平成28年5月23日(月曜日),本学の客員教授を務める日本画家の森田りえ子氏による特別授業を実施しました。
今回の特別授業は,森田客員教授の展覧会「いのち賛歌 森田りえ子展」が開催されている相国寺承天閣美術館を会場として利用させていただき,森田客員教授による講演と,展示中の作品を解説していただきながら鑑賞するギャラリートークという構成で実施しました。
講演では,森田客員教授から,10年前に手掛けられた金閣寺方丈杉戸絵をはじめ,自身の学生時代の作品から新作シリーズの「KAWAII GITAI」に至る,これまでに手掛けられた主な作品について,用いられている技法をはじめ制作時の心情などを詳細に解説いただきました。
授業に参加した学生に対しては,常に新しいことに挑戦してきた御自身の経験を踏まえつつ,日本画を描く手順が自分の中の一部になるぐらいまで描き続ける中での気付きを作品制作に生かしていくことの重要性や,失敗を恐れずに多少の楽観主義に立って物事に臨むことの必要性,異分野の人々との交流を持つことの大切さを伝えていただきました。
講演に引き続き行われたギャラリートークでは,展示されている作品を前に,森田客員教授自ら解説いただき,学生からの質問にもお答えいただきました。
森田りえ子客員教授の展覧会「いのち賛歌 森田りえ子展」は,相国寺承天閣美術館にて,平成28年6月19日(日曜日)まで開催中です。