「國府理「水中エンジン」redux」展開催のお知らせ

2014年に急逝した國府理(京都市立芸術大学 美術研究科 彫刻専攻修了)の《水中エンジン》(2012)は、國府自身が愛用していた軽トラックのエンジンを水槽の中に沈め、水中で稼働させるという作品です。部品の劣化や浸水など頻発するトラブルの度に一時停止とメンテナンスを施されて稼働し続ける不安定な姿は、発表の前年に起きた原発事故に対する批評的応答であると言えます。國府の創作上においても、「震災後のアート」という位相においても重要なこの作品は、インディペンデント・キュレーターの遠藤水城が企画する再制作プロジェクトにおいて、國府と関わりの深いアーティストやエンジン専門のエンジニアらの協力を得て、2017年に再制作されました。今回、オリジナルが発表された京都のギャラリー・アートスペース虹にて、5年ぶりに展示されます。この再制作のプロセスの記録・アーカイブ化には、「現代美術の保存修復/再制作の事例研究」として本研究センターが関わっています。

 

前期:2017年7月4日(火)~7月16日(日)

後期:2017年7月18日(火)~7月30日(日)

※前期・後期で展示内容が大幅に異なります

開廊時間:11:00-19:00(7月16日、30日のみ18:00まで)

会場:アートスペース虹

http://www.art-space-niji.com/

 

企画:遠藤水城
主催:國府理「水中エンジン」再制作プロジェクト実行委員会
遠藤 水城(インディペンデント・キュレーター)/ 白石 晃一(アーティスト)/ 高嶋 慈(批評家)/ はが みちこ(アート・メディエーター)/ ヤノベ ケンジ(アーティスト)
協力:アートコートギャラリー、アートスペース虹、京都市立芸術大学芸術資源研究センター、京都造形芸術大学 ULTRA FACTORY、東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
助成:公益財団法人 関西・大阪21世紀協会 アーツサポート関西、
公益財団法人 テルモ生命科学芸術財団
公式サイト:https://engineinthewater.tumblr.com/
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関連イベント

・ゲストトーク
7/8  19~20時半 会場:良恩寺(京都市東山区粟田口鍛冶町7)
話し手:椹木野衣(美術批評家) 聞き手:遠藤水城 入場料:無料

・トーク「《水中エンジン》再制作の技術について」
7/15 19~20時半 会場:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)(京都市東山区山崎町339)
話し手:白石晃一、松本晃(エンジニア) 聞き手:高嶋慈、はがみちこ 入場料:無料

・ゲストトーク
7/22 19~20時半 会場:京都芸術センター(京都市中京区山伏山町546-2)
話し手:浅田彰(批評家) 聞き手:遠藤水城  入場料:無料

・クロージングパーティー
7/29 18時~20時  会場:green & garden(京都市中京区三条猪熊町645-1)
入場料:1,000円(ワンドリンク付)
1 – トーク「遠藤水城、プロジェクトの全貌を語る」話し手:遠藤水城
2 – 上映会「國府理作品の記録映像を見る」
3 – ライブ「《水中エンジン》記録音楽をつくる」出演:中川裕貴(音楽家) 他

 

チラシ

 

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