「沓掛 1980-2023:沓掛学舎3Dアーカイバルプロジェクト」
京都市立芸術大学は今年10月1日、昭和55年からお世話になった京都市西京区大枝沓掛から京都駅東部の崇仁地区へ全面移転します。
この度、京都市立芸術大学芸術資源研究センターは、「沓掛1980-2023」プロジェクト及びSAKIYA株式会社と連携し、ドローンで空撮した4K映像を用いて、フォトグラメトリの手法により、在校生、卒業生に加え地元の皆様の記憶を作ってきた沓掛キャンパスの3Dアーカイブを制作しました。
沓掛キャンパスの記録を永遠に継承するため3Dアーカイブのモデルは、芸術資源研究センターにおいて恒久的に保管され、閲覧希望者の方向けにはセンター内の端末での閲覧に供します。また、本モデルを活用した創造活動をご検討の方に無料でデータを頒布いたします。(本モデルを活用して制作された成果物については、専用サイトにて活用事例として紹介いたします。商業利用および本学の権利を侵害するおそれのある二次利用はご遠慮いただきます。)
閲覧・データ頒布希望者の方は、下記メールアドレス宛にお申込みください。
arc@kcua.ac.jp
専用サイト(紹介映像をご覧いただくことができます。)
沓掛 1980-2023:沓掛学舎3Dアーカイバルプロジェクト
主催:京都市立芸術大学 芸術資源研究センター
協力:「沓掛1980-2023」プロジェクト
(学内特別研究助成「沓掛学舎アーカイブズ」/2020〜2022年度)
技術提供:SAKIYA株式会社 (ドローン撮影・3Dスキャンモデル構築)
*この3Dアーカイブ制作は、科学研究費助成事業「分散型芸術資源アーカイブの理論と実装」の一環として、実施されました。
「沓掛1980-2023」プロジェクトにつきましては下記のサイトをご覧ください。
「沓掛1980-2023」
公式SNSでは収集した写真を随時ご紹介しています。
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2023/07/26
2022年5月25日。京都市立芸術大学・沓掛キャンパスの中心にある池の中から、二体のハニワが引き上げられました。
ひとつは、美術家の藤浩志さんが1985年の大学院修了制作のデモンストレーションの一環として制作したハニワ*。「大学」のメタファーとして作られたこのハニワは、藤さんの手で沓掛キャンパスの池に沈められ、以来、京都市立芸術大学の一部のように歴代の学生たちに親しまれてきたようです。
もうひとつのハニワは、それから30年後の学生たちが「総合基礎実技」の授業で藤さんのハニワをテーマに選び、リサーチして制作したもの。二体のハニワは池に並んで結婚式を挙げ、その後はずっと池の中に隠れていました。姿が見えない間も、学生たちはハニワを語り継ぎ、新入生でもその存在を知っているといいます。
多くの学生、講師、職員、卒業生たちが見守った二体のハニワ引き上げは、なにか特別なイベントというわけではなく、京芸の日常そのものの光景でした。芸資研のYoutube チャンネルで、その様子の記録映像を公開しています。
芸資研Toutubeチャンネル
動画制作:河原雪花 https://setsukakawahara.com/
写真:清水花菜
企画・撮影:京都市立芸術大学 芸術資源研究センター
* 藤さんのハニワは下記の展覧会に出展されます。
兵庫県立美術館 開館20周年 特別展「関西の80年代」
(会期:2022年6月18日〜8月21日)
2022/06/17
2020年度より、THEATRE E9 KYOTOと京都市立芸術大学・芸術資源研究センターでは、
THEATRE E9 KYOTOで上演される作品を、基本的に全て記録(アーカイブ)するプロジェクト「THEATRE E9 KYOTO上演作品アーカイブ」を実施しています。
このたび、次年度のプロジェクトに参加していただける、メンバーを募集します。
説明会・研究会
2021年3月11日(木) 19:00〜20:00 募集説明会
2021年3月17日(水) 13:00〜15:00 THEATRE E9 KYOTOアーカイブ 研究会 [ゲスト:Yelena Gluzman氏(実験演劇演出家、映像作家)] 15:15〜16:15 募集説明会
