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「水墨画にチャレンジ!2」 下京雅小学校「伝統文化部」の児童が「水墨画」に挑戦

2017.10.30

京都市立芸術大学日本画研究室では,日本画の研究と教育の成果を社会資源と捉え,実技講座や教育現場での交流事業,学生の社会参加等の活動に取り組んでいます。

その取組の一環として,本年7月に,下京雅小学校に御協力いただき,6年生児童たちの総合的な学習の時間「みやび学習」において,水墨画を描く体験授業を行いましたが,今回,再び同校の御協力の下,児童たちの部活動の時間を活用させていただき,伝統文化部に所属する児童たちに水墨画を体験してもらいました。

伝統文化部の子どもたちによる水墨画体験は,平成29年10月11日と25日の2回にわたり行われ,本学美術学部日本画専攻の日影圭教授と川嶋渉准教授,大学院修士課程の学生3名が指導を担当しました。

初日は墨画と水墨画の違いなど基礎知識を知ってもらい,導入体験として墨汁は使わずに硯で墨を擦る体験の他,グラデーション等の技法を学び,こうした基礎を身に着け臨んだ2日目は,薄墨づくりから体験をスタート。前回学んだグラデーションや「かすれ」の技法を練習した後,児童それぞれが選んだお手本を色紙に模写してもらいました。子どもたちは色紙が配られた当初こそ少し緊張気味でしたが,前回の体験で筆づかいや技法を学んでいたこともあり,お手本作品の特徴を上手く捉え,大胆な筆致で描き進めていき,1時間の部活動の時間内に,多くの子どもたちが2枚の作品を仕上げるなど,意欲的に取り組んでもらえました。

なお,今回の体験でお手本にした作品は,本学の前身である京都府画学校設立当時に,美術教育の現場で実際に使用されていたもののコピーを用いており,子どもたちには今回の体験を通じて本学の美術教育の一旦に触れていただくことができました。

今年7月に引き続き,体験学習にご協力いただきました下京雅小学校の皆様に,この場をお借りして感謝申し上げます。

なお,本事業は「下京区区民が主役のまちづくりサポート事業」に採択されており,下京区役所の助成により開催したものです。