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学長メッセージ:在学生の皆さまへ

2020.07.29

在学生の皆さまへ

7月も終わりが近づき、前期の授業、試験が終了しようとしています。今年は「遠隔授業」という学生、教職員全員にとって、特別な前期になりました。学生間の交流も、今までとは違った新しい方法を探ってこられたことと思います。皆さんはこの状況の中、前向きに努力し、本当によく頑張ってこられました。

しかし本音では、キャンパスで実際に制作したり、合奏したり、教員からもっと直に指導を受けたかったことでしょう。一回生の皆さんは、まだ大学のコミュニティに繋がれず、不安を感じておられると思います。先生方も本当は対面で、すべてのディスタンスをとっぱらって、皆さんのそばで教えたい気持ちを抑えておられました。また、本学の自由で横断的な繋がりが自然発生する学風が、将来につながる豊かな糧をもたらすと思うと、皆さんが大学でリアルな時間や空間を共有できない今のこの状況は、たいへん残念に思います。大学としては、学生の皆さんの学びを滞らせないために、今後は感染状況を踏まえつつ、できるだけ「遠隔」と「対面」を組み合わせた教育研究活動に移行していかねばならないと考えています。

この間、大学の施設利用について教職員がコロナ対策を整えてきました。皆さんが安心して、大学構内での制作や練習・研究ができるように、それぞれの教室や施設の特性や使い方を勘案しながら対策し、ようやく少しずつですが学生の登校が始まっています。後期については、コロナの感染拡大の状況次第ではありますが、対策を講じたうえで施設利用制限の緩和を可能なところから進めていきます。一部の実技科目について、対面授業を実施する可能性もあります。もちろんその場合は、さまざまな理由から登校を希望しない学生の皆さんが不利益を被らない対応をします。

登校すればきっと、久しぶりに会う教員や友人、新しい仲間と親しく交流したいだろうと思いますが、まだまだ手強いウイルスとの戦いは一進一退を繰り返すでしょう。現在も感染者数の増加や、若い世代への感染も広がっています。自分の健康のため、そして周りの人たちの安全のため、教室や大学構内ではお互いに気をつけながら、もちろんそれ以外の場所でも感染予防対策を厳守しましょう。

繰り返しになりますが、大学での活動を再開し、それを継続させていくために、学生の皆さんも感染を拡大させない責任ある行動を、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 

京都市立芸術大学
学長 赤松玉女