※説明会・研究会はオンラインにて行います。参加される方は以下のフォームよりお申し込みください。申し込み後、当日のURLをご案内します。(説明会は二回とも同じ内容になります)
参加無料
【プロジェクト「THEATRE E9 KYOTO上演作品アーカイブ」とは?】
日本では、小さな劇場で上演された舞台芸術作品を、体系的に記録し、その記録を蓄積していくシステムがほとんど存在しません。記録作業は基本的に各カンパニーに委ねられており、公共的・恒久的に記録を保管し、舞台芸術の豊かさを継承していくためのしくみが不足しています。THEATRE E9 KYOTOでは、京都市立芸術大学・芸術資源研究センターと協働して、本劇場で上演された作品の記録を継続的に保管し、記録を閲覧できる環境を整えることによって、同時代・未来の舞台芸術関係者や研究者たちがより良い作品を制作し、さらなる研究活動と創作活動に活かすことができるような、「舞台芸術の共有資源」をつくることをめざしています。目標は高いのですが、今ある装備は、カメラ1台、パソコン1台です。限られた資源の中ではありますが、メンバーと実践を重ねて行く中で議論を重ねながら、少しづつアーカイブの方法から活用までの仕組みと内容をつくって参りたいと思います。
【参加条件】
年齢・職業は不問です。
「舞台芸術(パフォーミング・アーツ)を記録するのに最適な方法」や、「アーカイブされた舞台芸術資料の活用」「記録をもとにした作品制作や再演」などに、実践者・研究者・マネジメント・鑑賞者など、様々な視点から興味があること。
月に1〜2回程度、上演作品の撮影記録に参加できること(撮影日は公演ごとにスケジュール調整します)
※アーカイブミーティングはアーカイブの手法や芸術を記録することなどについて広く話し合う場となります。オープンな場として、アーカイブメンバーでなくても参加可能です。
【活動内容】
上演作品の撮影…映像撮影の経験は不問です。機材はこちらで準備します。撮影は 二人一組で行い、データはE9がマスターを、芸資研がバックアップを保管します。
ミーティングへの参加…プロジェクトの実務だけでなく、記録や活用の方法などについて、多彩なゲストを交えて話し合う場を設けます。開かれた会として開催し、パフォーミングアーツをめぐる豊かな文化をつくっていくことが目的です。毎月第1火曜日19:00からの実施を予定しています。
【特典!】
記録部メンバーには、E9サポーターズクラブエリア限定会員証を差し上げます(2021年度のほぼ全てのプログラムが鑑賞可能です)。
[研究会ゲストYelena Gluzman氏プロフィール]
実験演劇の演出家で映像作家でもあるイェレナ・グラズマン(Yelena Gluzman)は、認知科学、インタラクション研究、批判的障害学やフェミニストSTS(科学技術社会論)などの諸分野にまたがって活動しています。最近のプロジェクトでは、「他者の心」がどのように上演されるのかを室内実験において調べたり、聴覚障害者や難聴者の学生のためにリアルタイムの書き取りを行なうキャプション担当者たちの分散型コミュニケーションの生態学を分析しています。これまでに出版された仕事は、研究としてのパフォーマンス(PaR)の議論に貢献し、実験的反省性と「演劇としての研究」(RaT)の可能性を考察しています。グラズマンはニューヨークの出版社Ugly Duckling Presseの創設メンバーであり、『Emergency Index: An Annual Compendium of Performance Practice(エマージェンシー・インデックス;パフォーマンス実践の年間記録)』の創設編集者と、「Emergency Playscripts」シリーズの共同創刊者としても知られています。
【応募先】
応募の際には、以下のフォームから[氏名、所属、年齢、連絡先(メールアドレスと電話番号)、応募理由]を明記の上、ご応募ください。応募者多数の場合には審査の上、採用不採用のご連絡をします。
[説明会/研究会 参加申し込みフォーム]
https://forms.gle/bMXqpSDHLiYAtWki7
[新規メンバー 応募フォーム]
https://forms.gle/gaXzUMPZX6JubLvq9
【募集についてのお問い合わせ】
芸術資源研究センター:geishiken@gmail.com(担当:村上)
