京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア)では、京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品活用展「うつしのまなざし」を下記のとおり開催します。
本学芸術資料館には、明治期から教材として用いられてきた絵手本や、粉本類(下絵、模本、写生など)が数多く収蔵されています。学生たちは、描き手が何を表現しようとしたのかを読み解きながらこれらを写すことによって、描画の基本を学びました。この「うつし」による学びのあり方は、現在に至るまで本学の教育に受け継がれています。
本展では、フレスコ画と日本画の類似点に着目した岩井弘、岩倉壽、木下章の3名によって、1970年代にイタリアにて日本画の画材を用いて模写されたフレスコ壁画《聖オルソラ物語》の模本6作品を中心に、本学の模写教育に携わった画家たちの模写作品を取り上げ、それらにあらわれた「うつしのまなざし」について考察します。現代に生きる表現者として、彼らのまなざしへの応答を絵筆によって試みるのは、フレスコ画の技法を用い、都市空間と人との関係性について壁画表現を通して考察してきた川田知志です。本展会期中の毎休館日に、川田は模写作品と対峙しながらその手を動かし続けます。画家は何を見て、何を感じ取り、何を表現しようとするのか。新たな光景を生み出す時空を超えた対話によって、その問いは開かれていきます。
会期 | 2022年9月17日(土曜日)–11月6日(日曜日)11時–19時(月曜日休館) |
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会場 | 京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA(アクア) (地下鉄東西線「二条城前駅」2番出入口を南にすぐ) ※入場無料 |
出展作家 |
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主催 | 京都市立芸術大学 |
問合せ先 |
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イベント会場
日本、京都府京都市中京区押油小路町238−1 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA