日本画専攻

日本最古の日本画専攻。

135年の歴史から表現を学ぶ。

教育目的

制作風景

都市生活の中に自然をうまく取り込み,じっくりとかつ大胆に新しい価値を創造してきた京都。

日本画専攻は,本校が1880年に日本初の公立絵画専門学校として開設されて以来営まれ,日本画制作指導と,制作理論研究が行われてきました。その伝統的基礎技術をふまえ現代における日本画表現と技法の指導,制作理論の基礎研究を行い,日本画制作を行います。また同時に古画研究を通して,古典絵画に於ける様式研究や技法研究を行い,原作の評価と鑑賞の方法を学び,日本画制作における評価能力を養います。

授業概要(カリキュラム)

授業風景

総合基礎を経て日本画専攻を履修する学生はまず,1回生後期に一般的な日本画画材についての基礎知識を実践的に習得。その後,2回生の間に日本画制作の基礎を「地面」や「人体」を対象としながら学びます。3回生から下記に記載する3つの研究室の中から,各自の特性に合わせた表現の追及を行うべく,いずれかを選択し履修します。この3コースは3回生次,半期ごとに自由に移動することができます。4回生ではそのいずれかのコースを通年で登録し,卒業制作の準備を行います。

【研究室1(古画研究)】

近代以前の日本美術,ひいては歴史上日本美術に影響を及ぼしてきた異文化の古典絵画までを視野にいれ,その技法や様式を学びます。

【研究室2】

戦後から現在までの日本画表現を土台とし,現在認識されている日本画の技法・表現を学び,更に深化させることを念頭に制作研究を指導します。

【研究室3】

連綿と継続してきた日本画の伝統的技法及び解釈を前提に,現在から更にその先の表現はいかに可能か,実践的な制作研究を指導します。

科目一覧

在学生の声

​日本画を学べば学ぶほど,描くことに無限の興味が沸いてきます。

まずは,人体や動物や植物などの自然物の写生を重ねていきます。すると,現実と少し離れた新しい世界観を発見します。その世界観は各々の個性の深みに繋がって画面に描かれます。同時に,日本画の材料との出会いがあります。筆,和紙,岩絵具,水干絵具など,自然を活かし洗練された美しい画材は眺めているだけで心躍ります。使い方は,各々じっくり研究していきます。これらの,見て感じとる「入力」と,感じて描く「出力」の繰り返しで,時には楽しく,時には壁にぶつかりながら,技術を磨いていきます。

日本画専攻は日々,先生方の経験・知識豊かなご指導のもと,仲間達や先輩方と意見を交わしながら,己の向き合う問題の探求に励むことが出来る,とても自由度の高い環境です。この環境の中で,日本画を描き続けて突き詰めた先にある自分だけの世界は,きっと生涯の宝物になると思います。日本画専攻に進んだ際には貴重な体験を自積み重ねて,己が夢中になれる情熱を探してみてください。

小曽根愛加(修士課程1回生

授業に関連した専攻での活動について(学外連携や文化芸術資源の地域還元の取組等)

京都市立芸術大学日本画研究室では,2012年まで〈現在の大学における日本画教育と研究を,今日的な視点から見直し,あらためて再構築する共同研究〉に学生と共に取り組んできました。

その内容は,日本画制作を軸とした研究,カリキュラムの改善,学生の様々な進路に活かせる教育体制の構築,社会資源としての活用等,多岐にわたります。日本画そのものの再構築,岩彩画研究における中国との国際交流,初等中等教育にアプローチした「美しいと出会うプロジェクト」,生涯教育としての「学ぶ 日本画プロジェクト」等は,それらの一環です。

○日本画の再構築と東アジアレベルでの岩彩画の展開

  • 2009「東アジアにおける岩彩画の展開 東方岩彩画展」(上海大学美術学院画廊/中国)
  • 展示初日に討論会,会期中に講座を3回,ギャラリートーク等を開催
  • 2010「日本画をつなぐ」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA1,2)
  • 第1章 模写・修復技術の伝承,第2章 日本画の発展・展開-京都市立芸術大学日本画研究室の現在,第3章 中国における「岩彩画」の展開
  • 会期中に関連講座「敦煌壁画保存修復活動の現在」(敦煌研究院美術研究所所長),「中国における岩彩画の現在」(上海大学美術学院講師),大学院公開ゼミ2回,公開授業3回を開催
  • 2011「敦煌意象-中日岩彩画展」「敦煌芸術の伝承と当代岩彩画創作シンポジウム」
  • (敦煌研究院/中国)シンポジウムにおいて本専攻教員7名が研究発表

○美しいと出会うプロジェクト

本学は,2007年京都市教育委員会と包括協定を締結しました。それを機に日本画専攻では,小~高の教育現場で多様な学習機会を提供しています。これまでに1000名以上の児童学生が参加しました。

2012年の主な活動

 ・京都市立境谷小学校「水墨画を題材とした授業及び土曜学習におけるワークショップ」

 ・京都市立中学校美術部との連携活動

  (参加校)大枝中学校,大淀中学校,衣笠中学校,山科中学校

○学ぶ日本画プロジェクト

本学日本画専攻における研究教育の魅力を広く伝えるために,様々な機会で,展示はもちろんのこと,講義や実技講座などを行ってきました。

  • 佐川美術館日本画ワークショップ2009~2012

学生作品

オオカミ
制作した学年 修士課程2回生

カメのきもち
制作した学年 4回生
2015年京展入選

在り処
制作した学年 4回生

生ずる
制作した学年 4回生

記憶の土
制作した学年 修士課程1回生
第25回丹波美術工芸展 京都府知事賞

地面
制作した学年 2回生

『唐人宮楽図』模写
制作した学年 修士課程2回生

ノスタルジー
制作した学年 修士課程2回生

教員一覧

大野俊明
  • 特任教授
  • 日本画

西田眞人
  • 教授
  • 日本画

浅野均
  • 教授
  • 日本画

綾田勝義
  • 教授
  • 絵画制作

日影圭
  • 准教授
  • 日本画

川嶋渉
  • 准教授
  • 日本画

小島徳朗
  • 准教授
  • 絵画制作

三橋卓
  • 講師
  • 絵画制作

非常勤講師(実技)一覧

  • 上坂秀明
  • 西川礼華
  • 野村由佳

非常勤講師(実技)
プロフィールを見る