京都市立芸術大学芸術資源研究センター
〒610-1197 京都市西京区大枝沓掛町13-6 TEL/FAX : 075-334-2217 Email : geishiken@gmail.com
一般社団法人アーツシード京都
〒601-8013 京都府京都市南区東九条南河原町9-1 TEL:075-661-2515(10:00〜18:00) Email:info@askyoto.or.jp
THEATRE E9 KYOTO 上演作品アーカイブ
2021/03/09
京都市立芸術大学・崇仁小学校の記録と記憶を継承するプロジェクト
崇仁小学校展|記憶のひきだし/見返りすうじん
2023年度,京都市立芸術大学が崇仁地区に移転します。
この移転に向けて2020年度に,崇仁小学校の建物は解体されます。
けれども,この建物であったことや思い出がなくなるわけではありません。
「崇仁小学校展|記憶のひきだし/見返りすうじん」は,たくさんの人たちが利用した崇仁小を,記憶がいっぱいつまった大きなひきだしに見立て,そのひきだしを引いたり出したりすることで,さまざまな人たちが記憶をひきし,見返しながら,未来に向けて継承していく催しです。
2020年3月20日(金・祝)〜3月31日(火)
3月23日,26日,30日はお休み
会場:元・崇仁小学校(京都市下京区川端町16)
参加無料(事前申込不要)
屋外展示
ミカエルさん
(制作・伊達伸明)
ミカエルさんのTwitter公開中!
日々変化を続けるミカエルさんの動向をチェックできます。
制作過程、校内散歩、バージョン変更企画などを随時発信!
展示
崇仁小学校資料展
「崇仁小学校をわすれないためにセンター」
会場:南校舎1階ギャラリースペース
参加方法:直接会場へお越しください。
入場無料
参加型展示・展示
校舎のかけら〈ーここでなにがあった?ー〉
会場:元崇仁小学校全体(参加型展示),南校舎1階ギャラリースペース(展示)
参加方法:南校舎西側入り口の受付でシールを受け取ってください。(無料)
写真展
懐かしい崇仁小学校の卒業生・教員の写真展
崇仁自治連合会と共催。歴代の卒業生・教職員集合写真を展示します。
会場:南校舎1階
入場無料
展示
100年後の未来に伝える崇仁地域の今
崇仁発信実行委員会と共催。崇仁地域の現在の姿を住民・学生と共に制作した写真や映像で紹介します。
会場:南校舎1階ギャラリースペース
入場無料
崇仁小学校アトリエ利用者による展示
劇団三毛猫座
舞台美術・衣装展
京都市立芸術大学出身者を中心に活動している劇団三毛猫座の舞台美術・意匠の展示です。
開催日:3月20日(金・祝日)~22日(月)
ギャラリー崇仁完成見学会
ギャラリー崇仁は、寺岡波瑠により設計され,約2年間京都市立芸術大学に関係のある様々なアーティストにより展覧会を開催してきました
本見学会は、ギャラリー崇仁の最後のイベントです。
開催日:3月14日(土)~29日(日)12:00-17:00
会場:本館1階 ギャラリー崇仁
コーディネーター¦SCRAPANTISE(黒川岳/寺岡波瑠/平田万葉)
新型コロナウイルスの感染拡大の状況を鑑み、開催期間中は、アルコール消毒液を会場に配備するとともに、状況に応じて開催内容を変更する場合があります。ご了承ください。
チラシ
主催|京都市立芸術大学・崇仁小学校の記録と記憶を継承するプロジェクト共催|崇仁自治連合会 崇仁発信実行委員会
お問合せ|京都市立芸術大学芸術資源研究センター tel /fax 075-334-2217
2020/03/09
2019年11月17日(日曜日)16時45分から,京都市南区の北河原市営住宅跡地(通称マンモス団地)において開催される「東九条野外劇場 まちがつくる×まちがめぐる×まちがのこす」において,本学の客員教授で美術家の森村泰昌氏による新作「野生『能』」が上演されます。また前夜祭として16日(土曜日)には公開リハーサルもが予定されています。
前夜祭を含む開催時間中,彫刻専攻の小山田徹教授による焚き火を囲む共有空間「小さな火床」も登場します。
是非お出かけください。
前夜祭:2019年11月16日(土曜日)16時~20時 ※雨天時は中止
本 番:2019年11月17日(日曜日)12時〜18時30分 ※雨天時は元山王小学校
