修士課程
教育・研究目的
修士課程は、個性を尊重し創造性を育む高度に専門的な音楽芸術の研究と教育を行い、音楽の専門的知識を生かして社会で幅広く活躍しうる優れた音楽家や研究者を育成することを目的とします。
専攻
作曲・指揮専攻
作曲
学部での研究のさらなる展開を課題とし、より多くのイベントに自主的に参加して、企画や制作を経験しながら、作曲者として自立することを目標としています。修了時は、修士作品または修士作品と修士論文を提出します。
指揮
指揮実習を中心に指揮法を探究することにより、技術の熟成を図ります。また、各自のレパートリーを形成し、広げることによって、広く演奏分野で活躍できる指揮者を育成します。修了時は、修士演奏または修士演奏と修士論文を提出します。
器楽専攻
ピアノ
演奏技術・表現力の向上を目指すとともに、理論的な考察・研究を行います。課程の修了に際しては、その成果として修士演奏I (80分程度のリサイタル)と修士論文の提出が義務付けられます。また修士論文の提出の代わりとして修士演奏II(60分程度のリサイタル)を行うことも可能です。
弦楽
より高度な演奏技術・表現力を追究し作品解釈のための研究や考察を行い、社会に貢献できる音楽家を育てることを目的とします。修了に際しては、その成果を修士演奏として発表します。演奏に加え修士論文を選択することも可能です。
管・打楽
より高度な演奏法、さらに理論面での研究を求めます。修了時には、独奏による修士演奏Ⅰ、室内楽による修士演奏Ⅱまたは修士論文の提出が課せられます。※2024年度から、新たな楽器科目としてハープを新設します。
声楽専攻
各研究室において専門的な研究を行います。修了時には、リサイタル形式による修士演奏Ⅰと修士論文の提出、またはそれに代わる修士演奏Ⅱが課せられます。
【クラス授業】
歌曲演習には、ドイツ歌曲とフランス歌曲のクラスがあり、各専門の歌曲を研究します。声楽演習のクラスでは、専任教員による専門的な分野を題材に演習を行います。
【オペラ】
オペラのクラスでは、オペラの公演を年1回行います。オーケストラ伴奏つきの本格的な舞台を一般公演として行います。
音楽学専攻
学部時代に培った能力を基盤とした学術的意義の高い研究を目指します。専門科目を履修するとともに、担当教員の演習に参加して研鑽を積みます。担当教員からの個人指導を受けながら、課題探求・解決力や論理的思考に根ざしたコミュニケーション力を養い、最終的な研究成果を修士論文としてまとめます。優れた成果を上げた学生は、関連学会で研究発表を行うこともできます。
日本音楽研究専攻
日本の伝統文化を、音楽面を中心に研究します。伝統音楽の理論・思想・歴史を深く知るだけでなく、伝承の現場に参加し、観察して体験を深めます。学び得た知識を論文にまとめ、さらに一般向けに分かりやすく提示する手段を実践的に学び、伝統文化における音楽・芸能の理解を深めていきます。学術的な深い理解を踏まえた上で、伝統音楽・芸能の伝承と実践をサポートできる人材を育成します。