閉じる

共通メニューなどをスキップして本文へ

ENGLISH

メニューを開く

【令和3年7月20日付】「京都芸術大学」の名称使用差止請求訴訟に関する和解成立に際しての理事長コメント

2021.07.20

公立大学法人京都市立芸術大学は,学校法人瓜生山学園に対し「京都芸術大学」の名称を使用しないことを求めて控訴しておりましたが,大阪高等裁判所からの和解勧告を受け,本日,和解に至りましたことをご報告いたします。

本件につきましては,2021年3月4日の口頭弁論終結後,裁判所から,和解のための話し合いができないかとの打診を受け ,裁判所の仲介による和解協議に応じました。私たちは,実際に両大学を誤解,誤認混同する事例があることから,これを解決する判決をいただきたいとの思いを持っておりましたが,その後の協議を通じて大阪高等裁判所から強く和解の勧告を受けたことを真摯に受け止め,また協力関係にある両大学の学生や教員のことを思い,和解という決断をいたしました。
和解の内容は,以下のお知らせに掲載しておりますので,宜しければご覧ください。

「京都芸術大学」の名称使用差止請求訴訟に関する和解成立のお知らせ

私たちは,これまで「京都芸大」「京芸」という通称・略称を使用し,市民のみなさまからも呼び親しまれてまいりました。この度,和解において,学校法人瓜生山学園にその通称又は略称として「京都芸大」「京芸」を使用しないことを約束していただきましたので,私たちは今後も,「京都芸大」「京芸」を本学の通称・略称として使ってまいります。

また,後日,裁判所の思いを記載いただいた和解勧告の内容を含みます和解調書が届きましたら,このホームページでもみなさまにお知らせいたします。

今回の裁判をとおしまして,京都市民をはじめ多くの皆様に直接,間接にあたたかいお言葉を頂戴いたしました。私たちは,「京都」という世界に愛される都市の市民に140年間支えていただいた芸術大学である事の重みを,改めて実感いたしました。今後は気持ちを新たに,誇りを持って,これからの京都芸大を創ってまいります。
本学は,2023年に京都駅近隣に全面移転する予定です。私たちはこの移転が単なる大学キャンパスの移転ではなく,文化を基軸にまちづくりを進める京都市の重要な使命を背負っての移転だと認識しております。
この裁判をきっかけに,現在の京都芸大を預かる私たちは,さらなる発展と充実に全力を傾注してまいります。引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。

2021年7月20日
公立大学法人京都市立芸術大学
理事長 赤松玉女