森村泰昌氏による新作「野生『能』」は16時45分から上演
会 場:北河原市営住宅跡地(通称マンモス団地)(雨天時:元山王小学校)
所在地: 京都市南区東九条北河原町1
入場料:無料
主 催:京都市
問合せ THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)
TEL:075-661-2515(10時〜18時)
mail:info@askyoto.or.jp
チラシ
東九条野外劇場 まちがつくる×まちがめぐる×まちがのこす 一般社団法人アーツシード京都
2019/11/11
プロジェクト「フルクサスのオーラル・ヒストリー」(2014年度-2018年度)はフルクサスのアーティスト靉嘔,エリック・アンデルセン,塩見允枝子,一 柳慧,フィリップ・コーナーへのインタヴューを行ってきました。
今回,フィリップ・コーナーのオーラル・ヒストリーの日本語訳が完成しましたのでお知らせいたします。
フィリップ・コーナー オーラル・ヒストリー(日本語)
フィリップ・コーナー(フィル・コーナー)(1933年~)
1933年ニューヨーク市ブロンクスに生まれる。ニューヨーク市立大学で作曲を学んだ後、パリ音楽院のオリヴィエ・メシアンのクラスで音楽分析を学ぶ。帰国後コロンビア大学大学院でオットー・ルーニングとヘンリー・カウエルに作曲を師事し、修士号を取得した。その頃、ジョン・ケージやその仲間たちと知り合うようになり、ジャドソン・メモリアル教会でパフォーマンスを開始する。1962年、ヴィースバーデンの国際現代音楽祭でフルクサスのメンバーがいまや悪名高い「ピアノ破壊イヴェント」を披露したが、これはコーナーの作品《ピアノ・アクティヴィティーズ》を独自に解釈したものだった。作曲、演奏のほかニューヨークのガムラン・グループ「サン・オブ・ライオン」の活動にも関わり、カリグラフィーや美術を含む多彩な活動を展開している。1992年にイタリアのレッジオ・エミリアに移住。
その他のオーラル・ヒストリーはこちらからご覧いただけます。
フルクサスのオーラル・ヒストリーアーカイブ
2019/09/09
Anthro-film Laboratory 36
鼎談 『芸術と人類学の交差点で書き、創り、教えるとき』
日時:2019年7月9日 (火)17:30ー
会場: 京都市立芸術大学芸術資源研究センター
※参加予約等、必要なし
■話す人
池内須摩(シカゴ美術館附属美術大学 )
川瀬慈 (国立民族学博物館/総合研究大学院大学)
佐藤知久(京都市立芸術大学)
■要旨
アメリカの作家カート・ヴォネガットが、「自然科学のようなふりをしている詩を学んでみてはどうか」という指導教授の誘いに惹かれて文化人類学の世界に足を踏み入れたという話があります。マヤ・デレン、ウルスラ・ル・グイン、グレゴリー・ベイトソンなど、芸術と人類学の境界を自由に生きた面白い人たちというのはけっこうたくさんいますが、一方で学問的、科学的な人類学がこの種の領域横断的な思想のほとばしりを押さえてしまうことも多いです。かくいうヴォネガットの修士論文も型破りであったことからシカゴ大学に受理されず、数十年後に大学が彼の小説に修士号を与えると言いだすまで、学位は授与されませんでした。
今でこそ全く別々の分野と見られがちな芸術と人類学ですが、その接点から噴き出す創造力は、ふたつの領域の原点が酷似していることを示唆してはいないでしょうか。では、学問的な枠組みの中に身をおきながらも、芸術と人類学の交差点で書き創り教えることには、今日いったいどんな意味があるのでしょうか。池内須摩による話題提供、問題提起を中心に「芸」と「学」の境界にて活動する三人が鼎談を行います。
■Profile
池内須摩(いけうちすま)
文化人類学者。兵庫県出身。北海道大学卒業後に渡米、米国のエモリー大学人類学部より博士号を取得。シカゴ美術館附属美術大学(School of the Art Institute of Chicago)教養学部助教。
