2023年8月からスイス・ジュネーブで設営予定の「Garden Project」についてお知らせします。
本プロジェクトは、物理学者、芸術家、建築家が協働し、来訪者が宇宙の要素を芸術的に体感できる空間の創造を目的とし、2022年4月より本学美術学部の田中ゆり客員研究員、故 坂東幸輔氏をはじめとするデザイン科環境デザイン専攻の教員および修士の学生4名らと共に、CERN(欧州素粒子物理学研究所)の物理学者や現地のメンバーとの対話を編み上げ、デザインを模索、考案し、2023年4月からは名古屋造形大学の教員・学生とも協働し、2023年夏の設営に向けて制作など準備を進めているものです。
詳細は下記のウェブサイトをご覧ください。
日時 | 2023年8月〜 予定 |
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場所 | IdeaSquare, CERN (スイス、ジュネーヴ) |
概要 |
本プロジェクトは、科学と芸術の視点から宇宙に秘められた要素を探り、宇宙に生きる喜びを分かち合う自由な場所としての「庭」をつくります。 重力、量子、時空など、素粒子物理のコンセプトを空間デザインに落とし込み、来訪者が未知なる宇宙を芸術的に体験できる空間をデザイン・制作します。 宇宙の解明を試みるスイス、ジュネーヴの国際機関CERN(欧州素粒子物理学研究所)のイノベーション拠点 IdeaSquare(アイディアスクエア)にて、宇宙の「庭」をコンセプトにした新しい形の庭をデザインし、当施設内に設置します。
参加メンバー| 田中ゆり(代表、京都市立芸術大学/CERN)、坂東幸輔(京都市立芸術大学)、伊藤維(名古屋造形大学/伊藤維建築設計事務所)、Dai Zhuoan(2022年京都市立芸術大学交換留学、Politecnico di Milano修了)、Guo Junyi(京都市立芸術大学修了)、長谷川真央(京都市立芸術大学修了)、山﨑丈(京都市立芸術大学)、河合立良(名古屋造形大学)、北村悠(名古屋造形大学)大澤李花(名古屋造形大学)、Michael Doser(CERN)、Tuuli Utriainen(CERN)
IdeaSquare について| CERNの公共ゾーンの一部に位置し、ミュージアムなどが隣接するイノベーション拠点です。 フィンランド、アールト大学を母体としたデザイン・ファクトリー・グローバル・ネットワークと連携しており、デザインの視点から、宇宙を科学的に追究するCERNの基礎研究と社会をつなぐ使命を担っています。 年間を通じて世界中の研究機関、大学などから多様な人々が訪れ、一般を対象としたイベントやワークショップなども開催しています。今回のプロジェクトでは、来訪者が芸術的な視点からも宇宙に内在する仕組みや美しさや見出し、実際に体験することで、その感動を共有できる空間を創造していきます。 また、教育活動も IdeaSquareが重点を置く活動のひとつとなっています。 |