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境谷小学校で水墨画の授業を指導

2016.11.21

白と黒であざやかに 水墨の授業

京都市立芸術大学の在学生,卒業生が空き教室を活用して制作活動に取り組む「境谷小レジデンス」など,かねてより連携を行っている京都市立境谷小学校の3年生の図画工作の授業において,児童たちが本学の教員と学生の指導・助言のもと,水墨画に挑戦しました。

「白と黒であざやかに」と題した今回の授業は,小学校3年生で毛筆を学ぶタイミングに合わせて,墨を使い黒と白の濃淡だけで画を描く楽しさを子どもたちに感じてもらおうという試みです。

今回,指導に当たったのは,美術学部日本画専攻の川嶋渉准教授と三橋卓講師の他,大学院美術研究科修士課程日本画専攻の1回生5名。今回の授業は,水墨画を学ぶ3回シリーズの最終回で,授業の冒頭,児童たちが自分たちだけで画を描いてみた時にうまくいかなかったことや教えて欲しいことを先生に質問してもらい,川嶋准教授が筆の使い方の実演を交えながら説明を行いました。筆先や墨を使い分けながら細い線,太い線,色の濃淡を描き分ける川嶋准教授の巧みな筆さばきに児童からは驚嘆の声が上りました。

その後,児童たちは「子犬」,「もみじ・きのこ」,「つばき」,「かぶ」の4つのモチーフ別に分かれ,本学学生たちによる個別指導を受けながら,それぞれに水墨画を描き始めました。児童たちはそれぞれにお手本の画を参考にしながら,3種類の墨を上手に使い分け,大胆かつ繊細な筆のタッチで作品を仕上げていきました。

指導に当たった本学学生たちは,普段は「教えられる側」ですが,こうして「教える側」に回ってみて,その難しさを実感するとともに,楽しんで描く児童たちのセンスに驚いていました。こうした機会を与えてくださった境谷小学校の皆様に,この場をお借りして感謝申し上げます。

なお,この取組は本学博士課程の修了生でもある,奈良教育大学の竹内晋平准教授との共同研究として2012年度から継続して実施しているものです。