染織専攻
教育目的
生まれた時に、あたたかく包み込んでくれた布。その後も毎日、私たちは布を身に付けて暮らしています。このように、人と一番近い「布」を作り、それを彩る技法が「染織」です。
この染めや織りの技法は、人類の歴史とほぼ同じだけの悠久の歴史を持ち、未来も人間と共にあります。そして生命を保持するためだけではなく、美を求める人の心に添いながら、生活をしっかりと支えているのです。
染織専攻では、太古の人類と同じように、羊毛や麻綿の繊維素材と出会うところから、染織技法へ進化する過程を体験しつつ、さまざまな染料を使って、布に独自の色彩と形体を定着させることを試みます。そうした制作工程をとおして、染織特有の自己表現を模索し、新たな視点を持ったクリエーターを育てることを目指しています。
授業概要(カリキュラム)
染織専攻では、さまざまな繊維素材を用いて染めと織りの基本的な技法を習得し、創作を行います。ろう染め、型染め、捺染、織物、編みや組み、フェルトなどの技法を基礎から学び、それらをより深く考察して、学生の自由な発想によって表現へと導きます。
2回生は専任教員が担当する基礎授業を受け、3回生以上は染織1,2,3を選択し、より専門的な制作を進めます。それぞれの課題に応じて、人体や動植物のスケッチ、レクチャーや工房見学、学外との連携プロジェクト等を自主的に取り組みます。課題に応じて非常勤講師も参加し、プレゼンテーションや合評を行い、グループでの討論や教員との個別の指導を経ながら、自らの創作の原点を探ります。学年末の制作展には、全学生が自由テーマで制作し出品します。
このように専門の知識を深め、経験を重ねながら自己研鑽することで、卒業後の進路を見出す手がかりにします。
科目一覧
学生インタビュー
「染織専攻で学んで良かったことは?」
染織科では繊維に関わる表現を1人1人が独自に追求しています。3回生からは特に、着物・パネル・織物から立体造形まで同じ学年内だけでも幅広い表現作品に溢れていて、皆が同じように作品を1から作り上げる悩みやこだわりと戦うことは貴重な体験だと思います。
こうして染織分野に入ってみて、様々な技法を学ぶうちに生活により密着した分野であると感じました。
糸や布、着ること包むこと、生活の中で当たり前にあった存在や行為を見直して、素材、技法、色や形をどう作品に活かすか。学べば学ぶほど、表現方法が多様で自由な染織の世界は広がり続け、なにを試してみるか迷いますが、周りの先輩や親身に指導してくださる先生方、後輩達からも刺激を受けながら自分の作品を作りあげていく楽しさを知り、学べたことを何よりも嬉しく思います。
4回生 尾島華子
受賞者リスト
京都産業技術研究所との連携
染織研究室では、京都産業技術研究所と連携して授業等を行っています。「紋織実習」では、デザインから紋データ作成、力織機を用いた製織という一連工程を学びます。

学生作品



非常勤講師(実技)一覧
- 阿部緑
- 葛西郁子
- 金沢香恵
- 兼先恵子
- 川村成
- 増田晴香












