祇園祭の「休み山」で,約200年ぶりとなる復興に向けた取組が進められている「鷹山」の裾幕等のデザインを本学美術学部・大学院美術研究科修士課程の学生39名が取り組むことになりました。
この取組は,美術学部総合芸術学専攻の吉田雅子教授(専門:染織工芸史)が鷹山調査委員会の委員を務めており,平成25年度にも本学の学生たちが大船鉾の裾幕等のデザインを行った実績があることなどにより,(公財)祇園祭山鉾連合会及び(公財)鷹山保存会からお話しをいただいたもので,裾幕及び音頭取り等の衣装や小物類のデザイン等を複数年かけて制作することになりました。
今回デザイン制作に参加したのは,同学部の専攻横断型授業「テーマ演習」の一つである「祇園祭の鷹山の復興デザイン計画」の受講者たちで,今年度は曳子の衣装と扇子のデザインを行うことになりました。
7月27日(木)に,ちおん舎にて行われた鷹山保存会の役員の方々に対するプレゼンテーションでは,受講者が7班に分かれて曳子の衣装のデザイン案を披露。役員の皆さんによる協議の結果,法被・帯・笠は3つの班の案を組み合わせたものとなりました。
また,扇子のデザインでは17名の受講者がデザインを提案し,御神体の鷹匠を描いたデザインが採用され,その他4案がTシャツや次年度以降のデザインの候補となりました。
来年度以降も裾幕や音頭取り等の衣装や小物類のデザインを本学学生が引き続き担当し,鷹山の巡行復帰に協力していきます。