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在学生およびご家族・ご関係者のみなさまへ:対面授業の一部再開にあたって

2021.05.10

本学では4月の末に,新型コロナウイルス感染症に複数名の学生が感染していることが判明しました。罹患された方々へお見舞い申し上げ,一刻も早い回復をお祈りします。また,このことをうけて,4月28日(水)から5月11日(火)まで,大学構内への入構を禁止し,実技授業も含めて授業は全て遠隔で実施しておりましたが,その後の保健所の疫学調査により,学内での感染は広がっていないことが確認されましたので,実技は12日(水)から対面授業を再開することといたしました。

さて,対面授業の再開に当たり,改めてお願いいたします。

ご存知の通り京都府下の緊急事態宣言は延長され,引き続き大学等において,オンライン授業を積極的に活用し,一度に入構する学生数を50%以下に抑えることが要請されています。

京都芸大はこの困難な状況が続く中でも,学生の皆さんが大学構内で先生方から直接指導を受け,友人や仲間とのコミュニケーションを通して学び,さらには演奏会や展覧会,合奏やワークショップなど多様な体験を積むことが重要課題と考え,学科授業を遠隔としクラブ活動などを制限することは残念ではありますが,実技授業を対面で行うことを最優先に大学としてその環境を整えてまいりました。

大学構内での対面授業を守るためには,皆さんの健康と周囲への感染拡大防止が大切です。これまでにも繰り返しお願いしていることですが,今まで以上に三密(密閉,密集,密接)の一つでも回避,手洗い・マスク等基本的な感染防止策の徹底,不要不急の外出・移動の自粛等の遵守,検温等の日々の体調管理をお願いいたします。大人数での行動やコンパ,友人の下宿等での飲酒・宿泊の自粛,食事中も含めたマスクを外しての会話を慎むことなど,リスクの高い行動を避けることを徹底していただくようにお願いします。

今年度に入って,変異株による感染者が増加するなど,依然として予断を許さない状況が続いています。また医療現場の逼迫が連日報道されています。一人一人の節度ある行動で少しでもリスクを回避し,この状況を乗り越え,大学での学びをみんなで守っていきましょう。また各自がリスク低減に努めどんなに感染症対策をしても,もはや誰でも感染する可能性があります。本学は感染した人を詮索しない,特別視しない,どんな場合でもそうですが体調不良の学生が復帰した際には,温かく迎えてお互いに支え合う,そんな学風であると思っています。これらは言わずもがなではありますが,念のためにお願いしておきます。

今後も国や自治体からの要請を踏まえつつ,日々変化する感染状況を確認しながら,安心して対面での実技授業を継続できる措置を講じてまいります。ただし,今後の状況によっては現在の対応を変更せざるを得ない可能性もあります。引き続き,大学からのお知らせには注意していてください。

また,ご自身が新型コロナウイルス感染症に感染した場合,保健所からの連絡で濃厚接触者に特定された場合,感染が疑われる症状がありPCR検査を受ける場合などは,教育上の配慮を十分に行いますので,安心して登校をやめ自宅待機をしてください。そして必ず担当教員や教務学生課へ連絡してください。速やかな連絡は,周囲への感染拡大防止に極めて重要です。またその際には,保健所からの疫学調査に正直に答えてしっかりと協力してください。個人情報は法律に基づき厳重に管理され,あなたのプライバシーは保護されます。積極的に協力することで,今後の適切な治療や効果的な感染拡大防止対策に活かされます。また,体調不良や通学に不安のある時は,躊躇せず教員に連絡し,相談してください。

以上,学生の皆さんのご理解とご協力をお願いします。

ご家族・ご関係者の皆様には,この状況下での学生たちの学びの充実に様々なご支援をよろしくお願い申し上げます。末筆ではございますが,厳しい状況のなか,ご協力を賜りますことを深く感謝いたします。一刻も早い新型コロナウイルス感染症の収束を願いつつ,皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

京都市立芸術大学
学長 赤松玉女