閉じる

共通メニューなどをスキップして本文へ

ENGLISH

メニューを開く

総合デザイン専攻

幅広いデザイン領域から

専門・進路を自由に選択できる専攻

取組の様子

2023年度から新設された総合デザイン専攻は、これまであったビジュアル・デザイン専攻、環境デザイン専攻、プロダクト・デザイン専攻を1つの専攻に統合し、各領域の専門を深く研鑽するとともに、領域を横断するカリキュラムに基づいた授業を行う専攻です。学生は、デザインの基礎課程を経た後に、自分に見合った専門を自由に選択することができます。総合デザイン専攻を卒業するとさまざまな進路が広がっています。卒業生の中には、企業・NPO・行政への就職はもちろん、京都芸大の大学院、国内の大学院への進学や欧米の大学に留学した人もいます。

卒業後の進路(これまでの3専攻の実績から)

グラフィックデザイン、広告デザイン、ゲームデザイン、映像デザイン、ファッション・テキスタイルデザイン、プロダクトデザイン、家具デザイン、カラーデザイン、ディスプレイデザイン、インテリアデザイン、建築デザイン

教育方針

身体を使った創作を重視したカリキュラム

総合デザイン専攻は、素材に触れながら手で描き作る、すなわち身体を使った創作で培われる基礎造形力を重視しています。もちろんデジタル機器による表現技法も修得していきますが、本専攻では、素材に触れながら描き作った体験を基盤とすることが、デジタル機器での創作においてもより個性的・独創的な表現になると捉えています。

基礎力を基盤に、段階を追って独創性を身につけていく授業体系

総合デザイン専攻の1年次と2年次では、デザインに必要な造形の基礎力を修得することを重視したカリキュラムが組まれています。3年次からは、学生が自分に見合った専門の表現を深く探求できるカリキュラムとなっています。このように総合デザイン専攻では、学生に基礎から段階を追って表現力を身につけさせることで、独創性ある人材の育成を目指しています。

社会にある問題を発見し、問題の解決をデザインの力で具体化できる人材の育成

総合デザイン専攻の授業には、社会にあるさまざまな問題を発見し、デザインの力でそれを解決することを目標にしたカリキュラムが組まれています。授業には、社会の最前線で活躍するデザイナーやアーティストはもとより、医学・工学・哲学・文化人類学・経済学・法学(知的財産権)など、美術以外を専門とする外部講師による演習や、京都の伝統産業を含む企業・行政・NPOといった外部組織との学外連携事業も行います。また、国内の他大学や海外の芸術大学との共同授業も組まれています。この授業の目的は、複雑な社会にある諸問題を発見し、問題の解決をデザインの力で具体化できる人材を育成することにあります。

4年間の実技カリキュラム

1年次前期の総合基礎実技を履修後、1年次後期から2年次にデザイン科基礎を履修します。2年次には「総合デザイン基礎1・2」「デザインB(xyz-1)・(xyz-2)」から選択します。総合デザイン専攻に進むには、「総合デザイン基礎2」の履修が必須です。

デザイン科基礎(1年次後期)

デザイン基礎(総合的なデザイン基礎課題、各専攻の基礎など)について、1週間から3週間の期間で取り組む課題を行い、デザインするために必要な表現方法や、基礎的な技術を身につけます。

デザイン科基礎(2年次前期・後期)
総合デザイン基礎1・2

取組の様子

2年次前期では、1年次に培った造形力と構想力を基盤としながら、デザインの各専門に必要な幅広い技法や技術を修得します。この段階で重視するのは、平面、立体、空間へ展開する表現力の修得であり、そのために、色彩、タイポグラフィ、立体造形、図法、木工、写真、シルクスクリーンなどを学ぶ多彩なカリキュラムが組まれています。2年次後期では、選択課題(平面、立体、空間系)を各自選択し、デザイン各領域の技術を伴う幅広い表現力の修得を目標とする一方で、構想力を身につけるためのカリキュラムが織り交ぜられています。これらの授業の体験から、学生は、自分に合った専門を見定めていきます。

総合デザイン1・2(3・4年次)

3年次には、2年次までに見定めた自分に合った専門のゼミを選択します。ゼミは3つあり、グラフィック・イラストレーション・ゲーム・映像・CG・UI/UX・パッケージ・書籍・ファッションなどのデザインを専門とする「Design1」、日用品・家具・各種デバイス・モビリティなどのデザインを専門とする「Design2」、そして、建築・都市計画・ディスプレイ・インテリアなどを専門とする「Design3」です。学生は任意に選んだゼミで高い専門性を獲得していきますが、3年次には3つのゼミが合同で共通のテーマによる授業を行うことで、専門を横断し総合する高いレベルのデザインについて学びます。4年次には、自分で設定した自由なテーマでの卒業制作に取り組みます。

専攻独自の取り組み

さまざまな企業との連携授業

取組の様子

総合デザイン専攻では、これまでのビジュアル・デザイン専攻や環境デザイン専攻が、エレクトロニクスメーカー、化粧品メーカー、食品メーカーなどの企業と連携して実施してきた製品開発、ブランディング、店舗などのデザインに関する授業をさらに充実させる予定です。

京都市内ホテルコンセプトルームデザイン

取組の様子

プロのデザイナーと協働し、京都タワーホテルアネックスに3回生がデザインした3部屋が、ザ ロイヤルパークホテル京都三条に3回生グループと院生グループがデザインした2部屋が完成しました。プロとの協働により実際に宿泊可能な空間ができ上がり、有意義な取り組みとなりました。

欧米の芸術大学とのボローニャでのイラスト展

取組の様子

国際的な連携授業として、ENSAD(仏)、ボローニャ大学(伊)、ハンブルグ応用科学大学(独)、パーソンズ スクール オブ デザイン(米)、バルセロナ大学(西)などの大学と合同で、ボローニャにおいてイラストレーションの展覧会を行っており、欧米の学生作品の幅広い表現や発想に触れることができます。

手塚プロダクションとの連携授業

取組の様子

手塚プロダクションとデザインラボの提携協定を結び、手塚治虫作品を深く読み解き、新規企画の立案、イベントやプロダクトなどのコンセプトからデザイン開発を行うなどの授業を実施しています。この授業では、手塚プロダクションをはじめ、さまざまな関連企業の方々も参加しています。

バルフェスティバルの家具デザイン」

取組の様子

香川県の丸亀バルフェスティバル実行委員会からの依頼をきっかけに、バルフェスティバルで使うカウンターの企画、デザイン、モックアップの制作を行いました。制作はShopBotというCNCルーターを用いて行いました。デザインから制作まで一貫したプロセスを経験することができました。

学生作品

教員紹介

非常勤講師(実技)一覧

  • 芦田康太郎
  • 泉 拓郎
  • 家入 杏
  • 大石起聖
  • 岡野邦彦
  • 黄瀬 剛
  • 黒木 裕行
  • 楠 麻耶
  • 桑田知明
  • 康 未来
  • 古鍛冶 達也
  • 坂野 徹
  • 髙木良枝
  • 辻中達也
  • 寺岡波瑠
  • 土井 亘
  • 徳永杏子
  • 中坊壮介(客員教授)
  • 新森 雄大
  • はまぎしかなえ
  • 藤野真史
  • 藤脇慎吾
  • 本位田有恒
  • 三田地博史
  • 湊 健雄
  • 山崎泰寛
  • 山本紀代彦
  • 山本 史