シンポジウムのお知らせ

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文化庁平成27年度メディア芸術連携促進事業 タイムベースト・メディアを用いた美術作品の修復/保存に関するモデル事業 京都市立芸術大学芸術資源研究センター・国立国際美術館共催シンポジウム

「過去の現在の未来 アーティスト,学芸員,研究者が考える現代美術の保存と修復」

 京都市立芸術大学芸術資源研究センター(以下「センター」)は,学内外の芸術作品や各種資料等「芸術資源」のアーカイブ化を通して,将来の新たな芸術創造につなげることを目的に,昨年4 月に発足しました。
 センターでは,文化庁平成27年度メディア芸術連携促進事業「タイムベースト・メディアを用いた美術作品の修復/保存に関するモデル事業」として,古橋悌二《LOVERS》(1994年)の修復と保存をはじめとする,現代美術の修復と保存に関する調査研究を行っています。
 現代美術の作品は,様々な技術や素材を用いて作られています。そのため,最新技術を用いた作品がやがて古色を帯びたり,部品の故障や摩耗によって動作しなくなることもあります。作品の保存では何を重視するべきなのでしょうか。修復において作品の同一性はどのように保たれうるのでしょうか。現代美術の保存と修復は,従来の絵画や彫刻にはなかった様々な問題を提起しています。
 現代美術に携わる人々は,この問題をどのように考えているのでしょうか。それぞれの立場によって,保存と修復に対する考え方は異なるでしょう。今回のシンポジウムは,国際シンポジウム「現代美術をコレクションするとは?」(2014年)など現代美術の保存と修復の考察に取り組んできた国立国際美術館との共催で,アーティスト,学芸員,研究者という3つの異なる立場から,現代美術の保存と修復の意義と課題について考察します。


  • 日時:平成27年12月5日(土曜日)13:30~17:00(13:00 受付開始)
  • 会場:国立国際美術館 B1 講堂 (大阪府大阪市北区中之島4-2-55)
  • 参加無料(事前申込み不要)
  • 問い合わせ先:芸術資源研究センター事務局 tel:075-334-2231 mail:arc@kcua.ac.jp
  • チラシ

次 第
13:30~13:40 開会挨拶 山梨 俊夫(国立国際美術館館長)
13:40~15:00 発表
発表者
石原友明(アーティスト,京都市立芸術大学美術学部教授,同芸術資源研究センター所長)
「ゾンビとフランケンシュタイン 保存と修復」
植松由佳(国立国際美術館主任研究員)
「国立国際美術館におけるタイム・ベースド・メディアの保存修復ケーススタディ 高谷史郎《optical flat / fiber optic type》」
金井直(信州大学人文学部准教授)
「アルテ・ポーヴェラの古色(パティナ)と抗老化(アンチエイジング)」
マルティ・ルイツ(サウンド・アーティスト,バルセロナ大学美術学部研究員)
「バシェの音響彫刻の修復と保存 インタラクティヴな芸術作品の動態保存への挑戦」
15:00~15:20 休憩
15:20~16:30 パネルディスカッション
16:30~16:50 質疑応答
16:50~17:00 閉会挨拶 石原 友明

司会 加治屋 健司 (京都市立芸術大学芸術資源研究センター准教授)


■発表者略歴

石原 友明(いしはら ともあき)
京都市立芸術大学美術学部油画専攻教授。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。個展に「美術館へのパッサージュ」(栃木県立美術館,1998年),「i [the imaginary number]」(西宮大谷記念美術館,2004年),「アウラとエクトプラズム」(MEM,2014 年)等。グループ展に「彫刻の遠心力」(国立国際美術館,1992年),“Vanishing Points: Contemporary Japanese Art” (National Gallery of Modern Art, New Delhi, 2007),「Trouble in Paradise 生存のエシックス」(京都国立近代美術館,2010年)等。

植松 由佳(うえまつ ゆか)
国立国際美術館主任研究員。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館勤務を経て2008年より現職。企画展に、映像作品によるグループ展「夢か、現か、幻か」、ヴォルフガング・ティルマンス、やなぎみわ、ピピロッティ・リスト、エイヤ=リーサ・アハティラ、マルレーネ・デュマス、マリーナ・アブラモヴィッチ、草間彌生、ヤン・ファーブルの個展等。第54回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、第13回バングラデシュ・ビエンナーレ日本参加コミッショナー。京都市立芸術大学非常勤講師。

金井 直(かない ただし)
信州大学人文学部准教授。京都大学大学院文学研究科美学美術史学専攻博士後期課程研究指導認定退学。京都大学博士(文学)。企画展に「ヴォルフガング・ライプ」(豊田市美術館,2003年),「アルテ・ポーヴェラ」(豊田市美術館,2005年),“Vanishing Points: Contemporary Japanese Art” (National Gallery of Modern Art, New Delhi, 2007)等。あいちトリエンナーレ2016キュレーター。

マルティ・ルイツ(Martí Ruiz)
サウンド・アーティスト,バルセロナ大学美術学部研究員。バルセロナ大学大学院でバシェの音響彫刻に関する博士論文を書く。音楽学校でギターを学ぶとともに,古楽とヴィオラ・ダ・ガンバをサンティアゴ・ミロンに師事。電子音響にも関心を持ち,“Katatsumuri”プロジェクトを行う。カタルーニャのサウンドスケープ録音プロジェクト,環境芸術プロジェクト,カウベルの音を音階に調律しなおし,草を食べている牛たちの間に自動生成的に音を生むプロセスをつくるプロジェクト等を行う。

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