伊藤若冲生誕300年記念シンポジウム『若冲デザインの先進性』の報告

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平成28年7月1日(金)午後2時からロームシアター京都で,芸術資源研究センターが後援の,関西元気文化圏推進フォーラム「文化芸術の再発見」VII 伊藤若冲生誕300年記念シンポジウム『若冲デザインの先進性』が開催されました。前﨑信也研究員がシンポジウムのコーディ—ネーターとして参加。当日は1650名の方にご来場いただきました。

シンポジウムの第1部は美術史家の狩野博幸氏による基調講演「若冲の魅力,新たに見えてきたこと」。伊藤若冲の絵画に対する姿勢について詳細にお話しいただきました。第2部のパネルディスカッションでは,はじめに「映像で楽しむ若冲作品」として,グーグル プロダクトパートナーシップ本部マネージャーの山崎志信氏が,グーグル カルチュラルインスティテュートの紹介と,そこで公開されている高精細の若冲作品の画像の説明がありました。パネルディスカッションでは,若冲研究を牽引してこられた辻惟雄氏が体調不良で欠席となったため急遽ミホ・ミュージアムの岡田秀之氏にご登壇いただきました。岡田氏の他には、漆芸家で京都産業大学文化学部教授の下出祐太郎氏,京友禅・京都工芸染匠協同組合理事の関谷幸英氏,ZONEきものデザイン研究所プロデューサー伊藤剛史氏と,前崎研究員が参加。京都の伝統工芸を取り巻く問題と,若冲デザインを生かした作品制作への可能性についてディスカッションが行なわれました。

(芸術資源研究センター非常勤研究員 前﨑信也)

 

関西元気文化圏推進フォーラム「文化芸術の再発見」VII
伊藤若冲生誕300年記念シンポジウム『若冲デザインの先進性』

日時:2016年7月1日(金)14:00–16:30

会場:ロームシアター京都 メインホール

第1部 基調講演
「若冲の魅力,新たに見えてきたこと」
講師:狩野博幸氏(美術史家)

第2部 パネルディスカッション
映像で楽しむ若冲作品
※Google Cultural Institute (グーグル カルチュラル インスティテュート)
による70億画素で撮影した若冲作品を大画面で鑑賞
講師:山崎志信氏(グーグル プロダクトパートナーシップ本部マネージャー)
※インターネットで世界中にある美術館や博物館の展示品を高画質で鑑賞できるサービス

パネルディスカッション
パネリスト:岡田秀之氏 (MIHO MUSEUM学芸員)
下出祐太郎氏(漆芸家・京都産業大学文化学部教授)
関谷幸英氏(京友禅・京都工芸染匠協同組合理事)
伊藤剛史氏(ZONEきものデザイン研究所プロデューサー)
コーディネーター:前﨑信也氏(美術工芸史家・京都女子大学家政学部准教授)

チラシ

 

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