アジール・フロッタン再生展 -浮かぶ避難所 ル・コルビュジエが見た争乱・難民・抵抗- 開催のお知らせ

アジール・フロッタン再生展 -浮かぶ避難所 ル・コルビュジエが見た争乱・難民・抵抗-

重点研究のひとつ「ASILE FLOTTANT 再生~ル・コルビュジェが見た争乱・難民・避難~」(プロジェクトリーダー辰巳 明久)の活動の一部です。
8月4日のシンポジウムに,本センター専任研究員 佐藤知久が登壇します。


<概要>
ル・コルビュジエが世界救世軍の依頼により,浮かぶ建築とも言える『アジール・フロッタン』(浮かぶ避難所)を設計したことを知る人は少ない。『アジール・フロッタン』は第 1 次世界大戦の混乱により,パリ市内にいた女性難民の収容を目的として1929年に完成したものである。ル・コルビュジエはコンクリートの箱型の船体だけの状態に柱と屋根・水平窓の増築を行い,近代建築としての理想的内部空間を実現している。そして,今もノートルダム大聖堂から上流1キロのセーヌ川左岸に浮かんでいる。今世紀に入り,老朽化により建築としての機能を失っていたが,2005年からミシェル・カンタル=デュパール氏ら5名の有志によって修復工事が行われ,今秋に日本から寄贈される桟橋が設置され,2018年から再び機能ある建築として蘇る。この再生を期にル・コルビュジエ財団から提供された完成当時の資料や現在の写真・映像などにより,アジール・フロッタンを紹介する。また,来春アジール・フロッタン内部で行なわれる現代日本建築家を紹介する『アジール・フロッタン JAPAN ARCHITECT展』(仮)とも連携している。

    会期:2017年8月5日-8月22日 10:00-19:00
    場所:ASJ TOKYO CELL(東京都千代田区丸の内3-4-2 新日石ビル1F)
    入場:無料
    主催:遠藤秀平建築研究所
    共催:アーキテクツ・スタジオ・ジャパン
    企画:アジール・フロッタン再生展実行委員会
    特別展示:ホンマタカシ
    プロデューサー:遠藤秀平(建築家・神戸大学教授)
    キュレーター:五十嵐太郎(建築史家・東北大学教授)
    会場構成:遠藤秀平建築研究所/村里愛美
    展示コーディネーター:西尾圭悟(編集者)
    ビジュアルデザイン:辰巳明久(デザイナー・京都市立芸術大学教授/芸術資源研究センター研究員)
    企画協力:マニュエル・タルディッツ(建築家・明治大学特任教授)・前田宏(フランス国立高等装飾美術学校(ENSAD)教授)
    助成:ユニオン造形文化財団
    特別協力:ル・コルビュジエ財団 アロイ 神戸大学遠藤秀平研究室
    協力:NPO/AAF イスナデザイン 京都市立芸術大学辰巳明久研究室 栗山化成工業所 笹川日仏財団 大成建設ギャルリー・タイセイ タケウチ建設 浜島化成 森美術館 八十島プロシード
    後援:日本建築設計学会 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
    協賛:TYING YKK AP 窓研究所 エイダブリューエンジニアリング カッシーナ・イクスシー グラフィソフトジャパン サンゲツ フォルボ・フロアリング

    ウェブサイト:http://www.asileflottant.net/index.html
    チラシ(PDF)


〈プレイベント〉
(1) 特別レクチャー:カンタル・デュパール氏(修復事業主の1人・パリから招聘)
(2) シンポジウム「ル・コルビュジエが見た争乱・難民・抵抗」
登壇:五十嵐太郎×遠藤秀平×佐藤知久
日時:2017年8月4日(金)17時30分〜20時
場所:東京国際フォーラム ガラス棟5F 会議室 G502
※オープニングドリンクパーティー:終了後にASJ TOKYO CELLへ移動,展覧会場にて行います。

〈トークイベント〉アジール・フロッタン再生展 クロージングトーク
日時:8月19日(土)18時〜19時
会場:ASJ TOKYO CELL 展覧会会場内
登壇:五十嵐太郎×遠藤秀平×マニュエル・タルディッツ
※事前申し込み不要・参加無料

〈連携企画〉『アジール・フロッタン JAPAN ARCHITECT展』(仮)
会期:2018年1月〜3月
会場:アジール・フロッタン内部
主催:日本建築設計学会
企画:アジールフロッタンプロジェクト実行委員会(仮)
※詳細は後日発表します。

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