を学ぶ。帰国後コロンビア大学大学院でオットー・ルーニングとヘンリー・カウエルに作曲を師事し、修士号を取得した。その頃、ジョン・ケージやその仲間たちと知り合うようになり、ジャドソン・メモリアル教会でパフォーマンスを開始する。1962年、ヴィースバーデンの国際現代音楽祭でフルクサスのメンバーがいまや悪名高い「ピアノ破壊イヴェント」を披露したが、これはコーナーの作品《ピアノ・アクティヴィティーズ》を独自に解釈したものだった。作曲、演奏のほかニューヨークのガムラン・グループ「サン・オブ・ライオン」の活動にも関わり、カリグラフィーや美術を含む多彩な活動を展開している。1992年にイタリアのレッジオ・エミリアに移住。


    その他のオーラル・ヒストリーはこちらからご覧いただけます。
    フルクサスのオーラル・ヒストリーアーカイブ

    鼎談のお知らせ

    Anthro-film Laboratory 36

    鼎談 『芸術と人類学の交差点で書き、創り、教えるとき』

    日時:2019年7月9日 (火)17:30ー
    会場: 京都市立芸術大学芸術資源研究センター
    ※参加予約等、必要なし

    ■話す人

    池内須摩(シカゴ美術館附属美術大学 )
    川瀬慈 (国立民族学博物館/総合研究大学院大学)
    佐藤知久(京都市立芸術大学)

    ■要旨

    アメリカの作家カート・ヴォネガットが、「自然科学のようなふりをしている詩を学んでみてはどうか」という指導教授の誘いに惹かれて文化人類学の世界に足を踏み入れたという話があります。マヤ・デレン、ウルスラ・ル・グイン、グレゴリー・ベイトソンなど、芸術と人類学の境界を自由に生きた面白い人たちというのはけっこうたくさんいますが、一方で学問的、科学的な人類学がこの種の領域横断的な思想のほとばしりを押さえてしまうことも多いです。かくいうヴォネガットの修士論文も型破りであったことからシカゴ大学に受理されず、数十年後に大学が彼の小説に修士号を与えると言いだすまで、学位は授与されませんでした。
    今でこそ全く別々の分野と見られがちな芸術と人類学ですが、その接点から噴き出す創造力は、ふたつの領域の原点が酷似していることを示唆してはいないでしょうか。では、学問的な枠組みの中に身をおきながらも、芸術と人類学の交差点で書き創り教えることには、今日いったいどんな意味があるのでしょうか。池内須摩による話題提供、問題提起を中心に「芸」と「学」の境界にて活動する三人が鼎談を行います。

    ■Profile

    池内須摩(いけうちすま)
    文化人類学者。兵庫県出身。北海道大学卒業後に渡米、米国のエモリー大学人類学部より博士号を取得。シカゴ美術館附属美術大学(School of the Art Institute of Chicago)教養学部助教。
    著書には日本における日系ブラジル人還流移民と南米宗教の伸長についてのエスノグラフィー『Jesus Loves Japan: Return Migration and Global Pentecostalism in a Brazilian Diaspora』(スタンフォード大学出版)があり、映像作品では全米人類学会の映像人類学分科会映画祭で発表した『In Leila’s Room』がある。日本の移民や宗教について研究しつつ、アメリカの美大の学生に人類学・宗教学・移民学を教えており、芸術と人類学の交差点について模索中。www.sumaikeuchi.com/

    川瀬慈(かわせいつし)
    映像人類学者、国立民族学博物館/総合研究大学院大学准教授
    www.itsushikawase.com/japanese

    佐藤知久(さとうともひさ)
    文化人類学者、京都市立芸術大学教授

    糸が紡ぐ音の世界 開催のお知らせ 

    記譜法研究会企画 シンポジウム&コンサート

    糸が紡ぐ音の世界


    • 日時:2019年2月16日(土)14:00~17:00
    • 場所:シンポジウム 京都市立芸術大学 大学会館交流室/コンサート 京都市立芸術大学 大学会館ホール
    • 参加無料(事前申込不要)

    チラシ


    〈概要〉
    織物やその技術は記譜(ノーテーション)の一種として読むことができる。糸や繊維を撚りあわせ,紡ぐという行為は,線を書き込む行為に似ている。それはまた網を縫い合わせ,布を織る技術を生み出し,さらには機織りのために紋紙という記譜法を作り出した。結ぶ行為,織る行為は「記す」という行為と表裏一体である。織物,織る行為,織りの音を身体が媒介する。世界各地の「織り」を通して,織ることと,記すこと,そして音響の世界の関係を探る。


    【シンポジウム】
    織物・身体・ノーテーション
    伊藤悟 |国立民族学博物館外来研究員・文化人類学|
    井上航 |国立民族学博物館外来研究員・民族音楽学|
    滝奈々子|京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員・民族音楽学|
    谷正人 |神戸大学・民族音楽学|
    藤野靖子|京都市立芸術大学美術学部教授・織物|
    佐藤知久|京都市立芸術大学芸術資源研究センター准教授・文化人類学|[コメンテーター]
    柿沼敏江|京都市立芸術大学芸術資源研究センター所長・音楽学|[司会]
    谷正人 |サントゥール演奏|

    【コンサート】
    トーク
    藤枝守|九州大学芸術工学研究院教授・作曲家|
    藤野靖子
    伊藤悟

    藤枝守:筝四面による《織・曼荼羅》(委嘱新作)

    出演:中川佳代子,丸田美紀,大八木幸恵,渡部志津子(十七弦筝)
    録音:山口友寛

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