祇園祭の「休み山」で,2022年の巡行復帰を目指している「鷹山」の衣装等のデザインを本学美術学部・大学院美術研究科修士課程の学生が,専攻横断型授業「テーマ演習」の一つである「祇園祭の鷹山の復興デザイン計画」において昨年4月から取り組んでいるところです。
昨年7月に,鷹山保存会の役員の方々に曳子の衣装や扇子等のデザインのプレゼンテーションを行いました。この度,「曳子」と「ちゃりん棒」の衣装が完成しましたので,6月3日(日)に東山区にある漢検 漢字博物館内の「祇園祭ぎゃらりぃ」(東山区祇園町南側551)にて同保存会に贈呈いたしました。
「曳子」とは山鉾の綱を引く方々で,「ちゃりん棒」とは山鉾巡行の際に「曳子」を先導する役目の方々のことです。贈呈いたしました衣装は,「祇園祭ぎゃらりぃ」において展示中ですので,お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
なお,この取組は,美術学部総合芸術学専攻の吉田雅子教授(専門:染織工芸史)が鷹山調査委員会の委員を務めた関係で始まり,(公財)祇園祭山鉾連合会及び(公財)鷹山保存会の御協力の下,裾幕及び音頭取り等の衣装や小物類のデザイン等を複数年かけて制作する予定です。引き続き,鷹山の巡行復帰に協力してまいります。