著書には日本における日系ブラジル人還流移民と南米宗教の伸長についてのエスノグラフィー『Jesus Loves Japan: Return Migration and Global Pentecostalism in a Brazilian Diaspora』(スタンフォード大学出版)があり、映像作品では全米人類学会の映像人類学分科会映画祭で発表した『In Leila’s Room』がある。日本の移民や宗教について研究しつつ、アメリカの美大の学生に人類学・宗教学・移民学を教えており、芸術と人類学の交差点について模索中。www.sumaikeuchi.com/
川瀬慈(かわせいつし)
映像人類学者、国立民族学博物館/総合研究大学院大学准教授
www.itsushikawase.com/japanese
佐藤知久(さとうともひさ)
文化人類学者、京都市立芸術大学教授
2019/04/04
記譜法研究会企画 シンポジウム&コンサート
糸が紡ぐ音の世界
日時:2019年2月16日(土)14:00~17:00
場所:シンポジウム 京都市立芸術大学 大学会館交流室/コンサート 京都市立芸術大学 大学会館ホール
参加無料(事前申込不要)
チラシ
〈概要〉
織物やその技術は記譜(ノーテーション)の一種として読むことができる。糸や繊維を撚りあわせ,紡ぐという行為は,線を書き込む行為に似ている。それはまた網を縫い合わせ,布を織る技術を生み出し,さらには機織りのために紋紙という記譜法を作り出した。結ぶ行為,織る行為は「記す」という行為と表裏一体である。織物,織る行為,織りの音を身体が媒介する。世界各地の「織り」を通して,織ることと,記すこと,そして音響の世界の関係を探る。
【シンポジウム】
織物・身体・ノーテーション
伊藤悟 |国立民族学博物館外来研究員・文化人類学|
井上航 |国立民族学博物館外来研究員・民族音楽学|
滝奈々子|京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員・民族音楽学|
谷正人 |神戸大学・民族音楽学|
藤野靖子|京都市立芸術大学美術学部教授・織物|
佐藤知久|京都市立芸術大学芸術資源研究センター准教授・文化人類学|[コメンテーター]
柿沼敏江|京都市立芸術大学芸術資源研究センター所長・音楽学|[司会]
谷正人 |サントゥール演奏|
【コンサート】
トーク
藤枝守|九州大学芸術工学研究院教授・作曲家|
藤野靖子
伊藤悟
藤枝守:筝四面による《織・曼荼羅》(委嘱新作)
出演:中川佳代子,丸田美紀,大八木幸恵,渡部志津子(十七弦筝)
録音:山口友寛
2019/01/28
空間との協働 ー サウンドアートの現在:ヨハネス・ジスターマンス氏を迎えて
ドイツから来日中のサウンドアーティスト、ヨハネス・ジスターマンス氏をお招きして、サウンド・アートについてのレクチャーとパフォーマンスを行います。終了後には、Q&Aの時間も設けます。どなたでも、ふるってご参加ください。
日時:2018年4月16日(月) 17:30〜19:30
場所:京都市立芸術大学 芸術資源研究センター カフェスペース
参加無料・事前申し込み不要
チラシ
<タイムスケジュール>
17:30
レクチャー「サウンド・アートって何?」
中川真(大阪市立大学特任教授)
18:00
アーティストトーク
ヨハネス・ジスターマンス
18:30 休憩
18:45
パフォーマンス
ヨハネス・ジスターマンス
19:15 質疑応答
ヨハネス・ジスターマンス氏 | Johannes S. Sistermanns
作曲、パフォーマンス、サウンドアート。ケルン音楽大学にてマウリチオ・カーゲルに師事。
ジスターマンスの作品は音響彫刻のインスタレーション(音響造形)、ラジオアート、エレクトロ・アコースティック作品、インターネット活用の音響ライブ、パフォーマンス、グラフィック記譜、通常の楽器のための作曲など、極めて多岐にわたっている。
これまでに、全ヨーロッパ、オーストラリア、日本、中国、USAから招聘され、主要機会としてKnitting Factory 1995、Melbourne Festival 1997, EXPO 2000 World Exhibition Hannover, Goethe-Institut Tokyo, Kyoto, Osaka 1998-2005, Donaueschinger Musiktage 1996/1999/2005/ 2016, World Music Days Stuttgart, 2006/ Sydney 2010、’International Summercourses’ Darmstadt 2004/2006 などが挙げられる。
