閉じる

共通メニューなどをスキップして本文へ

ENGLISH

メニューを開く

ものづくりを通した陸前高田市の方々と京芸生の交流

2013.07.30

 京都市立芸術大学では,テーマ演習(※1)「岩手の手作り工房と一緒に商品開発」という授業において,東日本大震災の被災地である岩手県陸前高田市で「手づくりによる復興」に取り組まれている方々と,ものづくりを通した交流を行います。

 陸前高田市の仮設店舗で手芸店を営む徳山恵美子さん(※2)は,被災地の方々が集い,手芸を楽しむ場を提供することで,震災で分断されてしまったコミュニティーの場を新たに作られるとともに,参加者の方々が手作りした製品を販売し,その収入を参加者に支払うことで生活を支援されています。

 この授業では,受講する学生33名が,市場調査を行い,本学で培った技術力,発想力を生かして,徳山さんの店舗で制作する製品の企画及びサンプル制作を行い,提案します。

 その後,徳山さんの店舗で手芸をされている皆様に製品を制作していただき,出来上がった製品を京都において販売する予定です。

 7月18日に,学内において,徳山さんに提案する製品サンプルの意見交換会を行いました。

 

 

 学生からは,ウニやイクラなどのパッチワークやブローチ,クジラのポーチ,リアス式海岸を象ったアクセサリーなど,岩手県にちなんだ製品が発表され,担当教員の藤井良子講師から,改善点などが指導されました。

   

   

 プレゼンテーションを終えて,学生は,「陸前高田の皆さんに,自分たちのアイデアを楽しんでいただけたら嬉しい。また,その製品が,社会に受け入れてもらえるようにさらに改良したい。」と声を弾ませます。

 今後,8月に担当教員の藤井良子講師と学生の代表者が,陸前高田を訪れ,徳山さんに学生の考えた製品を提案します。また,後期の授業では,製品の制作,販売等を行う予定です。

 これらの様子もホームページで御紹介します。

 

※1 テーマ演習

  京都市立芸術大学美術学部独自の横断教育カリキュラムで,一定のテーマに沿って,学生と教員が専攻を越えて実践的な研究活動を行い,芸術に関わる幅 広い視野と探究心,コミュニケーション能力を養う。

※2 徳山恵美子(とくやま・えみこ)さん

 岩手県陸前高田市在住。主婦業のかたわら,手芸教室を主催するが,東日本大震災の際,教室が津波で全壊し,作品や手芸道具などを失う。その後,手芸による被災地支援の取組に参加し,手仕事の持つ力を実感。2012年12月,地元陸前高田市に「手作りのお店めぐみ」をオープン。

 facebook:http://www.facebook.com/yumekobomegumi?group_id=0