令和5年度京都市文化功労者に、本学出身者の今村源氏(彫刻)、西久松吉雄氏(日本画)、本学出身者で油画専攻で教鞭を執られた児玉靖枝氏(油画)、本学客員教授の山極壽一氏(学術(人類学・霊長類学))が選ばれました。
今村源氏は、1983年に本学大学院美術研究科を修了されました。日々の生活の中にある軽い素材を用いて既存の価値観を揺さぶるような浮遊感あふれる彫刻を制作し、独自の哲学的作風で注目を集めてこられました。
西久松吉雄氏は、1979年に本学美術専攻科を修了されました。日本画の伝統や技術を継承しながらも、他に類を見ない独創性のある表現と力強くスケールの大きい画風は、高い評価を得ておられます。
児玉靖枝氏は、1986年に本学大学院美術研究科を修了されました。常に絵画の空間性について思考し、自身が感受している世界の手触りを絵画に翻訳することで、絵画という空間で世界の在り様-不可知な存在の陰翳や奥行きを捉える可能性を探求しておられます。また、2019年4月から2023年3月まで油画専攻の特任教授として本学の教育研究に貢献されました。
山極壽一氏は、霊長類学者で、ゴリラ研究の第一人者です。財団法人日本モンキーセンターリサーチフェロー、京都大学大学院理学研究科長・理学部長などを経て、同大学の第26代総長を務められました。2021年からは総合地球環境学研究所所長を務めておられ、同年から本学の客員教授に御就任いただいています。
本学教職員一同、皆様のこれまでの功績に敬意を表するとともに、御受賞を心よりお喜び申し上げます。