ラジオ音響作品は、ドイツのSWR/HR/WDR/SR/DLR/DLF、オーストラリアのthe ABC Radio FM Sydney / Melbourne、オランダの VPRO Radio Hilversum、オーストリアのORF Kunstradio Vienna から委嘱されている。Karl-Sczuka-Advancement Award (SWR) 1997、 German Sound Art Prize (WDR Cologne, Marl Sculpture Museum) 2008、Prix PRESQUE RIEN [Honorary Mention] Paris (Luc Ferrari) 2015、first prize at the 2016 International Composition Competition “Leibniz Harmonies” Hanover を受賞。
ジスターマンスの表現方法は、テープ、楽器、玄武岩溶岩、インド製・中国製の鈴、一絃琴、声、文、ノイズ、音響ボウル、コンピュター音響、空間共鳴などを用いて、空間のもつ潜在性に働きかける。素材としての楽器や空間のもつ境界を越えて、個々人の知覚にどう働きかけるのか、というところに焦点をあてている。
http://www.sistermanns.eu/
中川真
大阪市立大学特任教授
サウンドスケープ、アートマネジメント、アジアの音楽を研究。
主著に『平安京 音の宇宙』『サウンドアートのトポス』『アートの力』など。サントリー学芸賞、京都音楽賞など受賞多数。
2018/04/11
アジール・フロッタン再生展 -浮かぶ避難所 ル・コルビュジエが見た争乱・難民・抵抗-
重点研究のひとつ「ASILE FLOTTANT 再生~ル・コルビュジェが見た争乱・難民・避難~」(プロジェクトリーダー辰巳 明久)の活動の一部です。
8月4日のシンポジウムに,本センター専任研究員 佐藤知久が登壇します。
<概要>
ル・コルビュジエが世界救世軍の依頼により,浮かぶ建築とも言える『アジール・フロッタン』(浮かぶ避難所)を設計したことを知る人は少ない。『アジール・フロッタン』は第 1 次世界大戦の混乱により,パリ市内にいた女性難民の収容を目的として1929年に完成したものである。ル・コルビュジエはコンクリートの箱型の船体だけの状態に柱と屋根・水平窓の増築を行い,近代建築としての理想的内部空間を実現している。そして,今もノートルダム大聖堂から上流1キロのセーヌ川左岸に浮かんでいる。今世紀に入り,老朽化により建築としての機能を失っていたが,2005年からミシェル・カンタル=デュパール氏ら5名の有志によって修復工事が行われ,今秋に日本から寄贈される桟橋が設置され,2018年から再び機能ある建築として蘇る。この再生を期にル・コルビュジエ財団から提供された完成当時の資料や現在の写真・映像などにより,アジール・フロッタンを紹介する。また,来春アジール・フロッタン内部で行なわれる現代日本建築家を紹介する『アジール・フロッタン JAPAN ARCHITECT展』(仮)とも連携している。
〈プレイベント〉
(1) 特別レクチャー:カンタル・デュパール氏(修復事業主の1人・パリから招聘)
(2) シンポジウム「ル・コルビュジエが見た争乱・難民・抵抗」
登壇:五十嵐太郎×遠藤秀平×佐藤知久
日時:2017年8月4日(金)17時30分〜20時
場所:東京国際フォーラム ガラス棟5F 会議室 G502
※オープニングドリンクパーティー:終了後にASJ TOKYO CELLへ移動,展覧会場にて行います。
〈トークイベント〉アジール・フロッタン再生展 クロージングトーク
日時:8月19日(土)18時〜19時
会場:ASJ TOKYO CELL 展覧会会場内
登壇:五十嵐太郎×遠藤秀平×マニュエル・タルディッツ
※事前申し込み不要・参加無料
〈連携企画〉『アジール・フロッタン JAPAN ARCHITECT展』(仮)
会期:2018年1月〜3月
会場:アジール・フロッタン内部
主催:日本建築設計学会
企画:アジールフロッタンプロジェクト実行委員会(仮)
※詳細は後日発表します。
2017/07/26