2019年6月1日から7月15日まで，京都市立芸術大学ギャラリー＠ＫＣＵＡ（アクア）では， 史実や社会現象についての緻密な調査をもとに，雑草などの植物をとおして未来を考察するための作品を手がける気鋭のアーティスト，ジェン・ボーの個展を下記のとおり開催します。皆様の御来場をお待ちしております。
【本展覧会について】
平成３１年１月と３月の２回に渡って京都を訪れたジェンは，京都市立芸術大学の移転予定地である崇仁地域（京都駅東部エリア）に強く関心を抱き，その歴史を学び，現在の環境を調査しました。
本展では，大学移転という次なる大きな変化を受け入れようとするこの地域を舞台に，建築家，生態学者，文化人類学者，歴史学者，活動家，美術家など，さまざまな専門を持つ人々と共に実施するプロジェクトを元に構成したインスタレーションが展開されます。
本展のタイトルの元となった「道在稊稗」は，『荘子』の一節で「道（タオ）は何処にあるのか」と問われた荘子が「何処でもある，すべてを余すところなく包むものである」と説く場面に記されています。人為を離れた自然の中においては，全てが等しい価値を持つ——。人類が地球環境に変化を及ぼすようになった地質時代「人新世」に生きる人々に，ジェンはその作品を通じて，地球の環境と生態系，そしてその未来に向けて私たちができることとは何かを問いかけているのです。
| 会期 |
2019年6月1日（土曜日）～7月15日（月曜日・祝日） 午前11時～午後7時 （月曜日休館，７月１５日は開館） |
|---|---|
| 会場 | 京都市立芸術大学ギャラリー ＠KCUA（アクア）
（地下鉄東西線「二条城前駅」2番出入口を南にすぐ） ※入場無料 |
| 参考 |
ジェン・ボー（鄭波，Zheng Bo） １９７４年 北京生まれ ２０１３年 香港城市大学クリエイティブ・メディア学部助教授（２０１３年－） ２０１２年 ロチェスター大学ビジュアル文化学博士課程修了 ２０１０年 中国美術学院総合メディア芸術学院教員（２０１０年－２０１３年） ２００５年 香港中文大学修士課程（MFA）修了 １９９９年 アマースト大学コンピューターサイエンス学部・美術学部卒業 |
| 主催 | 京都市立芸術大学 |
| 問合せ先 |
|
イベント会場
日本、京都府京都市中京区押油小路町２３８−１ 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA