第47回アーカイブ研究会のお知らせ
京都市立芸大の1950年代
―デザイン科・彫刻科の教育改革から
プロジェクト「京都美術の歴史学―京都芸大の1950年代」は第二次世界大戦後の占領期・復興期の京都における本学教員の教育改革について、美術史・社会史からの横断的な観点から再検証するものとして発足しました。なかでも1950年代に刷新された工芸科図案専攻と彫刻科の教育活動に焦点を当て、各科のカリキュラムの実態を調査するとともに、改革に携わった教員たちの戦前・戦中期の活動が、戦後の教育理念の形成にどのような役割を担ったか、またその教育理念が戦後の美術界、デザイン界にどのような影響を与えたかを明らかにすることにも重点を置き研究を行っています。
本年はプロジェクトの最終年度として研究成果を総括し報告いたします。また専門の異なる4名の先生をお招きし、占領下で進められた大学昇格とそれにともなう教育改革が本学の特色をいかに築いてきたのか、ご意見を伺い、多角的な意見交換を行う場としてクロス・トークを行います。
|第一部 発表|
「戦後激動期の京都市立美術大学工芸科図案専攻ー上野リチの新しいデザイン教育」
牧田久美(芸術資源研究センター客員研究員)
「彫刻科再考ー堀内正和・辻晉堂の戦争体験から」
菊川亜騎(芸術資源研究センター客員研究員/神奈川県立近代美術館 学芸員)
|第二部 クロストーク|
「大学昇格と教育改革、今日への継承」
司 会:深谷訓子(同プロジェクトリーダー/京都市立芸術大学准教授)
登壇者:井上明彦(美術家)
佐藤知久(本学芸術資源研究センター専任研究員/教授)
中山摩衣子(京都市京セラ美術館 学芸員)
松尾芳樹(本学芸術資料館 学芸員/学芸担当課長)、(五十音順、敬称略)
日時:2025年1月19日(日)/13:00〜16:00(12:30開場)
会場:京都市立芸術大学 講義室8
定員:30名(予約不要・参加無料)
主催:芸術資源研究センター
企 画:「京都美術の歴史学―京都芸大の1950年代」プロジェクト
助 成:公益財団法人DNP文化振興財団
*研究会終了後、芸術資料館「京都芸大<はじめて>物語 第4期「Road to GEIDAI〈芸大〉美術学部改革と新しい教育をめぐって」展の見学会を行います。
※会場内誘導や座席などについて、特別な配慮を必要とされる方は、1/10 までに、
下記お問合せ先までご相談ください。ご希望に沿うよう配慮の上、対応いたします。
芸術資源研究センター事務局
arc@kcua.ac.jp